先週の重賞振り返り【牡馬3冠最終戦 菊花賞 & 富士ステークス 】

勝ったのは戸崎騎手騎乗の4番人気ジュンブロッサム(牡5/友道)でした。後方からのレースでしたが、上がり3F33.1の末脚で差し切り、重賞初制覇🏆そしてマイルCSへの優先出走権を獲得しました。ここ2年の勝ち馬セリフォス、ナミュールはその後本番でも勝利を飾っていますから、本馬も本番でも期待できるかもしれません。

父ワールドエース 母エンプレスティアラ(母父クロフネ)という血統のノーザンファーム生産馬。ワールドエース産駒はこれが重賞初制覇。ディープ系の初期の種牡馬で自身はきさらぎ賞、マイラーズCを制しましたが母系はマンデラということでヴェルトライゼンデやワールドプレミアが出ているようにスタミナも兼ね備えている血統。本馬の祖母はダートの女傑ゴールドティアラ。母系もキャロットでココシュニックの血統が広がっていてステファノスなどが出ています。3/4同血の半兄トライフォーリアルはシルクの募集馬で平地では新馬勝ちを含む2勝し、入障すると重賞でも好走しました。

本馬はなんといっても安定感が売り。1,800m以上のレースでは掲示板を外すこともありましたが、マイルでは掲示板を外したことはありません。2勝クラスでは足踏みしましたが、今年の6月にOP入り。前走の関屋記念でも昇級初戦ながら1番人気に支持されて3着。相手なりに走ることができるのでG1でも上位の馬と勝負になる可能性も十分ありそうです。

実力馬のセリフォス、ソウルラッシュ、レッドモンレーヴの中ではソウルラッシュの2着が最高。レッドモンレーヴは距離の問題がありますが、セリフォス、ソウルラッシュは本番での巻き返しが期待されます。

勝ったのはルメール騎手騎乗の2番人気アーバンシック(牡3/武井)でした。外枠からのスタートでしたが、中団待機からレースが動くのに合わせて位置取りを変えると最終4コーナーでは3番手の外につけて一気に抜け出して完勝でのG1初制覇となりました🥇

父スワーヴリチャード 母エッジースタイル(母父ハービンジャー)という血統のノーザンファーム生産馬でシルクホースクラブでの募集馬。募集総額2,800万円で追加募集だった本馬。募集時も大人気でしたが、シルクの会員は本当に目が肥えているというか、人気馬がしっかり結果を残しますね…

3代母がウインドインハーヘアで昨年のホープフルSを制したレガレイラや今年の桜花賞馬ステレンボッシュがいとこにあたる血統。同じ世代で近親が3頭も活躍するなんて過去無いのでは無いでしょうか?しかもレガレイラは母父、父も一緒で血統表上では母の名前こそ違うものの配合は一緒ですからね。スワーヴリチャード×ハービンジャーはかなり熱いのか?はたまた加えてそこにウインドインハーヘアが仕組まれていることが良いのか?確実に言えるのはウインドインハーヘアが偉大だということですね。シルクとしても初の牡馬クラシック制覇🏆これだけG1を勝っていても3歳牡馬の大舞台はなかなか手が届かなかったですが、ついに悲願達成。あのイクイノックスでも手が届かなかった訳ですからこの1勝は大きいですね。

2着は最後の追い込んできたキャロットのヘデントールでした。こちらは夏の上がり馬で新潟の日本海Sを制してここに挑んだのは昨年のドゥレッツア同様。2匹目のドジョウを狙いましたが戴冠まではあと数歩足りませんでしたね。

ダービー馬で51年ぶりのダービー、菊花賞の2冠を狙った1番人気のダノンデサイルは最終コーナーでの手応えが悪く、沈んでいくのかと思いましたが、最後は35.5の上がりを使って6着。

個人的に注目していた青森産馬のハヤテノフクノスケは15番人気の低評価でしたが8着入着と大健闘。勝負には絡むことができませんでしたが、しっかりと着を拾ってくれました。まずは自己条件の2勝クラスを勝って後々再びG1戦線に戻ってきてくれることを期待したいですね。本当にお疲れ様でした🙇

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