おはようございます。
これまで何度か書いてきたこの種牡馬同期である、モーリスとドゥラメンテの勝負ですが、2021年が終わったということで一区切りをつけたいと思います。
2021年のこの2頭の産駒の成績は以下の通りでした。
勝利数で91vs90と1だけドゥラメンテが上回りました。ただ、出走回数が異なりますので内容を見るとモーリスの方が勝っていたと言えると思います。E.Iに関してもモーリスが上回っています。
重賞勝ち馬は
ドゥラメンテ:タイトルホルダー(菊花賞、弥生賞DI記念)
モーリス:ピクシーナイト(スプリンターズS、シンザン記念)、ルークズネスト(ファルコンS)、シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)
と面子は上半期と変わりませんがそれぞれG1が追加されています。産駒の芝での平均距離は100mも違いますが、これをみたときに正直、モーリス産駒は意外と中距離のレースを使われている感じがしました。しかし重賞勝ち馬のレースを見ると短距離に集中しているように、上位クラスになればモーリス産駒はマイル以下の方が好成績を納めそうですね。
こう見るとドゥラメンテはどうしても期待以下だったかなぁという気がしなくもないですね。良血の牝馬との配合も多かったのですが…なんとかマイルから2000mの距離での大物を出して父系として血統を残して欲しいものです。しかも昨年ドゥラメンテ死亡してしまいました。今年産まれる産駒が最後の世代となりますのでかかる期待も大きくなります。
ちょっと気になった点としては2020年も2021年もどちらの産駒も2歳世代の重賞勝利がありませんでした。今の競馬はより早くから賞金を獲得することが求められている中で、この2頭の産駒がこれだけ2歳戦で苦戦しているというのは意外でもありましたが、心配でもあります。そうなると春のクラシックに産駒を送り出すことが難しくなってくるので、後継も育ちにくくなると思います。
個人的にはこれまでドゥラメンテを全面的に応援していましたが、もちろんこの2頭はタイプが異なりますし、現2歳ではどちらの産駒にも出資しています。
ドゥラメンテはシルクのコーステッド20、キャロットのステファニーズキトゥン20
モーリスはキャロットのグランデアモーレ20
この世代は3世代目になりますから、成績は落ちる傾向にあります。ただ母が名牝であったり、兄弟が活躍していたりと期待も大きい3頭になります。ぜひこの3頭の中から春のクラシックを目指せるような馬が出て欲しいです。
*写真の掲載についてはキャロットクラブより許可を得ています。