アロゲートってどうなの?

おはようございます。

今巷で噂になっている種牡馬がアロゲートだと思います。

ジャスパーグレイト(牡2・森厩舎)が10/9阪神ダ1800mの新馬戦で産駒としてJRA初勝利を飾り、BCジュベナイルにも挑戦しました。新馬戦では2着に1.6秒の差をつける大差勝ち。タイムは良馬場で1:54.7でした。

JRA2勝目を挙げたのがジュタロウ(牡2・河内厩舎)で11/13阪神ダ1800mの新馬戦で2着に2.4秒の大差をつける圧勝。しかも2着から3着も10馬身差で、ジュタロウと3着馬ではなんと4秒の差がついてしまいました。タイムは馬場も違うので単純比較できませんが、稍重1:53.6で新馬戦としては早かったです。

そしてそんなタイミングで募集が発表されたのがDMMの追加募集馬のフォークロア20です。父アロゲートで母父Tiznow、甥にコントレイルを持つという良血です。キーンランド・セプテンバーセールで矢作調教師自ら立ち会い、競り落としたこの馬。募集価格7500万円という高額馬ですが、残された産駒も少ない貴重なアロゲート産駒でコントレイルの近親、母自身もBCジュベナイルフィリーズ覇者と考えれば魅力的かもしれません。もちろんダートだと思いますが。

現状勝っている2頭がインパクトを残して勝っていることもあるので注目されがちですが、もし一口馬主でアロゲート産駒を購入するのであれば冷静に考える必要があると思います。実は他のクラブでもアロゲート産駒は時たま募集されています。キャロットの2歳馬には2頭もいます。この2頭はノーザンファーム生産の持ち込み馬で牝馬になります。ただまだ調整中でデビューはもう少し先になりそうです。

基本的にアロゲート自身は3歳4月にデビューしたように晩成よりの血統だったと思われます。ということは早期に勝ち上がることができないと未勝利馬にはレースが無くなってしまう日本では早めに仕上げることができるように工夫が必要でしょうし、配合も早期から活躍できる血統が望ましいですね。そう考えるとフォークロア20は母が2歳女王ですし、矢作厩舎も早くから馬を仕上げて来るイメージがあるのでいいかもしれません。

そしてもう1点は圧勝した2頭の初戦のみが全てではないということです。既にデビューして負けている馬もいること。そして実際ジャスパーグレイトはBCに挑戦して惨敗していること。もちろん日本に戻ってくれば活躍してくれるかもしれませんが、ジュタロウと共に日本での2戦目の結果が鍵を握ると思います。過去にも新馬戦で圧倒したけどその後は…という馬も多くいました。

そして日本ではダートの大きなレースは少ないということです。JRAではG1が2つしかありません。確かに地方に行けば多くの交流重賞、交流G1がありますが、これまた地方のダートはJRAとも違う深いダートですから違う適性が求められます。同じように騒がれた海外種牡馬にアメリカンフェイローがいます。カフェファラオはフェブラリーSを制するなどJRAダートでは走りますが、地方のダートでは全くダメ。ダノンファラオは逆に地方でG1含む3つの重賞を制していますが全て2000m以上という限られた舞台で活躍していて、JRAでは2020年5月以来出走なし。まぁもちろんここまでの馬になれれば文句はないでしょうが、日本ではダートの主戦場は地方であり、地方のダートは米国ともJRAとも違うので一概にアロゲートの仔がダートでは強いとは言えないということです。

もちろん少ないサンプルの中で2頭が勝ち上がっているというのは評価していますが、特にフォークロア20は安い訳でもないので、出資される方は上記で述べたあたりも考慮に入れたほうがいいと思います。私は会員ではないので出資の予定はありませんが、もし会員だったらもちろん悩むと思います。ただ現実的にはジャスパーグレイト、ジュタロウの次走を見て考えようと言ったところでしょうか。

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