未勝利戦も残り期間が短くなってきました。3歳未勝利馬にとっては正念場。そんな中で2020年産のキャロット最優先馬ハイアーレルム(牝3/安田隆)がこれまでとは全く異なる条件で出走します。
🟢 ハイアーレルム 🟢
- 23/7/13 函館競馬場12日は函館Wコースで追い切りました。13日は軽めの調整を行いました。「水曜日は北村友騎手騎乗で、函館ダートコースで併せて追い切りました。こちらが先行する形から終い重点に5ハロンから68秒5、ラスト1ハロン11秒8をマークしています。現地のスタッフによると直線しっかり追って伸びは良かったとのことで、気持ちの面もスイッチが入ってきたかなという印象です。ジョッキーもこの馬のことはよく分かっていますから、距離短縮でしっかり集中してくれれば楽しみです。番組については想定で相手関係等を考慮した結果、土曜日の方へ向かうことにしました」(安田隆師)15日の函館競馬(3歳未勝利・芝1200m)に北村友騎手で出走いたします。
- 23/7/6 安田隆厩舎5日は軽めの調整を行いました。6日は函館ダートコースで追い切りました。「短期放牧でリフレッシュさせ、先週末に函館競馬場に帰厩させました。今朝はダートコースで追い切っています。北村友騎手騎乗で、5ハロンから67秒3、ラスト1ハロン12秒5と時計的には上々です。手応えも余裕があったとのことですし、気配は良好のようです。来週から競馬を考えていくつもりですが、乗ってくれている北村友騎手とは、気性面が能力を妨げている現状から、今回は1200mでしっかり集中させようという話をしています。今のところは来週の競馬を予定しています」(安田隆師)15日の函館競馬(3歳未勝利・芝1200m)もしくは16日の函館競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝1200m)に北村友騎手で出走を予定しています。
これまで本馬が経験してきたのは芝1,800m、芝2,000m、ダ2,000mという条件でしたが、ここにきて一気の距離短縮。安田隆行厩舎が得意な1,200mに照準を当ててきました。
厩舎的には気性面の問題が大きいということで、短距離で集中して走ってもらおうと考えているようです。
過去のレースはスタートは上手く決められたのですがなぜかいつもハイペースを自ら作り出してしまって自滅というレース展開になってしまっています。今回はスプリント戦ということで先手を取るのは難しいのかもしれませんが、どんなレースをするのか楽しみ半分、不安半分という感じですかね。
前走時には矯正馬具の使用についての話もありましたが、現状その話はありません。ブリンカー着用で集中して走らせるための工夫をしてくるかもしれませんね。
父ハーツクライで母父Galileoですから、字面だけを見ると中距離でしょ!という感じはしますが、ここは安田隆行厩舎の本領発揮を期待したいですね。ペースについていけるのか?集中して走ることができるのか?
本馬の血統的には短距離を走る要素は一応あります。Fastnet Rock産駒の半姉イントリケイトリーは芝7FのG1モイグレアスタッドSを勝利しています。そしておじには欧州年度代表馬でもあるデインヒル産駒のロックオブジブラルタルがいますし、近親にはマイルCS2着もあるディープインパクト産駒のフィエロがいます。そう考えると血統的には短距離でもいけそう?という感じはしますね。
とにかく前走もついていませんでした。前半3Fは第1回函館開催中No.1のペースを逃げたウマピョイと作り出してしまい共倒れ。前半3Fのタイムはウマピョイが芝1,800mのレース内で開催中1位、0.1秒差でハイアーレルムが2位。それでもハイアーレルムは7着(ウマピョイ12着)に粘ってはいましたので頑張ったとは言えるのですが…
今回はスプリント戦でもっと前半早くなるでしょう。まだ溜めて脚を使うというレースを見ていないのでどんなレースをするのか?既に7月半ばですからここで仮に掲示板を外すようなことがあると、もう希望するレースは出られないケースが多くなりそうですから、勝つのはもちろんですが、最低でも掲示板は外せません。
相手関係を見て土曜日のレースを選択しましたが、何頭かこの距離で好走している馬がいますし、減量騎手で50kgの広尾の馬もいますから手強そうですね。こちらは通算4度目の北村友一騎手ですから、経験値でカバーして欲しいですし、本馬の良いところを引き出して欲しいです。
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