先週末はシルクのアメリカンビキニがアメリカ・デルマー競馬場のBCジュベナイルフィリーズに挑戦。果敢に挑みましたが本場の高い壁に跳ね返されました。
11/1(日本:11/2) デルマー7R BCジュベナイルフィリーズ ダ1,700m
アメリカンビキニ(牝2/斉藤崇)
11月2日(土) デルマー7R BCジュベナイルフィリーズG1 ダート1700m R.ムーア(55.5kg) 9着
斉藤崇史調教師「今朝アメリカンビキニの様子を初めて現地で確認したのですが、とても状態が良さそうでしたし、無事に最終の歩様検査も通過して、満足のいく仕上がりで臨めたと思います。戦前にR.ムーア騎手とレースの組み立てについて打ち合わせると、本馬だけでなく他馬も研究されていましたし、“キックバックを嫌がるので、注意して乗って欲しい”とだけ伝えました。ジョッキーのプランとしては、恐らく8番枠のNooniが先手を取ると思うから、その外でキックバックを受けないで走りたいと考えていたみたいで、実際にその通りに乗ることが出来たものの、勝負所ではもう一杯となってしまい、流し気味に終えました。ジョッキーのコメントは、『まだ気性面の幼さがあって、序盤のスピードの乗りが甘かったですし、少し道中はハミを噛んでいました。それに、右へ張る部分も有って呼吸がし辛そうでしたね。息遣いがしんどくなってしまい、直線ではもう余力が残っていなかったです。この精神面であれば、距離は1,200~1,400mくらいの方が合っていると思います』とのことでした。初戦の時もそうでしたが、番手で横に馬が居るシチュエーションになると外へ張ってしまうのかもしれませんし、先手を取っていればまた粘りが違ったのかもしれません。テンの速さが日本とはまるで違って、ダート1,000mのレコードホルダーでもスッと行けないものかという気持ちです。こうして海外GⅠへチャレンジさせていただいたにも関わらず、良い結果を得ることが出来ず申し訳ございません。まずは馬の状態をよく確認しておきます」
想定通りの位置を取ることができましたが、ペースが想定外。アメリカンビキニが先行馬ということもあってか、完全に潰されてしまいましたね。
ちょっと出遅れ気味のスタートも2番手追走。しかし向正面から一気に手応えが怪しくなり、最後は歩きながらのゴールとなりました。
ペースは最初の2Fが22.0ということで日本では経験しないようなペースで、ここを先行したら全く勝負になりません。かといって後ろから行けばキックバックも受けますし、避ければ距離ロスでスタミナの問題もあると考えると、アメリカンビキニのできる競馬では勝負にならない展開に持ち込まれてしまったということでしょうね。
現地でも人気馬の一角で直前は4倍のオッズをつけていましたし、ブックメーカーでは1番人気にもなっていた様子。さすがにここまでの人気になるとは思いませんでした。現地の期待に応えることはできませんでしたが、とりあえず無事なようですし、まずは帰ってきてしっかり休養して来年の競馬に備えてもらいたいですね。
外野がああだこうだ言っているみたいですが、出資者は概ね納得した遠征だったと思うので良かったのではないでしょうか。
もちろんエーデルワイス賞、兵庫ジュニアグランプリなど本馬の力を考えたら重賞を簡単に獲るチャンスはあったかもしれませんが、それもたらればで地方の馬場が合う保証もありませんからね。
現状はダートの1,200m-1,400mがベストとのことですが、そこはそれこそ日本のダートではほとんどレースが無いところですし、まずはマイルまで距離が持つようにしていきたいですね。
来春の目標は無難に兵庫チャンピオンシップになるのか?それとも距離を伸ばすチャレンジをするのか?はたまた芝か?斉藤先生の判断はいかに?