今日はシルクの1歳馬の近況についてご紹介したいと思います。
パリスビキニの22
在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「この中間は周回コースでの乗り込みに加えて、週3回坂路コースをハロン16~17秒ペースで登坂しています。ここまで順調にペースアップ出来ているように、心身共に良い状態を保っていますよ。動かせばしっかり反応して走ってくれますし、馬力があって最後まで軽快に坂路を駆け上がることが出来ています。牝馬特有のピリッとしたところは見せていますが、人の手を煩わせることもなく扱いやすい馬なので、前向きな姿勢を見せながらも纏まりのある走りが出来ています。硬さはそこまで感じないですが、坂路での走り方からはダート向きだと感じており、引っ掛かったりピッチ走法でもないことから、調教次第では距離の融通が利きそうな気がしています。課題を挙げるとすれば、まだ真っ直ぐ駆け上がってくるほどバランス良く走ることが出来ていないので、基礎体力を養いながら良化を図っていければと思っています」馬体重470kg
馬力があるというのはこの血統構成から考えても良いですね✨牝馬ではありますが、整備されたダート路線を賑わせる存在になってくれると良いですね。
ルシルクの22
在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「先月半ばから本格的に坂路調教を開始しており、現在は週2回ハロン19秒くらいで進めています。ペース的にはまだ速くは無いものの、1日2本登坂させていますし、乗り込み量としては十分でしょう。そして、長く良い脚を使う走りをするのですが、距離も融通が利きそうですね。また、動きはまずまず良好なものの、やはり硬さがありますし、膝の部分には疲れが溜まりやすいですから、この中間も定期的にリフレッシュを挟むようにしています。気性面に関してはとても扱いやすく、これから進めていく過程で大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。引き続き脚元にはよく気を付けつつ、ペースを少しずつ上げていくことが出来ればと考えています」馬体重437kg
硬さは気になるところですが、父フィエールマンということで長い距離で活躍できそうなポテンシャルを秘めていそうです。ペースはまだ遅めですが、調教をしっかり積みながらも馬体重は右肩上がりで成長が楽しみです。
モアザンセイクリッドの22
在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「その後も順調でしたので、予定通りコースでの調教も開始しました。まずはスクーリングを兼ねて、周回コースと坂路コースでハッキングを行い、一旦リフレッシュを挟んでからは週3回の坂路調教をメインに調整しています。現在はハロン18秒ペースのキャンターを行っていますが、体力的にはまだまだのようで、飼い葉食いが細くなり体重も減ってしまいました。それでも脚元等に不安は無いですし、このまま乗り込んで体力強化を図っていきたいと思います。横からの見た目では、体のバランスがとても良いのですが、もう少し幅が出てきて欲しいですね。それでも、その馬体の割にはしっかりと走れていますし、素質は感じますよ。将来的には兄ドゥレッツァに少しでも近づけるように、今は大事に育てていきたいと思います」馬体重407kg
まだまだ細身の馬体で兄のドゥレッツァ同様にじっくりと育ててあげるほうが良さそうですね。それでも週3回坂路を駆け上がっているようですし、体力を強化して食が太くなってくれるのを待ちましょう。
ジュベルアリの22
在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「この中間からは坂路調教のペースを上げており、速い日には16-16まで進めています。段階を踏みながらとは言えペースアップしても馬体が崩れることなく、質の良いキャンターを見せてくれますね。特にバランスが素晴らしいので、乗り手の評価が高い1頭です。また、ナダル産駒に関してはノーザンファームだけでなく他の育成場でも、『少し扱いに難しいところがある』と聞くのですが、本馬は今のところそのような感じはないですね。むしろ適度に前向きさがあって心身のバランスが取れていますし、飼い葉もよく食べてくれています。もう少しフレームが大きくなってきてくれると良いですが、4月生まれでまだまだ成長してくるでしょうから、阻害しないように気を付けて進めていきます。なお、年内は15-15くらいまで脚を伸ばしていく予定となっています」馬体重419kg
今回1番楽しみなコメントが出てきたのが本馬。もしかするとナダル産駒の筆頭になってくれるのではないでしょうか?体型的にもマイルくらいが活躍の舞台かな?と思いますが早くから楽しませてくれそうです。
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