おはようございます。
先週の重賞レースを振り返りましょう。
まず土曜日の中山では名物のマラソンレースステイヤーズSが行われました。勝ったのは逃げ粘るアイアンバローズを差したディバインフォース(牡5・寺島)でした。3勝クラスの馬だったのですが、格上挑戦のこの舞台で重賞初制覇となりました。また父のワークフォースにとってもJRA重賞初制覇となりました。叔父に目黒記念の勝ち馬ルックトゥワイスがいる血統です。個人的には母父ゼンノロブロイで痛い目に何度か遭っており、避けているのですがこういった長距離血統であればいい味を出してくれるのかもしれませんね。ゼンノロブロイ自身も英国での好走歴もありますし、父ワークフォースも英国ダービーを7馬身差で圧勝し、凱旋門賞も制した馬ですから、スピード競馬よりもこういうスタミナ勝負型の血統に可能性を見出せればいい馬を選べるかもしれませんね。サウジへの遠征も視野に入れているということでこの馬の長距離戦戦での活躍も楽しみです。
土曜日の阪神で行われたチャレンジC。昨年の勝ち馬レイパパレイはその後大阪杯を制しましたので来年の中距離戦線を考えても重賞なレースですが、制したのはセントライト記念2着のソーヴァリアント(牡3・大竹)でした。先行して直線では後続を突き放して3.1/2差をつけての圧勝でした。母ソーマジックは桜花賞3着で、兄弟にソーグリッタリング、マジックキャッスルがいる血統馬です。この馬のキャリアにおいては禁止薬物の影響による失格があったりして出遅れましたが、しっかりと重賞制覇で2021年を締め括ってくれました。オルフェーヴル産駒ですから、成長力という意味でも期待できると思いますし春が楽しみな馬ですね
日曜日はG1 チャンピオンズCが行われ、1番人気に推されたテーオーケインズ(牡4・高柳)が昨年の勝ち馬チュウワウィザードに6馬身差をつけての圧勝でした。今年に入ってアンタレスS、帝王賞と制覇し、JRAG1は初勝利となりました。抜け出すまでも楽な手応えでしたし、ちょっと力が違う印象でした。父シニスターミニスター、母父マンハッタンカフェという血統。亀谷さんもこのレースに適したのは「日本の芝長距離×日本のダートに適した馬」としていてこの馬を最も推していましたが、その通りの結果になりました。まだまだ4歳ですからダート馬の息の長い活躍を考えると先々が楽しみですね。ヤナガワ牧場さんはキタサンブラックを生産していますが、やはりダートでの活躍馬が目立ちますね。キングヘイローに隠れていますが、母父マンハッタンカフェも今年好調でBMSランキングも初の10位以内が見えていますし、重賞勝利もこれで今年6勝目となり、こちらもこれまでの年間2勝を大きく上回っています。同じくチャンピオンズCに出走したメイショウハリオもBMSとしての活躍馬の一頭で、同じエーピーインディ系の父を持つという共通点があります。「ダート中距離でのエーピーインディ系種牡馬×母父マンハッタンカフェ」は今後も注目しておきたいです。