冬休み課題④ 今年募集の新種牡馬とその配合相手たち【個人的に狙いは〇〇も…】

2023年に種付けされた新種牡馬で100頭以上が配合されたのはこの7頭⬇️

エフフォーリア 198頭

チュウワウィザード 193頭

サリオス 176頭

ウィルテイクチャージ 174頭

オメガパフューム 155頭

ホットロッドチャーリー 133頭

カラヴァッジオ 128頭

それぞれがどんな牧場の牝馬と付けられているのか見てみたいと思います。

まずこのラインナップを見た中で個人的に一番惹かれた種牡馬は正直に言うとカラヴァッジオです💡JBBAに所属する種牡馬ですが欧州では産駒が既に短距離路線で結果を残していますし、日本でもアグリが阪急杯を制しており、日本のスピード馬場への適性も見せています。名種牡馬スキャットダディの貴重な後継種牡馬としては既にミスターメロディがいますが、種付けされた頭数を考えても期待度の高さが伺えます。ではどんな繁殖牝馬が集められたのか⬇️

【カラヴァッジオ】

基本は非ノーザン系の繁殖がもちろん多い訳ですが、ディアンドルの母グリューネワルトやアグリの母オールドタイムワルツもノーザンから用意。ダーレーもフローラS勝ちのミッドサマーフェアを母に持つミッドサマーハウス、JRA5勝でシルクロードS2着のレディオブオペラを用意。谷川牧場からはインカンテーションの半妹サンベリーナ。千代田牧場からはピースオブザワールドを母に持つビバパーチェ、母がアラバマS勝ちのレディジョアンのキープオンゴーインなどが用意されたものの圧倒的に受胎率が悪いという問題点が。ノーザン、ダーレーは全滅。128頭付けたものの受胎したのは69頭のみ。受胎率は54%とかなりの危険水準です。その結果2024年の種付けは70頭にまで減少。受胎率は70%まで回復しましたが、流石にノーザン系の種付けは0になっていましたね。と言うことでおそらくカラヴァッジオ産駒への出資は難しいでしょうね…セールでの購入があってキャロット、シルクの追加募集などであるか、ユニオンで1頭いればと言う感じですね。

ではその他上から見てみたいと思います。

【エフフォーリア】

エピファネイアの2世代目の産駒であり、現役時代はキャロットクラブで活躍。デビュー4連勝で皐月賞を制し、ダービーこそシャフリヤールのハナ差の2着でしたが、秋は天皇賞・秋、有馬記念を連勝。古馬になってからの勝利は無く、最後は心房細動による競走中止というショッキングな終わり方でしたが無事にスタッドイン。成績的には同じキャロットのサートゥルナーリアに近いものがあるかもしれませんがこちらは古馬相手にG1を2つ勝っているという点は違いがあります。産駒デビュー前に種付価格が上がっているのも似ていますね。配合相手は社台FからはアルテミスS勝ちでソウルスターリングの妹のシェーングランツ、リリーオブザヴァレーの仔リリーピュアハートなどが受胎。ただ3/7頭が不受胎だったのが残念。ノーザンFからは産駒が高額で取引されるイルーシヴウェーヴやシルクでお馴染みのフサイチエアデールを母に持つインヘリットデール、恒例になりましたが重賞馬の母タイタンクイーン、チェルヴィニアの母で自身も重賞勝ちのチェッキーノ、桜花賞馬ハープスター、リスグラシューの母リリサイドなどを用意。高齢で実績のある繁殖牝馬に若い種牡馬を付ける作戦が見て取れます。ただこちらも結構不受胎になってますね。初年度の種付け価格は300万円でしたし、父もまだまだ健在ということで代替的な役割があると思いますが、初年度から結果を出さないとすぐに淘汰される世界。エピファネイアに続いて父子3代キャロットから種牡馬になれれば凄いですし、狙ってみたいですね。おそらくそこまで法外な募集価格にはならなそう。

【チュウワウィザード】

現役時代は3歳の2月にデビューし、暮れの名古屋グランプリで重賞初制覇。翌年には浦和でのJBCクラシックを制して初のG1級のレース制覇。5歳シーズンには川崎記念、チャンピオンズCを制し、6歳シーズンには未勝利でしたが、7歳時に川崎記念を2度目の制覇。また勝利こそ挙げられませんでしたがドバイWCでも2着、3着と力を示しました。7歳半ばまで走って26戦11勝の成績を残し、ダート馬ながら6億円以上を獲得しました。社台SS繋養ではありませんが、自身がノーザンF出身なのでいくらかバックアップがあるかと思いましたが、ノーザンFからはファージンゲールという特に目立った成績の無い牝馬1頭のみ。白老FからはOPレースだった紫苑S勝ちのカルマートが用意。ノーザン系の馬はこの2頭のみでしたが、ファージンゲールの産駒はG1でも募集されていましたし、カルマートはサンデーR所属だったのでこの2頭はクラブ募集の可能性もありそうですが、基本的にはシルク、キャロットでは無さそう。

【サリオス】

ドイツオークス馬サロミナの4番仔で半姉サラキアも府中牝馬S勝ち。その他のきょうだい達も重賞で好勝負を演じるなど近年のドイツ牝系を代表する系統。そしてその中でも一番の活躍馬で2歳時から新馬→サウジアラビアRC→朝日杯FSと3連勝でG1制覇。ただついていなかったのがこの世代にはコントレイルがいたということ。皐月賞、ダービーはコントレイルの2着。その後の勝利は3歳時、5歳時の毎日王冠の2勝で通算15戦5勝(重賞4勝)という成績で社台SSでスタッドイン。150万円という手頃な種付け価格ということで多くの繁殖を集めました。特に社台Fはエフフォーリアの倍の14頭を用意。受胎率が良く無いのが残念でしたが、阪神JF2着のラブリイユアアイズの産駒が誕生しています。ノーザンファームからは35頭が用意され、シルクお馴染みのモルジアナ、アイムユアーズの仔モーベット、エタリオウの母ホットチャチャ、ラウダシオンの母アンティフォナ、ミッキークイーンの近親オーロトラジェ、シーザリオの仔シーリア、大ベテランになってきたプチノワールなどなど。こう見てもシルクで募集されそうな母に多く付けられていますね。

【ウィルテイクチャージ】

こちらはダーレージャパンスタリオンコンプレックスの種牡馬。現役時代は3歳時にトラヴァースS、クラークHとG1を2勝してエクリプス賞3歳牡馬チャンピオンに。通算成績は21戦7勝。既に米国では産駒のThere Goes HarvardがG1ハリウッドゴールドCを制覇。日本でも数少ない産駒からフランスゴデイナ、ヘルシャフトなどダート路線で複数勝利を挙げています。東サラで産駒が募集されることが多い信岡牧場のマレーナに種付けされていましたね。そしてあとはパカパカファーム、ダーレージャパンファームで12頭が用意。これはノーザン系クラブでの募集は無いでしょうね。ただ、タワーオブロンドン産駒やファインニードル産駒は過去にもセールでの購入馬は追加募集でラインナップされることもあるので、そこでの募集はあり得るかもしれません。

【オメガパフューム】

社台ファーム生産馬で千葉サラブレッドセールで取引された馬。3歳でデビューし秋にはシリウスSで重賞初制覇。その暮には東京大賞典でG1初制覇。そこから東京大賞典を4連覇するという圧巻の成績。左回りが苦手で良績は右回りのレースに限られるちょっと不器用な一面も。2021年末に一度引退が発表されたもののおそらく思ったような種牡馬のオファーが無く、引退を撤回して現役復帰。復帰後3戦1勝で東京大賞典5連覇に挑戦する前に引退となってしまいました。レックススタッドでは50万円という種付け価格の安さもあり多くの繁殖を集めました。出身の社台FからはJRAでオープンクラスまで勝ち上がり、スパーキングレディースカップ2着のメイクハッピーが注目。そのほか数頭社台F生産馬も誕生予定ですが、ノーザンファームからは無し。ユニオンでのラインナップはありそう。

【ホットロッドチャーリー】

オックスボウ産駒で現役時代はG1勝ちはペンシルヴァニアダービーの1つのみでしたが、BCジュベナイル、ケンタッキーダービー、ベルモントステークス、ドバイワールドカップでの2着があります。2歳戦から結果を出しており、古馬でも活躍しているというのは日本のダートでは重要な要素。半兄は米国ダート短距離でG1を4勝しているMitoleで血統背景もなかなか。初年度の種付け価格200万円でしたが産駒デビュー前に150万円にダウンしているのが気になるところ。社台Fからはイフェイオンの母イチオクノホシ、ダノンデサイルの母トップデサイル、3勝クラスまで勝ち上がったレトロフィットなどかなり精力的に種付けされていて、過去のマインドユアビスケッツのような印象。ノーザンからはベテランですが、アナザーリリックの母アンソロジー、キャロットお馴染みカイカヨソウ、2年連続シルクでも募集があったパールデューなどクラブ募集がありそうな馬もラインナップ。

ということで一番狙っていたカラヴァッジオが産駒募集がほぼ期待できない状況で期待したいのはエフフォーリアサリオスでしょうね💡無難ですが一髪を初年度産駒から狙うならやはり良質のノーザンの馬に多くつけられている種牡馬からでしょうし、この2頭の産駒はおそらく私の今年の出資戦略の募集価格の範囲である5,000万円以下に牡馬でも落ち着くはずです。マイル〜2,000mを狙うならサリオス、中距離を狙うならエフフォーリアという感じでしょう。気になっているのはエフフォーリアが古馬になってから勝てなかったこと。サートゥルナーリアもそうなんですが、成長力が無い?というのがどうなんだろう?と思って評価しにくいところが個人的にはあります。逆にサリオスは2歳G1を制しながらも古馬になってからもG1で上位に入り、毎日王冠も制しましたからね。

初年度産駒はこの2頭を軸に考えて、あとは現2歳で出資できなかったコントレイル産駒に行くかどうか?ですが牡馬はおそらく予算オーバーですからね…悩ましい。

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