シルクの追加募集の1頭だったワスカル(牡2/森一誠)がデビュー。500kgを超える大型馬で緩さは気になるところですがなんとか2歳のうちにデビューすることができました💡
● ワスカル ●
11/20 在厩場所:美浦トレセン
森一誠調教師「ノーザンファーム天栄で速めのところを交えながら順調に乗り込むことが出来ていたようですし、今日の検疫でトレセンに戻させていただきました。まずは脚元を中心に良く状態を確認させていただき、大丈夫であれば明日から乗り運動をスタートして、第5回中山開催での出走を目標に調整していきたいと考えています」
11/28 在厩場所:美浦トレセン
森一誠調教師「28日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中は3頭縦列の先頭を走り、直線で一番外に進路を取って脚を伸ばすと、最後は先頭のままゴールしています。帰厩後Wコースで追い切るのはこれが初めてで、無理のない程度でと考えていた為、5ハロンから68.1秒と時計は目立たないものの、動きそのものは最後まで余裕があって良かったですね。道中の走りには少し右に張る面があったり、ハミにモタレ気味だったりとまだ課題はあるものの、そこは馬体の緩さからくるところが大きいと思いますので、トモを中心によくケアしていきつつ、少しでも良化を図っていければと思います。今のところ、12月21日の中山・芝1,800m戦での出走を目指して調整していきたいと考えています」
12/5 在厩場所:美浦トレセン
森一誠調教師「5日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中は3頭縦列の先頭を走り、直線では一番外に進路を取って脚を伸ばすと、最後は各馬に先着してゴールしています。入りが速くなったことで、5ハロンから65.9秒のラスト1ハロンは11.9秒と、時計自体も予定より速いものとなりました。ただ、その中でもワスカルは先行して外を回し、直線でも最後まで楽な手応えで走ることが出来ていたのは良かったですね。帰厩後はとても順調に乗り込めており、今日も中身の濃い調教を消化することが出来ました。今のところ来週の1週前追い切りでは終いの脚を伸ばす形を採って感触を確かめてみたいと考えています。また、今日の追い切り前にはゲート練習を行い、発進の練習をしましたが、特に問題無く出ることが出来ました。ここまで不安無く進められていますから、目標のレースに向けて今後も上手く調整していければと考えています」
12/12 在厩場所:美浦トレセン 森一誠調教師「12日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はワスカルが追走して、直線では内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は先着してゴールしています。今日は前の馬を追い掛ける形から進め、1週前追い切りということもあり、騎乗してもらった黛弘人騎手には終いをしっかり動かしてもらうように指示していました。実際に直線では良い反応を見せてくれましたね。ラスト1ハロンは11.6秒というタイムで纏めてくれましたが、今日のWコースは全体的に時計が掛かっていた印象ですから、これくらい動けていれば問題無いでしょう。牧場サイドからは口向きに難しいところがあると伺っており、確かにまだ左右差はあるものの、コントロール可能な範囲で収まっています。ここまでとても順調に乗り込むことが出来ており、良い状態でデビュー戦を迎えられそうです。なお、そのデビュー戦ではT.マーカンド騎手が手綱を取ってくれる予定になっています」
美浦の期待の新規開業厩舎 森一誠厩舎からデビューするワスカル。クラブの2歳馬も既にシルクのエンブロイダリーが2勝するなど結果を残しています。調教タイムもなかなか優秀そうで、初戦からいきなりやってくれそうな雰囲気です。
本馬はモーリス産駒ですが、森一誠調教師は堀宣行厩舎に所属していたこともあるのでゆかりの血統でもあります。500kgを超える馬体はモーリス産駒としては理想形にも思えますから、芝中距離を父同様駆け抜けてもらいたいところ。母系はアンデスレディーの系統で、おじには皐月賞馬ジオグリフがいる血統。祖母アロマティコは芝中距離でJRA6勝し、エリザベス女王杯、秋華賞でも3着の実績。2,000m前後での活躍がやはり見込めそうですね。
デビュー戦の鞍上はT.マーカンド騎手に決定。出資馬では同じくシルクのサンデュエルを初勝利に導いてくれた騎手でしたし、そもそもJRAでの初騎乗がサンデュエルでしたので、何かと縁のある騎手です✨
これで2歳馬でデビューできていないのはシルクのシルクディヴェール(牝2/杉山晴)のみとなりました。9頭いたこの世代ですが本馬含めて8頭が既にデビューできており、オープン馬も誕生しているので上出来です。シルクディヴェールはいまだに北海道ですが…