米国繁殖セールでその他の気になる購入馬

  • 2021年11月12日
  • 競馬

おはようございます。

先日NFがFasig-Tipton November Saleで購入した繁殖牝馬を紹介しましたが、実はそれ以外にも日本関係の購買者がいます。

まずは社台Fです。NFの裏であまり目立っていませんが、実は結構高い馬を2頭購入しています。

$2,600,000 CARINA MIA 8歳

父はA.P.Indy系のマリブムーンで母父サザンヘイローという血統。母系は日本でも活躍しているアルゼンチン系で、早くから活躍できそうです。半姉のMiss Matchはアルゼンチンオークスとサンタマルガリータ招待Sなど米亜でG1を2勝しています。Carina Mia自身も3歳時には1600mの米ダートG1 エイコーンSを勝利しています。現在はUncle Moを受胎中です。日本円で約3億円です。

$2,850,000 DAYOUTOFTHEOFFICE 3歳

父はイントゥミスチーフで母父インディアンチャーリー。近親に1400mのダートG1 フォアゴーSを制したHere Comes Benがいます。というかこの名前は区切りを入れてDay Out Of The Officeの方が分かりやすいですね。この馬自身は2歳時に3連勝で1600mのダートG1 フリゼットSを制すなど6戦3勝の成績で引退しています。昨年のBCジュベナイルフィリーズでも2着に来ていました。日本円で約3億2500万円です。

ということで社台Fも実は6億円以上の投資をしていました。

続いてはレイクヴィラFです。

$1,600,000 ETOILE 5歳

父はフランスを代表する種牡馬Siyouniで母父オーソライズドというフランス産馬です。現役時代はフランス、カナダ、アメリカで走り、カナダで芝2000mのG1 E.P.テイラーS を勝利しています。通算で13戦4勝 重賞2勝の成績でした。日本円で約1億8000万円でした。産駒はレイクヴィラ産なのでシルク、キャロットあたりで募集があってもおかしくありません。

お次は名門 下河辺牧場です。

$675,000 JOLIE OLIMPICA 5歳

父Drosselmeyer、母父Torempolinoというブラジル産馬です。ブラジル、アメリカ、カナダで走り、ブラジルでは芝1600mのG1ブラジルジョッキークラブ大賞を制したり、アメリカでは芝1100mのG2を制したり、今年はカナダで芝1600mのG2を制覇しています。ブラジル産の馬が日本でというのは珍しい気もしますが、日本のアグネスゴールドがブラジルで種牡馬で大活躍したことを考えると相関性があるのかも?これまででは一番お買い得な約7700万円です。下河辺牧場さんの生産馬ということでクラブというよりは個人馬主の元に行く産駒が多いでしょうね。

その他にもABCマートの創業者三木正浩さんが$3,000,000で2頭落札、ノースヒルズも$750,000で1頭落札していますね。日本の関係者は比較的高額な馬を落札しているケースが目立ちましたね。ただ日本の競馬は世界から見たら異質なレースで行われています。芝は高速、ダートはいわゆるダートではなく砂です。必ずしも高額繁殖牝馬から日本で活躍する馬が出る訳では無いということも過去示されています。

ちなみに今回のセールで一番の高額馬は$5,200,000 日本円で約5億9400万円で取引されたMAGICAL WOELDです。10歳の馬でイントゥミスチーフを受胎しています。既に繁殖として結果を残していることもあり、高額取引となりました。産駒のGuaranaはエイコーンS、CCAオークス、マディソンSなどG1を3勝するなど6戦5勝2着1回という成績。そのほかのデビューしている産駒も勝ち星を挙げています。これは実績も出ているのである意味納得の価格なのかもしれませんね。

いつか自分の繁殖牝馬なんて持ってみたいですが、とりあえずキャロットでアワブラ入りしてくれるのを待ちましょう✨

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