紫苑ステークス 中山 芝2,000m
秋華賞に向けて良血馬、素質馬が集まった一線を勝ったのは石川騎手騎乗の5番人気クリスマスパレード(牝3/加藤士)でした。2番手追走から直線早めに先頭に立つと、ミアネーロ、ボンドガールの追撃を凌いでの重賞初制覇となりました。
父キタサンブラック 母ミスエリカ(母父Blame)という血統のノーザンファーム生産馬でG1レーシングの所属馬となります。募集価格2,000万円での募集でしたが、ノーザン生産でG1募集と考えるとかなりお買い得でしたね。ここまでずっと石川騎手が騎乗していますが、デビュー2連勝で芝の中長距離のレースを勝利。フローラSは4着、初ダートの関東オークスは9着でした。ダートはデピュティミニスターの血がある馬とかの方が向いているのかもしれませんね。
キタサンブラックはコルト寄りの種牡馬ですがある程度の馬格が出れば牝馬でもやれますし、個人的にはキャロットのレッチェバロックの23に申し込んでおけばよかったかな…と若干後悔。
これで2着ミアネーロ、3着ボンドガールは秋華賞優先出走権獲得。ミアネーロは中山の中距離が得意なのかもしれませんね。あと少しで重賞2勝目でしたが、京都でどんな競馬をするのかですね。ボンドガールは相変わらずの安定感ですが位置取りが悪かったですね。本番乗り替わりで短期免許の外国人騎手なんかが乗ったら面白そうですが。あんまり武豊騎手と手が合っていない印象。
京成杯オータムハンデ 中山 芝1,600m
勝ったのはルメール騎手騎乗の単勝1.5倍の1番人気アスコリピチェーノ(牝3/黒岩)でした。3歳牝馬のG1ホースが古馬混合のハンデ戦で55.5kgで圧勝でしたからね。秋に向けて楽しみになりました。
父ダイワメジャー 母アスコルティ(母父Danehill Dancer)という血統のノーザンファーム生産馬でサンデーRで2,400万円で募集された本馬。祖母リッスンはG1フィリーズマイルの勝ち馬。母はJRAの芝短距離で2勝を挙げましたが、叔母にはローズS勝ちのタッチングスピーチなどがいる血統。
本馬は昨年3戦3勝で阪神JFを制して最優秀2歳牝馬に。今年に入ってからは桜花賞2着、NHKマイルカップ2着とマイル戦戦であと一歩のところまで行きましたが2つ目のG1タイトルには手が届きませんでした。この秋の始動戦を制して6戦4勝2着2回とパーフェクト連対を継続。今後はオーストラリアのゴールデンイーグルを目指すとのこと。昨年はオオバンブルマイが制していますし、日本トップマイラーの本馬がどんな競馬をするのか楽しみですが、あとは馬場の適性の問題もありますからね。ただ勝てば525万豪ドルと考えると夢しかありません。
セントウルステークス 中京 芝1,200m
勝ったのは菅原明騎手騎乗の2番人気トウシンマカオ(牡5/高柳瑞)でした。中団後方からレースを進めると直線先に抜け出した昨秋のスプリント女王ママコチャ、モズメイメイらを外から豪快に差し切って重賞4勝目。鬼門だった中京コースも克服しました。
父ビッグアーサー 母ユキノマーメイド(母父スペシャルウィーク)という血統の新ひだか町の服部牧場生産馬。半兄にマイラーズC2着のベステンダンクがいる血統。
現状ビッグアーサー産駒の活躍馬筆頭の本馬。貴重なテスコボーイ系の系統を繋ぐ大事な牡馬ですからおそらく無事に行けば種牡馬入りできると思いますし、サンデーの血は持っているものの父になれば4代目まで下がるので大きな問題は無いはず。何と言っても稀代のスプリンターであるサクラバクシンオーの血を繋いでいく必要もありますからね。