先週は春の牝馬クラシック初戦の桜花賞が阪神競馬場で開催。例年以上のハイレベルな一線が予想されていましたが結果は…
阪神牝馬ステークス 阪神 芝1,600m
勝ったのはモレイラ騎手騎乗の圧倒的1番人気マスクトディーヴァ(牝4/辻野)でした。4番手追走から直線は真ん中に持ち出します。モレイラ騎手が追いにくそうにしていましたがそれでも勝ち切って昨年のローズステークスに続いての重賞2勝目。前走東京新聞杯では出遅れて6着でしたが、その鬱憤を晴らしてヴィクトリアマイルへの優先出走権を獲得です。
父ルーラーシップ 母マスクオフ(母父ディープインパクト)という血統。祖母は短距離重賞3勝のビハインドザマスクです。祖母の名前が好きで応援していた馬だったので、この血統の活躍は嬉しいですね。半弟のマスカレードボールはドゥラメンテの最終世代の1頭で今年の2歳馬の中でも注目の1頭になりそう。今や社台Fが誇る血統ですね。
ニュージーランドトロフィー 中山 芝1,600m
勝ったのは横山武騎手騎乗の3番人気エコロブルーム(牡3/加藤征)でした。比較的前目につけた馬同士の激しい叩き合いを制して重賞初制覇。前走シンザン記念2着と好走していましたから、しっかりと実力を発揮しました。
父ダイワメジャー 母シュガーショック(母父Candy Ride)という血統。ノーザン生産で2022年のセレクトセールで9000万円超えの価格で落札されています。母はアメリカのG3ファンタジーSを制しており、半兄のラーゴムはきさらぎ賞を制しています。ダイワメジャー産駒はこの世代アスコリピチェーノに次いで2頭目3度目の重賞制覇。全てマイルで勝利しています。この時にはもうPrivate扱いになっていたと思いますが、数少ない産駒からでもこうやって活躍馬を出すのはさすがですね。
ここは桜花賞を除外となったボンドガール、ジュニアカップ勝ちのキャプテンシー、クイーンカップ3着のルージュスエルテなどメンバーが揃っていましたがしっかりと勝ち切ってNHKマイルCへの出走権を獲得しました。
桜花賞 阪神 芝1,600m
勝ったのはモレイラ騎手騎乗の2番人気ステレンボッシュ(牝3/国枝)でした。中段からのレースで、外に持ち出すとモレイラ騎手の絶妙なエスコートで抜け出し、迫るアスコリピチェーノ、ライトバックなどの追撃を退けて重賞初勝利でクラシック1冠目を制しました🏆
父エピファネイア 母ブルークランズ(母父ルーラーシップ)という血統。父はこの世代が谷間を抜けた5世代目ですが、定説通りに見事なV字回復で2021年有馬記念のエフフォーリア以来の産駒G1制覇となりました。母系はウインドインハーヘア系になりますが、昨年までなかなか大きいところを取れなかったランズエッジの系統。しかし昨年末のホープフルSでは牝馬ながらレガレイラが勝利、そして本馬と急にランズエッジの系統が熱くなってきました🔥これはシルクのアーバンシックにとっても追い風✨シルク初の牡馬クラシック制覇も?
チェルヴィニア、クイーンズウォーク、コラソンビートあたりの人気馬は惨敗。特にアルテミスS以来だったチェルヴィニアはまさかの13着。ルメール騎手からの乗り替わりも痛かったですが、オークスでの巻き返しも十分期待できる血統ですから、まだまだ侮れません。
来週の開催を終えるとしばらく阪神競馬場は改修に入るのでしばらく使えません。今回の桜花賞を最後に1年は阪神でのG1は見ることができなくなりますね。