シルク アメリカンビキニ近況【まさかのBCジュベナイルフィリーズ出走へ】

9/28の2歳1勝クラスのヤマボウシ賞をタイレコードで勝利して、2戦連続でのレコード勝ちとなったシルクのアメリカンビキニ(牝2/斉藤崇)ですが、その後にわかにBCジュベナイルフィリーズを推す声が起こりました。ただ流石に今からアメリカ遠征は無いだろうと思っていたのですが⬇️

10/2 在厩場所:ノーザンファームしがらき

斉藤崇史調教師「大成(団野大成騎手)とは戦前に“最内枠が当たったので、恐らくスピードの違いでハナに行くことになりそうだね”という話をしていました。実際にスタートが決まりましたし、前走はD1,000m戦であれだけのダッシュ力を見せてくれましたから、やはりハナへ行く形となりましたね。前走は減量騎手を起用したこと、そして平坦小回りの小倉競馬場だったこと、そして何より距離が2ハロン延びることなど様々な懸念材料があったものの、今回はそれらを全てクリアしてくれましたし、1.23.6はレコードタイ記録ですからね。この馬のポテンシャルの高さを改めて証明することができて良かったです。それに、まだこれから良くなる余地を秘めているだけに、今後への期待が非常に高まりました。レース後は脚元を含めて目立ったダメージはなく、それ以外にも気になるところはありませんでしたが、無理せず昨日ノーザンファームしがらきへ戻させていただきました。なお、今後の予定についてオーナー・牧場サイドと協議した結果、牧場で状態をよく確かめてもらい、スムーズに立ち上げていけるようなら、貴重な2歳牝馬限定のダートGⅠ競走で11月1日にアメリカのデルマー競馬場で行われるBCジュベナイルフィリーズ(D1,700m・総賞金200万ドル)を視野に調整していく方針となりました。個人的には距離が延びることに関して問題はないと思っており、それに血統的にもアメリカのダートは合うのではないかと考えています。特に向こうのレースは絶対的なスピードが無いと通用しませんが、前々走と前走共にレコードないしはレコードタイ記録での勝利でしたし、何より今年は日本馬も多数ブリーダーズカップへ遠征するので、向こうでの調整もし易いと思いますからチャレンジする価値はあるでしょう」

10/11 在厩場所:ノーザンファームしがらき

調教主任「こちらでも状態を確認しましたが、体重こそ減っていたものの、以前より飼い葉を食べて順調に回復してくれましたし、それ以外にも気になるところはなかったので、今週から周回コースで乗り出しています。馬体の張り艶共に良いですし、レースを経験していくにつれてしっかりとしてきましたね。明日の検疫で帰厩することが決まりましたが、良い状態で送り出すことが出来そうです。馬体重は499kgです」

斉藤崇史調教師「先日、牧場で状態を確認しましたが、減っていた体重は順調に回復して、すぐ乗り出すことができたようです。この時期の2歳馬と言うことで、少しでも疲れがあるようなら無理をさせるつもりはなかったですが、これならBCジュベナイルフィリーズへ向けて進めていけると判断し、明日の検疫で帰厩させることにしました。翌日からコースで乗り出しまして、その後はアメリカへの移動に備えて検疫厩舎へ移動することになります」

まさかの本当にアメリカ遠征することになりました!

確かに国内だとこの後兵庫ジュニアグランプリ、全日本2歳優駿を使うというのが規定路線だと思いますが、年内5戦はなかなか走り過ぎている印象もありますし、これだけのスピード馬が地方の深いダートで結果を残せるのか?となるとちょっと微妙かもとは思いました。

しかも今回は同じ厩舎のドンフランキーもBCへ遠征するようですし、西海岸のデルマーでの開催ということもあり、日本馬が他にも数多く参戦します。

ただ、招待レースでは無いので遠征の輸送費がかかります。シルクからの案内を見ると1口あたり5万円くらいは必要になってきそう。賞金との兼ね合いで見ると2着以上でないとペイできないと思うのですが、まぁ細かいことよりもBCに挑戦できるということを個人的にはポジティブに考えたいですね。どうせ日本にはダートの牝馬路線は3歳馬には整備されていませんから、思い切って世界と戦うというのは全然アリな選択だと思いますし、ここで結果を残すことができれば3歳春もアメリカで何てこともあるかもしれませんね。距離に関しても元々1,200mでも短いと思っていましたし、1,700mはちょうど良いくらいでは無いでしょうか。

ちなみに未勝利戦で下したオトメナシャチョウも今回同じくBCジュベナイルフィリーズに参戦。こちらも前走でレコード勝ちしており、レベルの高い相手だったことがわかります。

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