ダートグレード競走振り返り【オーバルスプリント&白山大賞典&日本TV盃&マリーンC】

  • 2024年9月26日
  • 競馬

雨が降る中行われたレースを制したのは川崎所属の5番人気スマイルウィ(牡7/張田)でした。早めに動いたサンライズホークを4コーナーでは捕らえて、先頭に立つとそのまま押し切って交流重賞初勝利となりました。

父エスポワールシチー 母アップライジング(母父コマンズ)という血統の新冠町の芳住鉄兵さんの生産馬。3代母のRussian SnowsはG2時代のフランスの長距離重賞ロワイヤリュー賞を制して、愛オークスの2着馬。

南関東では多くの重賞を制していますが交流重賞は昨年のオーバルスプリント2着やかきつばた記念、さきたま杯での好走はあったものの手が届いていませんでしたが、ついに制覇となりました。

今年は本当に地方所属馬の活躍が交流重賞では目立ちますね!特に本馬はJRA移籍組では無くて地方デビューの馬ですからね。尚更すごいことです!

9/23の祝日に金沢にて行われたレース。制したのは横山和騎手騎乗の1番人気ディクテオン(騸6/吉岡)でした。2周目の向正面で先頭に立つとそのまま一人旅で5馬身差。交流重賞3勝目を挙げました。

父キングカメハメハ 母メーデイア(母父キングヘイロー)という血統の追分ファーム生産馬。G1レーシングの所属で6,000万円の募集額でした。母はJBCレディスクラシックを含む交流重賞6勝のダートの名牝。叔母のロフティーエイムも重賞馬で祖母は米国で複数の重賞を制している血統馬。この父と母父の組み合わせといえば出資馬のヴァイスメテオールを思い出します。きっとヴァイスもダートでもやれたと思うんですよね…

次走はこの流れだとJBCクラシックでしょうか?母子でJBCを制したらそれは夢がありますね✨

勝ったのは坂井瑠騎手騎乗の3番人気ウィリアムバローズ(牡6/上村)でした。ハナを切ると最後は追いすがるドバイWC勝ち馬のウシュバテソーロを振り切って逃げ切り勝ち。今年の東海S以来の重賞2勝目となりました。

父ミッキーアイル 母ダイアナバローズ(母父シンボリクスエス)という血統で日高町の中原牧場の生産馬。母はまだOP競走だった時代に紫苑Sを制しており芝、ダート問わず中距離でJRA3勝を挙げた馬。ミッキーアイル産駒は牡馬、牝馬でわかりやすく傾向が違う馬であり、牝馬は芝、牡馬はダートに出る傾向。ミッキーアイルの母スターアイルがダートで2勝を挙げているのが影響しているのでしょうかね?

ドバイ帰りのウシュバテソーロは2着でしたが流石の強さを見せてくれました。次走はBCクラシックを目指すということで昨年5着のリベンジを果たすことができるのか?

新しく3歳牝馬限定のレースに生まれ変わったレース。勝ったのは國分優騎手騎乗の2番人気テンカジョウ(牝3/岡田稲)でした。人気のアンモシエラとアンデスビエントが潰し合うような展開になり、後方からレースを進めたテンカジョウに完全に流れが向きました。これが重賞初制覇🏆

父サンダースノー 母フィオレノ(母父エンパイアメーカー)という血統の浦河町の杵臼牧場生産馬。サンダースノー産駒は中央、地方交流通じて重賞初制覇。ゴドルフィンの馬でフランス、ドバイでG1を制覇。特にドバイWCを史上初の連覇した馬ということで注目を集めました。ダーレージャパンファームで繋養され、21年産の現3歳世代が初年度産駒。大物はこれまで出ておらず、失敗の烙印を押されかけていましたが、やっと産駒の重賞制覇が見られました。

本馬もこれで5戦4勝3着1回と堅実に成績を残しており、先々が楽しみ。アンモシエラも今回厳しい展開に巻き込まれてしまいましたが、自分の競馬ができれば強いと思うので次走の巻き返しに期待ですね。

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