サウジアラビアロイヤルカップ 東京 芝1,600m
勝ったのは佐々木騎手騎乗の2番人気アルテヴェローチェ(牡2/須貝)でした。1枠1番で好スタートを切りましたが、道中は下げて5番手。直線では一旦最後方まで下げましたが、それでも馬場の良い大外に持ち出して豪快に差し切り勝ちを決めて2戦2勝としました。馬場を読み切って、しっかりと勝たせた佐々木騎手も好騎乗でした。
父モーリス 母クルミネイト(母父ディープインパクト)という血統のノーザンファーム生産馬。本来ならばキャロットで募集されるような血統。母は10戦未勝利だったことからアワブラ入りはなりませんでしたが、本馬の下のロードカナロア産駒もわざわざセレクトレールで購入してキャロットで募集されましたが、母の繁殖としてのポテンシャルが高いのかもしれませんね。祖母クルソラがアルゼンチンのG1ホース。ピオネロ、クルミナル、ククナ、アライバル、セレシオンと重賞にあと一歩だった馬が多いのですが、ついに重賞ホースが誕生しました。
2着のタイセイカレントもモーリス産駒でモーリス産駒がワン・ツー。この日の芝1,600mの新馬戦でもモーリス産駒が勝利しましたが、この日はモーリスに馬場が合っていたのか?
ただそもそも現2歳はモーリスの5世代目で当たりの周期のはず!まさにその通りの結果になったと言えるかもしれませんね。
毎日王冠 東京 芝1,800m
勝ったのはルメール騎手騎乗の1番人気シックスペンス(牡3/国枝)でした。ダービー以来のレースとなりましたが、4番手追走からきっちり前を捉えて今年のスプリングS以来の重賞2勝目となりました。
父キズナ 母フィンレイズラッキーチャーム(母父Twirling Candy)という血統のノーザンファーム生産馬でキャロットクラブで5,000万円募集だった本馬。母は米国でG1マディソンSを含む11勝を挙げた馬。何と言っても21年産のキャロット募集で最高評価をしたのが本馬。最優先を使えば確実に獲れた馬でもありましたし、一般でもチャンスはあったのですが牝馬を優先に考えたために選べませんでした…
これでG2を2勝して5戦4勝。しかも今回は古馬相手に重賞を制覇して今後のG1戦線でも戦える力を示した訳ですから逃した魚は大きかったですね。
京都大賞典 京都 芝2,400m
勝ったのは北村友一騎手騎乗の8番人気シュヴァリエローズ(牡6/清水久)でした。後方寄りからレースを進めると最後はディープボンドとの叩き合いを制して重賞初制覇となりました。今年に入って9着→4着→3着→2着ときてついに重賞に手が届きました。
父ディープインパクト 母ヴィアンローズ(母父Sevres Rose)という血統のノーザンファーム生産馬でこちらもキャロットクラブ所属で8,000万円募集。母はフランスのG3ノネット賞の勝ち馬。母の産駒も重賞勝ち馬は出ていませんでしたが、11番仔の本馬が6歳にしてついに勝利しました。
2歳の6月にデビューして、デビュー戦を勝利。その秋にはリステッドの萩Sを勝利して2勝目を挙げてホープフルS、皐月賞にも挑戦しましたが3歳の間は勝利を挙げられず、明け4歳の初戦の3勝クラスを勝利、そこから2年半以上勝利から遠ざかっていましたが、久々に勝利の美酒を味わえたのでは無いでしょうか?
ということで先週の重賞は古馬の2重賞がキャロットクラブの2頭で決まるという結果になりました。個人的にはキャロットは牝馬を狙ってきましたが、この2頭はいわゆるアワブラではなく、母が海外産の牡馬。一般でこういう馬を拾えたら最高ですよね…というかアルテヴェローチェも実質キャロット血統なのでキャロットが3勝を言っても良いくらいですね。