チャレンジカップ 京都 芝2,000m
勝ったのは川田騎手騎乗の3番人気ラヴェル(牝4/矢作)でした。後方寄りからレースを進めると徐々にポジションを上げ、最後の直線は追い出すとしっかりと伸びて完勝。前走のエリザベス女王杯が12番人気で2着の激走でしたが、今回は人気に応えて重賞2勝目となりました。
父キタサンブラック 母サンブルエミューズ(母父ダイワメジャー)という血統のノーザンファーム生産馬でキャロットクラブで3,000万円募集だった本馬。姉にマイルCSを制し、先日引退したナミュールがおり、近親にはマルシュロレーヌやバーデンヴァイラーなどがいるキョウエイマーチから連なる牝系。
今回の勝利は2歳時のアルテミスS以来の勝利で通算3勝目。アルテミスSでは後の3冠牝馬リバティアイランドに勝利している馬ですが、それ以降は不振に陥っていました。ただここに来てのここ2戦の内容はまさに本格化したかのような結果に。来年の競馬が楽しみです。
ステイヤーズステークス 中山 芝3,600m
勝ったのは北村友一騎手騎乗の2番人気シュヴァリエローズ(牡6/清水久)でした。日本の平地重賞最長距離のレースですが、最後はシルクのシルブロンとの大接戦。ハナ差での決着となりましたが、正直同着でも良いのでは?というレベルの勝負でセンチ単位というより、ミリ単位の勝負でした。本馬は京都大賞典からの連勝となりました。
父ディープインパクト 母ヴィアンローズ(母父Sevres Rose)という血統のノーザンファーム生産馬でキャロットクラブで8,000万円募集。こちらも今年に入ってからの大活躍でこれまで燻っていたのが嘘かのような活躍。今回も流石に距離が長いだろうと思っていたのですが、最後は根性で残し切りました。
デビュー戦を勝利して2歳のうちにリステッドを勝利して皐月賞にも出走して6歳にして本格化して重賞2勝ですからある意味一口馬主的に長く楽しめて結果も残してくれて素晴らしい馬ですね。
土曜日の重賞は東西でキャロットの馬が勝利。しかもどちらもキャリアで長らく勝てない時期を経験している馬でしたから、出資者の方としては嬉しい勝利ですよね。
チャンピオンズカップ 中京 ダ1,800m
勝ったのは今回がラストランの坂井騎手騎乗の1番人気レモンポップ(牡6/田中博)でした。絶好のスタートを切るとハナを主張。最後の直線でも後続を突き放しにかかりますが、さすがに最後は疲れたのか脚色が衰えかけますが、ジョッキーカメラで坂井騎手が「ガンバレ」と言いながら追い続けると、その叱咤激励に応えて最後まで粘りきり連覇を達成して引退の花道を飾りました。追い込んできたウィルソンテソーロとの着差はハナ差でしたが、ジョッキーカメラを見ていると坂井騎手、川田騎手ともにゴールした時点で勝敗の手応えがあったようですね。瞬時に坂井騎手が喜んでいました。
そして衝撃だったのは着順。1着レモンポップ 2着ウィルソンテソーロ 3着ドゥラエレーデという着順での決着は昨年と全く一緒。今年は1番人気→2番人気→9番人気でしたが昨年は1番人気→12番人気→9番人気だったので昨年よりは堅く決着しました。
これでG1級のレースは6勝。海外での2戦に関しては振いませんでしたが、日本での16戦では13勝2着3回とパーフェクト連対。日本での人気も2戦目のカトレアSが2番人気でしたがあとは全て1番人気と、ファンにも支持され続けた馬でしたし、その期待にも応えた馬でしたね。
父Lemon Drop Kid 母Unreachable(母父Giant’s Causeway)という血統の米国産馬。キングマンボ系の種牡馬ということでキンカメ系の肌との配合は慎重になるかもしれませんが、サンデー系なら相手を選びません。もちろんダート王道を目指してゴリゴリのダート血統の馬につけるのもありかもしれませんが、芝馬との配合だと芝を走ってもおかしくなさそうな気もします。母父Lemon Drop Kidからはザダルなんかも出ていますからね。
今後はダーレージャパンスタリオンコンプレックスにて種牡馬入りの予定。おそらく日高を中心に人気を集めるでしょうし、第二のパイロ、いやそれ以上の存在になってくれるのではないでしょうか?ダーレーの種牡馬となるとノーザン系のクラブでの産駒募集の可能性は少なそうですが、出資しているクラブだとユニオンでは募集がありそう。そして一番多くなりそうなのは非会員ですがワラウカドでしょうね。