キャロット追加募集馬 栗東/地方編

【血統】父エピファネイア 母父ダイワメジャー。父は言わずと知れた将来のリーディングサイヤー候補ですね。産駒も基本的に牡馬は長めの距離で活躍しています。母はJRA通算3勝、母の弟には京王杯2歳Sの勝ち馬モンドキャンノ(父キンシャサノキセキ)、JRAで3勝のカリボール(父ジャスタウェイ)などがいます。祖母のレイズアンドコールも短距離でJRA通算5勝を挙げていますし、母系のスピードはありますね。そこにエピファネイアですからスタミナも加わってクラシックも意識できそうです。個人的には母父ダイワメジャーはあまり良いイメージが無かったので避けてきましたが、最近はナミュール、ショウナンナデシコが重賞を勝っていますからそこまで嫌う必要もないかも？

【その他】石坂厩舎は開業4年目。大体年間20勝位は挙げています。JRA重賞は未勝利ですが、テオレーマでJBCレディースクラシックなども既に勝利しています。勝利数はこれから伸びてくるでしょうし、非ノーザンの馬でG1を制している訳ですから今後も期待できそうです。エピファネイア産駒の牡馬でこの値段はかなりお得な感じがします。馬体重は480kgで問題無さそうですが、どうも身体が薄く見えるのと、管囲19.0cmをどう考えるか…

【血統】父モーリス 母父ゼンノロブロイ。父はこの世代が3世代目になります。初年度産駒に比べると2世代目は現状小粒な感じです。3世代目は一般的には産駒成績が落ちると言われていますがどうでしょうか？母はJRAで2戦未勝利、3歳の本馬の半兄も現状未勝利です。本馬は母の2番仔にあたります。母系は祖母リッチダンサーですので、近親にバウンスシャッセ、ムーンクエイク、コントラチェックという重賞馬が名前を連ねます。ただ牡馬はもれなく”騸馬”になりますw それだけ気性の問題を抱えている血統ということですね。馬体は完全にモーリスの子だと分かる感じですね。

【その他】渡辺薫厩舎は今年開業7年目。まだ年間20勝を達成したことが無く、リーディングは中位から下位です。ただ一応今年はペース的には初の20勝以上、30勝も狙えそうです。気性の問題が付き纏うと考えるとスムーズに募集額以上回収できるかは疑問ですね。個人的には母父ゼンノロブロイで良い思いが無いんですよね。あとはこちらも管囲が19.4cmとちょっと心配。

【血統】父ロードカナロア 母父Harlington。母父はミスプロ系の種牡馬で父Unbridledです。母はBCフィリー&メアスプリントを制しているG1ホースです。そして本馬の半兄はG1ホースのグレナディアガーズ(父フランケル)ですから血統面では言う事無しですね。ロードカナロアはいろんなタイプの産駒を出しますが、この馬は短距離寄りになりそうです。

【その他】奥村豊厩舎は年間20勝以上を毎年期待でき、リーディング中位から上位も狙える厩舎です。本馬は今回の追加募集で牝馬ながら最も高額な馬ですから期待も大きいのだと思いますが、この時期の募集ということで何かしらの問題があった(手術歴などは無いので、馬体の成長待ちだったのかも？)ということも含めて、高額馬というリスクを取れるかどうかですね。

【血統】父ヘニーヒューズ 母父ゴールドヘイロー。母はJRAダート短距離で4勝。本馬は初仔になります。地方所属ということだけあって血統的には完全にダートです。近親に日本での主だった活躍馬はいませんが、3代母はユーザーフレンドリー。1992年のジャパンカップで1番人気になった馬ですね。

【その他】地方所属馬に出資したことはありませんが、募集価格1,000万円はキャロットの募集の中でも安い価格です。ヘニーヒューズ産駒はダート界ではディープインパクトのような種牡馬ですから期待値も高いです。セリでも大人気ですからね。初仔の牝馬を受け入れられれば一考しても良いかもしれません。冬毛のせいもあるのでしょうが、本当に2歳馬？と思ってしまうようなシルエットで、背中も気になるのですが、調教タイムはいい感じで、5月の入厩を目指すとのこと。