明日はシルクのベストミーエヴァー(牝4/国枝)が昨年6月以来の出走となりなます。まずは久々のレースで馬の状態がどうなのか?成長しているのか?その辺りが気になります。
2025.2.20 在厩場所:美浦トレセン 国枝栄調教師「19日に坂路コースで追い切りを行いました。先週は大丈夫だったのですが、今日は坂路の入り口で走り出すまでにかなりゴネてしまいました。全体を50.7秒でまとめることが出来たように、納得して走り出してしまえば動きは良く、最後まで力強い脚取りで登坂できました。坂路中心にはなるものの、今週の競馬に向けてしっかりと本数を乗り込めて馬体面でのコンディションは悪くないと思いますが、心配なのは精神面ですね。能力的には勝ち負け出来るだけのものはあると思いますから、競馬に行っても馬場入りを嫌がったりせず、いかにスムーズにゲートインまでいけるかがポイントになってくると思います」
2025.2.13 在厩場所:美浦トレセン 国枝栄調教師「12日に坂路コースで併せて追い切りを行いました。道中は3頭縦列の最後方から進める形を採り、最後は前の2頭に1~2馬身ほど遅れる格好でゴールしています。追い付くことは出来なかったものの、前とは結構距離が離れていましたし、全体時計は51.1秒と好タイムをマーク出来ていますから、特に心配する必要はありません。その中でも終いまで余裕のある走りが出来ていて全体的な動きは良かったですし、何よりも今回は馬場入りをゴネることなくスムーズに追い切りに入って行けたことをポジティブに捉えています。背腰についても疲れが出てくることは無く、飼い葉食いを含めた健康状態にも問題はありません。なお、来週のレースの鞍上は藤岡佑介騎手に依頼しています」
2025.2.6 在厩場所:美浦トレセン
国枝栄調教師「5日に坂路コースで追い切りを行いました。単走の形を採り、全体で50.7秒のラスト1ハロンは12.8秒というタイムをマークしています。昨日も先週同様に坂路下でゴネてしまい、走り出すまでに時間が掛かってしまいましたが、キャンターになれば馬なりで手応え良く走ることが出来ていました。火曜日にはダートコースで普通キャンターを行っているのですが、その時はスッと入ることが出来たものの、Wコースに入ろうとするとピタッと止まってしまいました。これまでは競馬でそういった面を見せたことはないものの、馬場入りでゴネてしまう可能性があるので、メンタル面のケアはしっかり行っていきたいと思います。背腰の状態に関しても、いい意味で先週と変わらない状態をキープできていますから、この後もメンタル面に注意しながら調整していきます」
2025.1.30 在厩場所:美浦トレセン
国枝栄調教師「29日に坂路コースで追い切りを行いました。単走の形を採り、全体で51.7秒のラスト1ハロンは12.8秒というタイムをマークしています。馬場入りをゴネるところがあるため昨日は坂路で追い切りを行いましたが、やはり坂路下でゴネてしまい、走り出すまでには少し時間が掛かりました。走り出してからはテンは勢いよく進んでいったものの、後半は走るのが嫌になって止めてしまったような感じですね。ゴネてしまうことに関しても追い切りの内容に関しても、原因は走ることに対してネガティブになっていることにありそうです。競馬においてメンタルはとても重要な要素の一つですから、簡単な問題ではありませんが、何とか良い方に向かせられるように取り組んでいきます。背腰の状態に関しては以前こちらで管理した時と比べれば良くなって帰ってきてくれて、悪くないコンディションですから、これを維持できるようにケアしながら進めていきます。なお、このまま問題なく進めていけるようであれば、次走は2月23日の東京・芝1,800mを視野に入れています」
久々の実戦にはなりますが、能力は疑いようがありません。
天栄のスタッフの間でもこのクラスにいてはいけない馬という評価。なんなら重賞でも戦えるだけのポテンシャルを持っているはずです。
実際弟のリラエンブレムはシンザン記念を勝利して重賞馬になりました。2023産のキタサンブラック産駒もセレクトでとんでもない額で取引されましたからね。
ただ今回気になるのはメンタル面ですね。馬場入りをゴネてしまったり、終いを自分からやめてしまっているというのは非常に気になります。長く休んだ影響なのか、オシェア騎手の騎乗によって嫌になってしまった部分があったのかは謎ですが、個人的にはここ2走のオシェア騎手と騎乗には全く納得がいっていませんし、オシェア騎手のためにこの馬があてがわれたというところも結果としては不満が残ります。まさかあそこまで乗れない騎手だったとは思いませんでしたからね。
一応1週前の追い切りではごねることなく調教できたようですが、最終追い切りでは再びゴネてしまいました。ただ走り出した後のタイムは優秀。果たして無事にゲートを出てくれるのでしょうか?
今回はサウジカップデーと重なっているためにルメール騎手は騎乗できませんので、鞍上は初騎乗の藤岡佑騎手になりました。藤岡騎手は出資馬には5回騎乗してくれていますが、まだ未勝利。ただ今回は決めてもらいたいですね…