シルクの第1回追加募集の募集馬の1頭、フルスコア(牝3/田中博)ですがここまで順調に調整できており、ゲート試験も合格していつデビューか?と楽しみにしていたのですがここにきて大怪我を負ってしまいました。
ことが起こったのは6/30の更新時⏬
在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後は坂路コースのペースを徐々に上げていたのですが、今日の調教中に左トモを痛めて跛行してしまいました。おそらく坂路の登坂中にミスステップをして痛めてしまったのだと思いますが、しばらくは楽をさせてよく状態を確認する方針です。馬体重は451kgです」
ミススッテップが要因なのではないかということで、そんなに大事にはならないかな?と思っていました。その後の更新も無かったので休んだら大丈夫だったのかな…なんて思っていたら翌週の更新⏬
在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後は左トモの状態が良化してこなかったので、獣医師に詳しい検査を行ってもらったところ、骨盤の骨折が判明しました。週明けには北海道から獣医師が来ていたので、セカンドオピニオンとして診てもらったところ、一旦北海道に移して療養に努める方針となりました。ただ、骨折した箇所から出血があり、その影響で後膝が腫れてしまっているので、そこがある程度落ち着いてから移動させる予定です」
まさかこんなに大事になっているとは!愛馬で「骨盤骨折」なんてワードは初めて聞きました。そして出血も後脚に影響がある程にあるようですから結構重症なのかもしれません。過去の競走馬の骨盤骨折についてのメルボルン大学の論文を確認すると、変位があると24ヶ月以内の出走回数が中央値で0.5回、無い場合には7回と出走回数の違いがあるようです。ただ一応獲得賞金には有意差が無いという結果でした。変位が認められた馬の1/3は安楽死処分になっているということもあり、変位の有無というのは生死に関わる部分です。
そして本馬の場合は24ヶ月という期間は長すぎます。残り1年以内に勝ち上がらなければならないことを考えるとそのまま引退ということも考えなければならないかな?と個人的には思っていました。
追加募集の馬は何かしらのリスクがあるというのは分かっていたので、これも承知の内ではありました。個人的には実績を上乗せすることを優先しましたしね。人気は全然無く、追加募集の馬の中で唯一売れ残った馬でした。
ただ血統面は他の馬とも引けを取りません。母はイタリアのG1ホースで、本馬の半姉のノーブルスコアはチューリップ賞で3着に入り桜花賞にも出走しています(17着)。近親にもG1馬が多数ですし、日本で活躍している馬にも最近だと今年の京都新聞杯の勝ち馬サトノグランツがいます。
その後の更新ではまだ進退についての言及は無く、まだ後肢の腫れが引かないことから厩舎内に滞在し曳き運動をしているとのこと。腫れが無くなってから北海道へ移動ということになるようです。無事を祈りたいですし、もし競走馬としてのデビューは無理だとしても繁殖としての価値はあると思いますから、ノーザンFでは無理だとしてもどこかで繁殖牝馬として繋養して欲しいものです。