シルク ポートデラメール近況【りんどう賞後に種子骨骨折で休養へ 】

新馬勝ち後に小倉2歳S、りんどう賞に挑戦するも連敗していたシルクのポートデラメール(牝2/斉藤崇)ですが、種子骨の骨折が判明。休養に入ることになりました。

10/9 在厩場所:栗東トレセン
斉藤崇史調教師「追い切り後は前捌きの硬さが酷くならないか気掛かりでしたが、1週前追い切り後と比較すると、そこまで酷くなることはなかったです。時間が経つにつれて硬さが解れてくれましたし、レース当日もパドックでの周回を見る限り、硬さは若干窺えるぐらいで、“これならレースに影響はないな”と思いました。ただ、返し馬の段階から前回よりも前捌きの硬さが気になったようですから、目に見えない疲れが溜まっていたのかもしれません。前走は重賞の1,200m戦ということで、意識的にポジションを取りに行った分、脚を溜め切れない感じでしたから、今回は出たなりの位置で脚を溜めていくように指示を出しましたが、勝負どころまでは考えていた通りのレースが出来ていたように思います。ただ、追い出しに掛かると、フォームがダラッとして伸びそうで伸びなかったですね。以前にもお話ししたように、走りの感じがダート馬っぽくなってきているので、一度ダートを試してみるのも手かもしれません。ただ、レース直後は気にならなかったものの、厩舎に戻って暫く経つと、右トモを気にする素振りを見せて脚が付けなくなってきたので、すぐ獣医師に診てもらったところ、種子骨を骨折していることが判明しました。このようなことになってしまい誠に申し訳ございません。痛みは少しずつ和らいできているものの、種子骨骨折にしては歩様が悪いことから、骨盤等を含めて他に痛めた箇所がないかエコー検査してもらいましたが、これといって所見はありませんでした。ただ、時間とともに表面に出てくる場合もございますので、もう少しこちらで経過観察させていただきます」

10/17 在厩場所:栗東トレセン
斉藤崇史調教師「その後は経過観察を続けてきましたが、右トモの骨折による痛みよりも、筋肉の痛みが強かったことが一番の跛行の要因なのかもしれません。少しずつ歩様の方は良化してきて、だいぶ違和感も和らいできましたが、ダクを行うとまだ歩様に見せる時がありますね。恐らく仙腸関節辺りが原因かなと思ってはいるものの、近日中に診断麻酔などでよく精査した上で放牧に出したいと考えています」

10/19 在厩場所:ノーザンファームしがらき
斉藤崇史調教師「昨日、診療所にて仙腸関節付近を診断麻酔してもらいましたが、特に異常は見られませんでした。また、本日にも骨盤等を含めて再度エコー検査をしてもらいましたが、右トモ種子骨を骨折している以外に所見は見られませんでした。筋肉痛の症状が治まってくるのと同時に歩様が良化してきましたので、大事にならずホッとしています。ただ、全治9ヶ月以上の診断が下りたことから、本日ノーザンファームしがらきへ放牧に出させていただきました。その後はノーザンファーム空港で休養に入ることになっていますが、成長を促すいい機会だと捉えたいと思います」

10/25 在厩場所:ノーザンファーム天栄

しがらき調教主任「こちらに戻ってきてからは、軽めの運動で経過を見ていました。歩様はまだ少し気になりますが、こちらの獣医師に診てもらったところ、長距離輸送は問題ないとのことでしたので、25日にノーザンファーム空港へ向けてこちらを発ちました。経由地であるノーザンファーム天栄で疲れが出なければ、近日中にノーザンファーム空港へ移動することになっています。移動前の馬体重は430kgでした」

10/26 在厩場所:ノーザンファーム天栄

27日(日)に北海道・ノーザンファーム空港へ移動する予定です。

当初は種子骨以外の箇所の故障もよぎりましたが、そこは問題なしとのこと。

骨盤を指摘されていたので、骨盤だと非常に予後が悪いので最悪引退かと思いましたが、問題ないとの診断が下りて良かったです。

6月に京都芝1,200mの新馬戦を早々に勝利して小倉2歳S、りんどう賞に挑戦しましたが良いところは見せられず。ダートへの転向も示唆されたところでの故障となりました。

ただ個人的にはこの血統は芝でこそだと思いますし、馬体の小さい母系なのでダートでは厳しいと思っていました。

今回全治9ヶ月以上の診断が下りたということでおそらく復帰は来年の10月以降になりそう。そう考えると馬体の成長を促す良い機会にはなると思いますが、増えても450kgまでは増えないでしょうし、相手が恵まれたレースだったらダートでもやれるかもしれませんが、果たしてどうなるでしょうか?

いずれにせよ1勝してくれていて良かったですね😅

未勝利で全治9ヶ月だったら間違いなく引退ですからね。

半兄のアルナシームも古馬になって開花した馬ですし、年齢を重ねて良くなってくる馬だと思いますし、新馬勝ちは小柄な牝馬ならではの仕上がりの速さがあってこそのものだったと思います。ですから今回の休養を良い方向に捉えてしっかりと馬を作り直してもらいたいですね。

同じ厩舎、同じ馬主で出資馬かつズッ友のアメリカンビキニは2勝を挙げてアメリカ遠征中ですが、きっとアメリカンビキニもポートデラメールの復帰を待ってくれているはずです✨

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