ラピスラズリSへの出走を目指していたシルクのスティクスですが、調教中のトラブルで怪我を負ってしまい引退、繁殖入りとなりました。
在厩場所:栗東トレセン
武幸四郎調教師「帰厩翌日からコースで乗り出したのですが、先週末に角馬場で引っ掛かってしまい、その勢いでラチを越えて転倒してしまいました。口と鼻から出血が見られたことから、すぐに獣医師に診てもらいましたが、鼻出血は大したことはなく、口を切ったところは縫合の処置を行ってもらいました。骨や筋に異常がなかったのは幸いでしたが、メンタル的なことや口の傷が治まるまで少し時間は必要です。来年3月一杯までに引退することを考えると、次の仕事も待っていることですし、このまま無事に送り出してあげる方が馬の為には良いと思います。大きな勲章を獲らせることが出来なかったことは悔いが残りますが、良い仔を産んで欲しいと思います」
立て直しに時間がかかる状況を踏まえ、今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、近日中に競走馬登録を抹消することに致しました。今後は繁殖牝馬となる予定ですが、詳細につきましては、後日あらためてメッセージボックスにてご報告いたします。
5歳牝馬ということで順調でも来年の春には引退。ここまでのオープンに上がってからの不振もありましたから今回の早期の引退も致し方ないですね。
デビューは2歳の10月の京都ダート1,400m戦。脚元の不安からダートを選択しましたが、いきなり3着に入り素質があるところを見せました。
2戦目は福島のダート1,150mの未勝利戦でしたがここは大敗。1番人気ということで期待して現地観戦していたのですが残念な結果に。これで2歳は2戦未勝利で終了。
年明けは小倉の芝1,200mの未勝利戦に出走。初の芝でしたがロケットスタートからの逃げ切りで初勝利を挙げました。その後はフィリーズレビューで重賞初挑戦もありましたが7着敗退。
2勝目は夏の小倉芝1,200mでここも逃げ切り勝ち。そして9月の中山で2勝クラスの汐留特別も逃げ切って連勝。そして1戦挟んで12月の中京の3勝クラス知立Sを勝利して3歳のうちにオープン入りを果たしました。
4歳以降はオープンではなかなか良い結果を残せませんでした。この馬の場合は好走条件が開幕週の良馬場、平坦、スプリントと狭いレンジに限られてしまいます。せっかく選んだレースも雨に泣かされることが多々ありましたし、オープンではなかなか逃げられないということがありました。
オープンに入ってからのハイライトは何と言っても4歳時のアイビスSDでしょう。藤田菜七子騎手とのコンビで内枠ながら、積極果敢に内ラチ沿いを選択。最後は捕えられましたがOPで初の入着である5着に入りました。
ソニンク牝系は多くの活躍馬を最近出している勢いのある血統。血統的には父ロードカナロアで母父ネオユニヴァースということでサンデー、キンカメ両方を血統表に持っています。体系的にもいかにも短距離馬な本馬ですから、そのスピードを活かすような配合が良いかもしれませんね。
社台SSに繋養されている種牡馬との組み合わせだと、シスキンなんてどうでしょう?
6Fと8FのG1を勝利しているシスキン。スティクスのスピードを活かせる血統になるのではないでしょうか?
既に実績のある種牡馬でいけばモーリスでしょうか?
サンデーのクロスも4×4で収まっているのでまだ大きな影響はないのではないでしょうか?ピクシーナイトがスプリンターズSを制していますし、オーストラリアではマズがレベルの高いスプリント路線でG1を勝利しています。
新種牡馬シュネルマイスターも面白いかもしれませんね💡
マイル〜1,800mで活躍したシュネルマイスターですがKingmanは数々の名マイラーを輩出。血統構成も日本の血統を含みませんから汎用性も高いですね。
いずれにせよ2025年の産駒誕生が楽しみです✨母馬優先はシルクにはありませんが、子供に出資するチャンスがあるならぜひ出資したいところです。
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