昨年は今村聖奈騎手がルーキーイヤーながら勝利を積み重ねてリーディング20位。51勝を1年で積み上げました。さらにはテイエムスパーダでの重賞制覇、スカパラダイスでのG1ホープフルS騎乗とまさにゴールデンルーキーといった活躍でした。
しかし今年は今村騎手だけではありませんが、携帯使用問題などもあり、騎乗できない期間などもありました。そんな2023年の女性騎手の成績を10/15終了時点で見てみたいと思います。
女性騎手トップは32勝をあげてリーディング29位につけている永島まなみ騎手です✨
3年目になりますが7勝→21勝ときて10月時点で32勝は大きな飛躍を遂げています。10/14には減量が関係ない特別レースを自身初めて勝利。しかも10番人気での勝利と相変わらず人気薄をよく勝利に導きます。勝率、連対率、複勝率全て過去最高の成績を収めています。
勝利時平均人気：3.28
最低人気勝利：10番人気(3回)
去年大活躍だった今村聖奈騎手は21勝の44位です。ただ最後の勝利が8/12と2ヶ月勝利なし。現在JRAでは100連敗中です。この間2着5回3着9回ですが人気馬で大敗も目立っていて、立て直したいところ。勝っている時はある程度ポジションが取れているのですが後手を踏んでいるケースが多い様子ですね。3場開催なら騎乗機会も多いでしょうし、チャンスも回ってくると思います。
勝利時平均人気：3.28
最低人気勝利：8番人気
古川奈穂騎手は18勝で48位。去年まで勝利は大体が所属の矢作厩舎の馬でしたが、今年は決してそんなことも無く、矢作厩舎での勝利は5勝。牧浦厩舎での勝利が多い感じがします。まだ通算でも35勝と同期の永島騎手には及びませんが7勝→10勝→18勝と着実に勝利数を増やしています。そして今年はグランスラムアスクで重賞初騎乗も果たしました。このコンビでは3勝を挙げていますし、しっかりとお手馬として勝ち取った重賞騎乗でした。
勝利時平均人気：4.22
最低人気勝利：14番人気
この中では1番のベテラン。藤田菜七子騎手は11勝で64位。先日はレッドシュヴェルト(牡3/尾関)が1番人気に推された東京の1勝クラスの芝1,400m戦で未勝利のエリーズダイヤを逃げ切り勝利に導きました。あれにはやられましたね😅昨年はデビューイヤー以来の1桁勝利と成績が落ち込みましたが、今年は昨年以上一昨年並みといったところでしょうか。上記の3人と比べても美浦所属で厩舎の力の問題もある気がしますが…
勝利時平均人気：4.36
最低人気勝利：11番人気
ここからは今年デビューの女性騎手。河原田菜々騎手は9勝で76位。決して目立つ成績ではありませんが、3/19に初勝利を挙げてからコンスタントに勝利を重ねています。2歳新馬戦では軽量を活かして2勝を挙げています。勝つときは大体前目のポジションにつけていますね。
勝利時平均人気：4.22
最低人気勝利：10番人気
小林美駒騎手は7勝で82位。4月の初勝利から勝てない期間がありましたが、7月、8月、9月と勝利を積み重ねています。どうしてもルーキーなのでローカルでの勝利が目立ちますが、9月の勝利は中山での勝利で本場での初勝利。福島では4勝と春、夏の開催で勝利しているので秋の開催も楽しみですね。
勝利時平均人気：3.28
最低人気勝利：7番人気(2回)
今はこれだけ女性騎手も増えたので、「女性騎手」というだけでは騒がれなくなりましたね。実際海外ではもっと大々的に活躍していますしね。結果が伴わないと注目もされないというシビアな目を向けられるようになってきたと思います。
M.ミシェル騎手はJRAの騎手試験を突破できませんでしたが、この環境を求めてやってくる女性騎手はいるかもしれませんね。
そして改めてリーディングを見てみると騎手の世界の厳しさも痛感しましたね。JRA所属でも未だに今年未勝利なんていう騎手はザラにいますし、ベテランならまだしも若手でこの成績では…という感じもします。まぁ実際自身の出資馬の成績を考えても圧倒的にリーディング上位の騎手にお世話になっているケースが多いですし、騎乗機会を得るだけでも大変ということですよね。
せっかく辛い競馬学校の期間を終えて騎手になったとしても食べていけないとなるとちょっとかわいそうにもなりますね。
