先週の重賞振り返り【フローラステークス&マイラーズカップ&福島牝馬ステークス】

  • 2024年4月21日
  • 競馬

先週はG1の中休みの週となりましたが、この後のG1戦線を占う上でも重要な重賞レースが組まれました。

春の福島の締めくくりの重賞。勝ったのは岩田望騎手騎乗の1番人気コスタボニータ(牝5/杉山佳)でした。直線は前が詰まる競馬でスムーズではありませんでしたが、最後はフィールシンパシーをクビだけ捕らえて重賞初制覇となりました。

父イスラボニータ 母レディイン(母父Kendor)という血統。今年のフェアリーSを制したイフェイオンの叔母にあたる血統。父イスラボニータ産駒はなかなか活躍馬に恵まれませんが、2022年ファルコンSのプルパレイ、2023年中日新聞杯のヤマニンサルバムに続いて一応3年連続での重賞勝利。ちなみに全部2019年産の初年度産駒になります。初年度はなかなかの繁殖に付けられていたということもあるでしょうね。

このレースではシンリョクカが他馬に触れて躓いて落馬したことをきっかけに、ライトクオンタムも落馬。その他の馬にも大きな影響がありましたが、馬は大事には至らなかったとのこと。落馬した木幡初騎手、吉田隼騎手も病院に搬送。木幡騎手は右腕の負傷のみで済んだようですが、吉田隼騎手が心配ですね。

勝ったのは横山武騎手騎乗の2番人気アドマイヤベル(牝3/加藤征)でした。5、6番手でレースを進めると最後の直線は真ん中に持ち出されて差し切り。重賞初制覇となりました。

父スワーヴリチャード 母ベルアリュールⅡ(母父Numerous)という血統。ステイゴールド産駒の半姉アドマイヤリードはヴィクトリアマイルの覇者。ドゥラメンテ産駒のベルクレスタも重賞入着実績あり。母も北米、フランスで重賞2勝。デビュー戦を勝利して、百日草特別はアーバンシックの3着。前走のフリージア賞はマーシャルポイントのタイム差なし2着と実力はメンバーの中でも抜けていました。

そしてその新馬戦でハナ差、タイム差なしの接戦を演じたのは出資馬であり、スイートピーSに出走するベストミーエヴァーです。勝ち上がりに3戦を要しましたが未勝利勝ちの際にはなかなか骨っぽいメンバー相手かつ、厳しいレース展開で勝ちました。過去に敗れたコガネノソラもいますがあの時は馬場の問題や、ルメール騎手が大事に乗りすぎたところもあったので、ここは勝ってオークスでアドマイヤベルと再戦といきましょう!

勝ったのは団野騎手騎乗の1番人気ソウルラッシュ(牡6/池江)でした。前日の松山騎手の落馬で代打騎乗の団野騎手でしたが、力強い差し切り勝ちでしっかりと代役の役目を果たしました。これでマイラーずCは2年ぶり2勝目。阪神と京都で制したことになります。

父ルーラーシップ 母エターナルブーケ(母父マンハッタンカフェ)という血統。これで通算重賞3勝目となりますが、昨年のマイルCSではタイム差なしの2着。香港マイルでも4着とG1のタイトルまで後少しのところまで来ています。

下河辺牧場生産のルーラーシップ産駒といえば菊花賞馬キセキ、朝日杯FS勝ち馬のドルチェモアがいますが、下河辺牧場さんがこだわっている種牡馬でもありますし、相性も抜群の組み合わせ。東京競馬場であまり結果が出ていないのが安田記念でどうか?というところですね。


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