先週の気になる出走馬【オセアグレイト】

  • 2020年12月6日
  • 競馬

おはようございます。

今日取り上げるのは12/4 ステイヤーズS芝3600mを勝ったオセアグレイト(4牡・菊川厩舎)です。

父オルフェーヴル自身は3冠馬でありながら、凱旋門賞でも好走するなど日本の種牡馬の中ではヨーロッパのタフな競馬で実績のある馬でした。その父のステイゴールドも産駒が長距離の重賞で活躍していますので、オルフェーヴル産駒も長距離重賞では押さえておいた方がいいかもしれません。

そしてオセアグレイトは母系にシンコウエルメスの名前があります。この馬は藤沢和雄厩舎で走っていたのですが、1戦で怪我の為引退。安楽死の措置が取られるかもしれない中、藤沢調教師の進言で何とか命を繋ぎ止めた馬でした。何といってもシンコウエルメスの兄は英愛ダービー馬のジェネラスだからこそです。そしてこのシンコウエルメスの血が近年花開いています。初仔のエルメスティアラの仔にディーマジェスティがいます。2016年のクラシックではマカヒキ、サトノダイヤモンドと三強を形成し、皐月賞を制しました。11番目の仔スノーパインの仔にはタワーオブロンドンがいます。2歳の早い時期から活躍し、昨年のスプリンターズSを制しました。その他にも海外でもG1ホースも出していますし、牝系としても世界的に繁栄しています。もし一口馬主クラブなどでも募集されることがあれば、ぜひ出資したいですね。アイルランド系の血統なので高速馬場というよりはタフな馬場の方が強そう。

2歳の特別戦では1勝クラスのレースが3つ行われました。

まずは土曜中山芝2000mの葉牡丹賞

先手を奪った3 ノースブリッジが逃げ切り勝ち。近親のローレルゲレイロを彷彿とするような逃げ切りでした。4馬身差を付けたということで、ホープフルSに出てきたら要注意です。

日曜阪神芝1200mのさざんか賞

こちらも2 テイエムトッキュウが名前の通りの快速特急ぶりを発揮して逃げ切り。ロードカナロア×サクラバクシンオーという時代を超えたスプリンターの組み合わせ。1200mだと大きなレースがないので、今後距離を伸ばしてどうかですね。

日曜中京芝1600mのこうやまき賞

終始外を周って差し切った8 ダディーズビビッドが勝利。こちらは以前から紹介しているケイティーズ牝系。前走は重賞で大敗しましたが、不良馬場でしたので、馬場の問題もあったかもしれません。キズナ産駒ということでクラシックも意識できる馬ですね。