前走の韋駄天Sは大外枠だったこともあり、謎に過剰人気してしまったスティクス(牝5/武幸)ですが、今回も直千レースを選択。2年連続で名物重賞アイビスSDに出走することになりました。
● スティクス ●
2023.07.26 在厩場所:栗東トレセン
武幸四郎調教師「当初は藤岡康太騎手でアイビスサマーダッシュに向かう予定でしたが、ジョッキーから『先週の競馬で負傷したことから、今週の騎乗は控えたい』と連絡があったことから、坂井瑠星騎手で挑ませていただきます。先週にしっかり負荷を掛けて仕上げているので、26日はCWコースで4ハロンから終い重点で追い切りを行いました。全体が53.0秒、ラスト1ハロン11.3秒と、馬なりのまま軽快なフットワークで走ることが出来ていました。牧場サイドから『ここ最近の中でも調子はかなり良いです』と帰厩前に聞いていましたが、その通り、馬の雰囲気はとても良いですし、悔いのない状態でレースに向かうことが出来そうです。前回は絶好の外枠に入りましたが、道中の行きっぷりがもう一つでしたから、今回はブリンカーを着けて挑ませていただきます。年齢的なズブさが出てきているのは確かですが、開幕週の馬場なら力を発揮してくれるはずなので、後は坂井瑠星騎手の手綱捌きに期待しています」
2023.7.20 在厩場所:栗東トレセン
武幸四郎調教師「レース1週前と言うことで、20日の追い切りはレースに騎乗予定の藤岡康太騎手を背に、CWコースで長めから負荷を掛けて行っています。6ハロン80.9秒で、ラスト1ハロン11.0秒と、昨夜に雨が降って決して走り易い馬場ではなかった割に、全体・終い共に好時計をマークしてくれました。ジョッキーは『道中は良いところで抱えることが出来ましたし、直線で追い出しに掛かると反応良く伸びてくれました。馬場が悪くなってバランスを崩した時に同じような走りが出来るか気掛かりですが、良いバランスで走ればこれぐらい動けることが分かりましたので、レースでは出来るだけ綺麗な馬場で走らせてあげたいですね』とのことでした。馬体の張り・艶共に良いですし、このひと追いでもう一段階上向いてくると思いますので、このまま来週のアイビスサマーダッシュに向けて態勢を整えていきたいと思います」
牧場側からは「ここ最近ではかなり良い状態」と太鼓判を押されて今回のレースに臨みます。ただ前走が絶好の大外枠だったのにも関わらず、7着に敗退。前回がハンデ戦で、今回は別定ということで斤量も53kg→54kgと1kg増えます。正直期待感というよりはどこまで頑張れるか…という気持ちの方が強いですかね。
前走後のコメントで年齢的なズブさが出てきているかもという話がありました。そこコメントを受けて距離は伸ばしてくるものだと思っていたのですが同じく1,000mですから、それだけ状態の良さに賭けたということなのかもしれません。個人的にはスプリント戦で…と思っていました。なお今回は新たにブリンカーを着用して挑みます。
スティクスの血統は⏬
曽祖母ソニンクのソニンク牝系の馬ですが、この系統で近年1番の活躍馬と言えば安田記念連覇のソングラインがいます。そして惜しまれつつも死亡しましたが青葉賞勝ち馬のスキルヴィングも同じ系統ですし、ディアドラもいます。そして本馬のおじに2009年の日本ダービー馬のロジユニヴァースがいます。
ここまでのスティクスは馬場が綺麗な開幕週のレースを選択するなどして4勝してオープンクラスまで勝ち上がりましたが、オープンともなるとそんなことも言ってられ無いのですが、ちょっとでも条件が悪くなると大敗してしまうので2桁着順が18戦して8回ありますし、殿負けも3度経験しています。たとえ稍重であってもこの馬にとってみると走れなくなってしまいます。5歳牝馬ということで残された現役生活は半年ちょっと。贅沢言わないのであと1勝くらいは見たいですね✨
今回は良馬場でのレースが濃厚。直前で藤岡康太騎手から坂井瑠星騎手に乗り替わりになりましたが、藤岡康太騎手も初騎乗でしたし、リーディングを考えてもこれはプラスになりそうですが、坂井騎手は最近重賞では不調で、直千レースも不得意なんですよね。ただ今回も7枠14番という外枠をGetできました。枠で勝敗が決まるレースとも言えますから、後は行き来ってもらいたいですね。