先週の重賞振り返り【ラジオNIKKEI賞 & CBC賞】

  • 2023年7月2日
  • 競馬

CBC賞 中京 芝1,200m

2019年以来4年ぶりに中京競馬場に帰ってきたCBC賞を制したのは団野騎手騎乗の7番人気ジャスパークローネ(牡4/森秀)でした。前半3F33.7秒のペースで逃げて後半3Fを33.5秒でまとめ上げて逃げ切りを決めました。

父Frostedはゴドルフィンの所有馬でアメリカで走った馬。クラシックには手が届きませんでしたが同世代にはアメリカンファラオがいたので致し方なし。G1は3勝しており1,600m-1,900mでの勝ち鞍があります。血統表を見るとインクロスを多数持っています。最近ゴドルフィン勢は日本では不調なのですが、帝王賞をパイロ産駒のメイショウハリオが制したりと種牡馬としてのゴドルフィン繋養馬の調子が良いですね。

ジャスパークローネはこれまで重賞に4度挑戦しましたが結果はすべて2桁着順でした。前走の函館SSに関してはシンガリ負けでしたし、こんなに巻き返してくるとは思いませんでした。ハンデ55kgというのも味方にできましたね。

ラジオNIKKEI賞 福島 芝1,800m

夏の福島開幕週を飾るかつての残念ダービー、ラジオNIKKEI賞を勝利したのは西村淳騎手騎乗の3番人気エルトンバローズ(牡3/杉山晴)でした。道中は3、4番手でレースを進めて最後は押し切るという開幕週の福島らしいレースで勝利しました。もったいなかったのは1.9倍と圧倒的人気だったレーベンスティール(牡3/田中博)ですね。前にポジションを取らなければいけないレースで後ろからのレースをして、外に出す訳でもなく内に包まれて脚を余すという不完全燃焼なレースでした。鞍上へのヘイトがだいぶ集まっていましたね。2勝クラスからのリスタートになりますが古馬相手なら斤量差もあるので勝ち上がって来れるでしょう。

エルトンバローズの父はディープブリランテ。いかにもこういった小回りのレースが得意なイメージのある種牡馬ですが、産駒のラジオNIKKEI賞制覇も2017年のセダブリランテス以来2勝目。産駒重賞制覇も2020年の日経新春杯以来なので久々です。本馬は曽祖母がアンティックヴァリューなのでベガやハープスターが近親にあたりますね。ベガを通らないアンティックヴァリューの血統から重賞勝ち馬が出るのは初めてですね。

エルトンバローズという名前は聞いたことがあるなぁと思っていましたが、デビュー戦はハイアーレルム(牝3/安田隆)が走った菊花賞当日の阪神芝1,800mのレースでした!初勝利が4月と時間を要しましたがそこから3連勝で重賞戴冠。秋はマイルCSが大目標とのこと。過去マイル戦は2戦2勝なので面白いかもしれません。これでこの新馬戦からはサトノグランツ(京都新聞杯)に続いて2頭目の重賞勝ち馬が出ました。やはりレベルが高かったということですよね。3着だったコレペティトールも今回のラジオNIKKEI賞に参戦して5着と健闘していました。デビュー戦で掲示板に入った馬で勝てていないのは愛馬のハイアーレルムのみなのでなんとか…と思いますね。

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さて今回のCBC賞はサマースプリントSの1つでしたので2戦終了時点の経過を確認すると⏬

1位🥇ジャスパークローネ 11点【1点(函館SS16着)+10点(CBC賞1着🥇)】

2位🥈キミワクイーン 10点【10点(函館SS1着🥇)】

3位T🥉サンキューユウガ 5点【5点(CBC賞2着🥈)】

3位T🥉ジュビリーヘッド 5点【5点(函館SS2着🥈)】

ジャスパークローネは2戦とも参戦して11Pを獲得。優勝の最低条件の13Pまではあと2Pなので掲示板を確保できればとりあえずの優勝条件はクリア。ただまだ4戦残っているのでどうなるかは不明瞭ですね。

サマージョッキーシリーズはというと⏬

1位🥇西村淳 13点【5点(函館SS2着🥈)+8点(米子S1着🥇)】

2位T🥈団野 10点【10点(CBC賞1着🥇)】

2位T🥈横山武 10点【10点(函館SS1着🥇)】

先週はCBC賞への騎乗はありませんでしたがラジオNIKKEI賞を勝利した西村淳騎手が暫定トップに。こちらはまだまだ長い戦いです。今週の七夕賞でも変動してくると思います。

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