冬休み課題③ 過去3年の重賞勝ち馬の母年齢の傾向は?【何番目の産駒が狙い目?】

冬休み企画ということで独自に調査して、今年の1歳馬募集に活かそうという企画💡

今回は2022〜24の間のJRA平地重賞387レースの勝ち馬の母年齢と何番目の産駒だったのかを調査。来年の募集では重賞勝ち以上の大きいところを狙える産駒の少数精鋭にしたいと考えているので、傾向を探ってみることにしました。前提としてレースでカウントしているので重賞を複数勝っている馬の場合には複数カウントされています。また血統登録されていない産駒なども産駒としてカウントしているのでおそらく公表されている番仔とは異なると思います。ただ生後直死、流産は産駒としてカウントしていません。

ではまずは全体のデータ⬇️

まず母の年齢を軸に見てみると飛び抜けて多くの重賞勝ち馬を出しているのは母年齢8歳の産駒。G1馬も多数輩出しており、例えばアーバンシックチェルヴイニアといった2024年のクラシックを制した馬。セリフォスルガルなども母が8歳の時の産駒になります。

次点は母年齢10歳タイトルホルダーテーオーロイヤルといった長距離路線の馬や、ペプチドナイルジュンライトボルトといったダートG1ホースも母が10歳の時の産駒。

その次が間の母年齢9歳の産駒。ただここではレモンポップイクイノックスの2頭で9つの重賞を制覇。42勝のうち9個ですから20%以上をこの2頭の成績だけで収めています。ただその他にもレガレイラダノンデサイルといったビッグレースを制した馬や複数の重賞の勝ち馬が出ているゾーンでもあります。

個人的にはこれまで8歳から13歳で繁殖牝馬は自身の最高の産駒を残すという論文を参考に、このゾーンの産駒に重みをつけていましたが、もっと細分化が必要だということが新たな発見💡11歳になると35頭になるので一気に成績が落ちているのが分かりますし、12歳、13歳と右肩下がり。逆に若くても7歳の産駒も32頭なので8歳の56頭とは大きな差があります。本当にこの8歳から10歳がゴールデンゾーンですね。

ちなみに母が高齢でも全くダメということは無く、母20歳からはコスタボニータコレペティトールハギノアレグリアスが出ていますし、この期間の最高齢21歳の産駒からはウイングレイテストが誕生しています。ただやはり数は少ないので母高齢の産駒の期待値は低いです。

今度は横軸の何番目の産駒なのかを軸に見てみることにしましょう。

こちらでも圧倒的な数字を残しているのは2番仔という結果に!母年齢軸で見た時よりも次点との差が大きいのでより重要なファクターなのかもしれません。目立つのが牝馬のG1ホースかつ重賞複数勝ちの馬が多いということ。2番仔の重賞勝ち数自体は牡馬が多いのですが、牝馬はスターズオンアースアスコリピチェーノリバティアイランドチェルヴィニアの4頭のG1ホースが出ています。2番仔の牝馬は大物を狙う上では意外と狙い目かもしれません。

次点の3番仔4番仔はほぼ差が無し。3番仔の代表はイクイノックス、4番仔の代表はレモンポップタイトルホルダーです。

意外と健闘しているのが初仔です。ほぼほぼ3番仔との差は無し。ジャンタルマンタルタスティエーラも出ていますし、ソダシソングラインといった牝馬の活躍馬も出ています。初仔の牝馬は馬格が無ければ避けていますが、ソダシはデビュー時472kg、ソングラインは468kgだったのでやはり初仔の牝馬でも大きくなりそうかどうかは見極めが必要ですね。

個人的にはこれまで6番仔まではポイントに重みをつけて、7番仔以降は評価を下げていたのですが、重賞勝ち馬の状況をみるとまさにその通りで、6番仔までは約40回重賞勝ち馬が誕生していますが、7番仔から20とここでガクッと数字が下がっています。そしてもう一段ガクッと下がるのが11番仔以降。ということで本当に大物を狙うとすれば2番仔から4番仔がゴールデンゾーンで1〜6番仔までなら十分許容範囲ですね。

そしてこの両軸をミックスした超ホットスポットは母8歳時で2番仔の産駒。次点が9歳時3番仔ですが150%くらいの差があります。アーバンシックチェルヴィニアセリフォスダノンスコーピオンと3年間で4頭のG1馬がこのゾーンから誕生しているのと、いずれもG1を1つ制してそれだけという訳ではなくその他の重賞も制しており、賞金的にも多く稼いでいます。

今年の募集ではこの母8歳2番仔に対しては一番の重みをつけてみたいと思います!

今回はあくまで全体を見てみましたが、実はノーザンファーム生産馬、社台ファーム生産馬、白老ファーム生産馬とその他牧場であったり、芝、ダート別であったり、重賞のクラス別でも集計できるようにしてあるので次回以降でまたそちらの数字も見てみたいと思います💡

今回はご視聴頂きありがとうございました🙇

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