日本時間で明日の早朝7:25にシルクのアメリカンビキニ(牝2/斉藤崇)がBCジュベナイルフィリーズに出走。出資馬初の海外遠征が2歳女王を決める戦いということで楽しみでしかありません。
● アメリカンビキニ ●
10/31 在厩場所:デルマー競馬場 調教助手「昨日、初めてデルマー競馬場にて速めのところを行いましたが、その後も脚元を含めて特に疲れはありませんでしたので、予定通り今朝は1時間ほど曳き運動を行っています。朝晩は気温がグンと下がり肌寒く感じるものの、馬体を見ると張り・艶は非常に良好で、ボディコンディションは高水準でキープすることが出来ていますね。また、栗東トレセンのように坂路やWコースはありませんので、ダートコース中心での調教になりますから、硬さが出てこないか心配していたものの、そちらも気にならないです。帯同しているノーザンファームしがらきの獣医師に筋膜リリースなどのケアを施してもらっているのですが、その効果も少なからずあるのでしょう。今のところ、明日はダートコースで軽めのキャンターを行い、本番へ向けて最終確認をしつつ、もう1つ状態を上げていければと思います」
10/30 在厩場所:デルマー競馬場 調教助手「29日にダートコースにて最終追い切りを行いました。本来ならR.ムーア騎手に感触を確かめてもらう予定ではあったものの、直前にA.オブライエン厩舎の調教に騎乗することになり、都合が付かなかったため、厩舎スタッフが乗ることになりました。道中は僚馬のドンフランキーを前に置く形を採り、直線でも並びかけるところまでは行かず、縦列のまま終えています。日本でしっかりと中身を作ってきましたし、強い負荷を求めるのではなく、コンディション重視のソフトな調教でした。乗り手によると『少し右へ張るような仕草を見せていましたが、前向きさがありつつも脚取りはしっかりとしていて良い動きでした。息遣いを含めて中身の方にも気になるところはありません』とのことでした。また、R.ムーア騎手が騎乗する場合はキックバックを受けた時の仕草を確認してもらう必要があったものの、助手が乗ることになったので、ストレスを掛けることは止めて1頭分ほど外を追走しました。そうは言っても所々で若干砂を被ってはいましたが、今日に関しては大きな問題はありませんでしたよ。ただ、レースではもっと激しく塊が飛んできて今日と同じようにはいかないでしょうから、やはり外からスムーズな形で先行するのが理想だと思いますし、R.ムーア騎手にもそのように伝えておきます。なお、今のところ明日は乗り運動を控えて、曳き運動メインで調整する予定となっております」
10/29 在厩場所:デルマー競馬場 調教助手「2歳牝馬ということで、アメリカまでの輸送でどれくらいストレスが掛かってしまうのかなと心配していましたが、着いた初日は幾らか体が萎えてしまっていたものの、すぐに疲れが取れたようで、飼い葉食いも問題ありません。初めての海外遠征とは思えないほど雰囲気が良く、日本を出発した時の馬体重が496kgに対し、現在の馬体重が492kgと、もう回復しています。この中間は本馬場でのキャンターなどを行っていますが、多少キックバックを嫌がるような素振りは見せつつも、しっかりと走ることが出来ていますし、環境が変わっても大きな問題は無さそうですね。馬場もグリップが利いていてこの馬には合っていそうな感じですので、レースでも良いパフォーマンスを見せてくれるのではと期待が膨らみます。また、この中間にゲートの駐立だけ確認いたしましたが、ジッと待つことが出来ていて、まさに優等生という言葉がピッタリです。こちらではポニーを付けて調教を行うことも可能ですから、念のため試してみたものの、むしろ付けない方が落ち着いていましたね。2歳牝馬ながら、それだけ自立しているということなので、そこはポジティブに捉えて良いでしょう。馬の状態を見ながらにはなりますが、明日は少し負荷を掛けた調教を課すつもりで考えており、タイミングが合えばR.ムーア騎手に騎乗してもらう予定です。最後に、本日決まりました枠順に関してですが、1コーナーまでの距離がそれほど無いなかで9番ゲートからの発走となりました。先程言ったようにキックバックを嫌がっていたところを踏まえると、揉まれるリスクが少ないこの枠は却って良かったと思います。頭数もそこまで多くないですし、スムーズに運べそうですね」
10/23 在厩場所:デルマー競馬場 斉藤崇史調教師「20日に坂路コースで国内最終追い切りを行っています。1,700m戦を想定して、メリハリを付けて終いを伸ばすようにと指示を出していましたが、残り3ハロン付近から勢いよく加速していきました。想定していたよりも時計は速くなってしまったものの、終い1ハロンは12.1秒と、最後まで甘くなることはなかったですし、それだけ調子が良い証拠だと思います。昨日の午前に成田国際空港を発ち、日本時間の22日の夜に現地に無事到着しており、臨場しているスタッフから、『輸送の影響もなく、この馬なりに飼い葉食いは安定しています。環境の変化に戸惑いはなく、とても落ち着いています』と報告を受けています。国内での長距離輸送は経験しているものの、今回は初めて空路での長距離輸送となるので、環境の変化に対応できるか気掛かりでしたが、その点は心配なかったようです。普段から担当している助手が臨場していますし、ノーザンファームしがらきの獣医師にも臨場してもらっていますので、現地でも問題なく進めていくことが出来ると思います」
国内での最終追い切りも非常に順調。そこまで追っていないのにも関わらずに坂路で好タイムで追えているということで調子は良さそうです。
初の海外輸送でしたが、今回は日本から多くの馬も参戦していますし、同じ厩舎のドンフランキーもいるので安心できたのか無事に現地に到着しています。馬体重も既に出国時と同じくらいまで戻しています。血統的にもアメリカの水が合わないということはないでしょうw シルクの動画の中でもむしゃむしゃと芝を食べていて食欲旺盛です。
今回は世界の名手R.ムーアを鞍上に迎えての一戦、人気もそれなりに背負うと思いますが、そこは本場アメリカのダートということでこれまで通りの結果になるかは未知数ですし、アメリカの馬の意地もあるでしょうから厳しい戦いにはなるでしょうね。ムーア騎手に調教でも乗ってもらえるかと思いましたが、オブライエン厩舎の馬に乗らなければならず、調教での騎乗は叶いませんでした。そこは多少心配はありますが乗りにくいということは無いと思いますし、スタートさえ決めてもらえればですね。
今回は10頭立のレース(1頭スクラッチで9頭立)で9番枠(外から2番目)となりましたが、内枠だと仮に包まれるとまともにキックバックを受けるので、この外枠はむしろ歓迎。人気どころが外を引いているのでそれぞれの位置を気にしながらのレースになると思いますし、おそらくこれまで経験して来なかったハイペースになると思うのでそこでどれくらいのポジションでレースをするのかはムーア騎手の腕の見せ所ですね。
まずは無事にレースでスタートを切って、走り終えて日本に帰ってきてもらいたいですね。
まだまだ未来のある馬ですし、まずは世界と現状どれくらい戦える馬なのかを見てみたいです。
シルクのホームページではアメリカンビキニの遠征レポートのページがあり、歩様検査の様子や調教の様子、斉藤先生のインタビューなど見る事ができます。出資馬の海外遠征が初めてなのでこんな経験も初めてですが、注目されているというのは嬉しいですね✨しかも毎日動画とコメントがアップされており、すごい待遇です。遠征費はかかっていますが既に気持ち的には十分満足です✨