先週の重賞振り返り【札幌2歳ステークス&新潟記念&小倉2歳ステークス】

  • 2024年9月1日
  • 競馬

名馬の北の登竜門的なレースでもある本レースを制したのは佐々木騎手騎乗の3番人気マジックサンズ(牡2/須貝)でした。中団からのレースで直線では早めに先頭に並びかけると、内から伸びたアルマヴェローチェとの接戦を凌ぎきって勝利。デビュー2連勝となりました。

父キズナ 母コナブリュワーズ(母父キングカメハメハ)という血統のノーザンファーム生産馬でサンデーR所属。6,000万円の募集価格でした。バレークイーン牝系の出身で2代母アンブロワーズは函館2歳Sの勝ち馬。母コナブリュワーズは芝1,200-1,400mで4勝。半姉のコナコーストは桜花賞でリバティアイランドの2着。母の産駒は活躍馬多数ですが重賞勝ち馬は初めてです。欧州系のバレークイーンにフレンチデピュティの米血、キンカメの欧州色、キズナの母系の米血とバランスよく織りなされた配合に見えます。

佐々木騎手はこれで函館2歳Sのサトノカルナバルに続いて、北の大地で2歳重賞を制覇。昨年の68勝を超える活躍が期待できそうです。

直前1番人気のライトバックがまさかの放馬で競走除外。しかも坂井騎手を振り落として自らも転倒しながら外ラチを破壊。さらには外ラチの外を走り抜けて数々のものを破壊して地下馬道へ消えていくという大立ち回り。そんな珍しい光景がありましたが、勝ったのは木幡初騎手騎乗の8番人気シンリョクカ(牝4/竹内)でした。これが騎手、調教師、馬にとっても重賞初制覇でした。

父サトノダイヤモンド 母レイカーラ(母父キングカメハメハ)という血統の下河辺牧場生産馬。サトノクラウン産駒は不振ですがNijinskyとはニックスなようで活躍馬を輩出。本馬も母系にNijinskyを持っています。ここまで阪神JFでの2着など善戦はあったものの重賞にはなかなか縁がなく。前走の福島牝馬Sでは落馬に巻き込まれて骨折、競走中止の不運もありましたが、人馬ともにその時の借りを返しました。母はOPのターコイズSなどJRA5勝で、本馬の叔父にはマイルCS勝ちのダノンシャークがいます。

ちょうどキャロットの1歳馬のサトノダイヤモンド産駒に申し込むかどうか悩んでいる中での産駒の活躍だったので、ますます悩ませる…と思いましたが、やっぱり鍵は「Nijinsky」なのかもしれませんね。

勝ったのは幸騎手騎乗の1番人気エイシンワンド(牡2/大久保)でした。3番手追走から早めに抜け出すと最後はクラスペディア、アーリントンロウの追撃も凌いでデビュー2連勝での重賞制覇となりました。

父ディスクリートキャット 母エイシンフェアリー(母父タイキシャトル)という血統の浦河町の高野牧場生産馬。ディスクリートキャット産駒のJRA重賞はオオバンブルマイが制した昨年のアーリントンC以来。母系にはタイキの名のつく馬が多くいますが、大樹ファームが基礎を築いたところにエイシンが加わるというちょっとエモい配合です。

2着のクラスペディアはエイシンワンドが制した新馬戦の2着馬で、この重賞の舞台でもワン・ツー。しかもこの舞台に未勝利馬ながら格上挑戦で挑んでの結果だったので人気的には軽視されていましたが、この2頭はレベルが高かったということですね。これで2戦0勝ですが賞金は加算。この後どうするのかある意味注目です。

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