ダートグレード競走振り返り【エーデルワイス賞&JBC4競走(門別&佐賀)】

  • 2024年11月4日
  • 競馬

勝ったのは西村淳騎手騎乗の1番人気ミリアッドラヴ(牝2/新谷)でした。9月に中京のダート1,400m戦を制して連勝での重賞勝ちとなりました。

父ニューイヤーズデイ 母レディバード(母父スマートファルコン)という血統のノーザンファーム生産馬でセレクトセール1歳部門で2,970万円で取引された馬。半姉スティールブルーはシルクで募集されたルーラーシップ産駒でアルテミスS3着でJRA2勝。叔母にはTCK女王盃、エンプレス杯と交流重賞を2勝したワンミリオンスがいます。

出資馬のアメリカンビキニが出走していたらどうなっていたのかなぁ?というレースではありますが、今回のアメリカ遠征は本馬の馬との力の差を知ることができましたし、アメリカの2歳勢の仕上がりの速さもさすがでした。この挑戦が良かったと言えるような活躍をして欲しいですし、このダート1,200mはアメリカンビキニが今後ぶつかる路線かもしれませんから、ライバルとしてミリアッドラヴは覚えておきたいですね。

昨年はフォーエバーヤングが制した一戦。今年は今年はホッカイドウ競馬のソルジャーフィルド(牡2/川島)が後続に3馬身をつけての楽勝で勝利しました。

父ルヴァンスレーヴ 母アイルゴーバック(母父アッミラーレ)という血統の日高町グッドラック・ファーム生産馬。ルヴァンスレーヴ産駒はこれが重賞初勝利。初年度産駒が中央ではなかなか産駒が勝利を挙げられず、序盤は苦戦していましたが最近は勝利数を増やしていました。そして門別の舞台で地方馬が交流重賞を勝利しました。母系にはヤシマソブリンの名前もあるといういかにも地方で走っている馬という血統表ですが、JRA勢を寄せ付けない強さでした。同じ厩舎のリコースパローに2戦連続で敗れていましたが、この舞台で逆転しました。

JRA勢は2着にキャロットのグランジョルノが入って賞金加算に成功。キャロットはクァンタムウェーブもダートで2戦2勝ですし、ダート路線がこの世代は熱いですね。この2頭もどこかで今後ぶつかる可能性が高いです。

九州初上陸のJBC。今回の為に新たに設定されたのがこのダート1,860mですが、ここを制したのは横山武騎手騎乗の4番人気アンモシエラ(牝3/松永幹)でした。ハナを奪い切るとそのまま影を踏ませず逃げ切り勝利。後続には4馬身の差をつけて1番人気グランブリッジや2番人気アイコンテーラーなどの古馬勢に世代交代を突きつけました。

父ブリックスアンドモルタル 母サンドクイーン(母父ゴールドアリュール)という血統の浦河町桑田牧場生産馬で広尾レースホースで3,200万円募集だった馬。ブリックスアンドモルタルの初年度産駒になる訳ですが、初年度産駒からJpn1勝ちの馬を輩出しました。母系はトゥザヴィクトリーなどがいるフェアリードール系。そして個人的には本馬はシルクで出資していたサンデュエルの半妹。兄はロードカナロア産駒でダートで1勝飲みでしたが、妹はビッグタイトルを制しましたね。近走は勝てていませんでしたが、牡馬相手に羽田盃、東京ダービーを戦い、しっかりと馬券圏内に入っている馬。やはり3歳世代はダート路線非常に強いことがよく分かりましたね。

勝ったのは石橋脩騎手騎乗の4番人気タガノビューティー(牡7/西園正)でした。最後の直線の攻防は内の3歳馬チカッパとの激しいデットヒートになりましたが、古豪が意地でねじ伏せてJpn1初勝利となりました。

父ヘニーヒューズ 母スペシャルディナー(母父スペシャルウィーク)という血統の新冠町の新冠タガノファーム生産馬。半兄にはNHKマイルC2着のタガノブルグなど何をつけても走る産駒を産む優秀なお母さんの下に産まれた本馬。これまでなぜか重賞タイトルには届かなかったもののJpn1のかしわ記念では2度の2着がある実力馬。これまでの良績は基本的には左回りの方が多いサウスポーのイメージだったのですが、直近の勝利の2023年3月のコーラルSの勝利も阪神1,400mと右回りだったんですよね。

アメリカから蜻蛉返りの武豊騎手騎乗のチカッパは僅差の2着。こちらは重賞連勝中の3歳馬。最後の直線では石橋脩騎手のインタビューからするに不利があったようですが、これも競馬ですからね。1,400mはギリギリの距離というところも最後のひと伸びに繋がらなかったのかも?

直前でキングズソードが屈腱炎で回避という残念なニュースが流れましたが、勝ったのは1番人気地元佐賀出身の川田騎手騎乗のウィルソンテソーロ(牡5/小手川)でした。ウィリアムバローズの作った流れを2週目3コーナーでは完全に崩して自分のレースに持ち込み、最後はメイショウハリオに4馬身の差をつけてのJpn1初勝利となりました。

父キタサンブラック 母チェスケトローズ(母父Uncle Mo)という血統の日高町リョーケンファーム生産馬。キタサンブラック×フレンチデピュティ系という配合だとダートに出る傾向がありますが、その筆頭活躍馬。重賞は3勝しているもののG1、Jpn1では3度の2着。キタサンブラック産駒のダートでのG1/Jpn1はこれが初勝利。芝でイクイノックス、ソールオリエンスを出した種牡馬キタサンブラックがダートでも大物を出したということでサンデーサイレンスの後継のような種牡馬ですね。

BCがアメリカであった週末に日本ではJBCがあるという流れは個人的には好きですね✨

来年は船橋競馬場での開催💡

船橋競馬場での開催は15年ぶり2回目ということで久々の開催。個人的には家も近く行きやすい競馬場なので行ってみたいなぁと思いますね✨

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