北の地獄「クラシックの女王」 パリ〜ルーベ2021結果

  • 2021年10月4日
  • その他

おはようございます。

本来ならば春に行われるモニュメントの一つパリ〜ルーベですが、今年は10月3日に延期となりました。昨年は中止でしたので1年半振りの開催となりました。2019年大会は砂埃の中のレースでしたが、今年は雨の中でのレースとなりました。雨の中のレースは20年振りだそうです。路面も濡れており、序盤から落車が起こりました。レースは250km以上ですが、本番は残り160kmからでここからパヴェと呼ばれる30の石畳区間が始まります。

最初のセクターを通過しただけでも集団がバラバラになるなどタフな展開に。

残り140km付近でマチュー・ファンデルプール(アルぺシン・フェニックス)がメカトラで一時遅れるも復帰。残り135km付近では2018年の勝者ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が他の選手のスリップに巻き込まれて落車。残り134km付近ではヨーロッパタイムトライアルチャンピオンのシュテファン・キュンク(グルパマ・エフデジ)が3度目の落車。残り130kmではメイン集団もバラけてしまいまい残り100km付近ではメイン集団は10名ほどに絞られてしまいました。

そして残り100kmを切り最初の★★★★★アランベールを迎えます。下り基調でパヴェ区間に入るので非常に危険ですが、今年は雨ということもありスローペースで入ってきました。しかしワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が落車に巻き込まれて若干遅れマチューとワウトで一時グループが別れました。その後無事に合流して先頭と1分差に。

残り80kmあたりからは★★★か★★★★の連続。先頭集団が14名、追走集団がロードのヨーロッパチャンピオンであるソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)含む4名、メイン集団がワウト、マチューなどを含む20名ほどになりました。途中マチューがバイク交換で遅れます。残り68kmを切るとマチューが仕掛けて一気に追走集団に追い付き、さらにこの集団を牽引してワウトの集団と差を付けます。

残り48.6km★★★★★モンサンぺヴェルは川のような状態でしたが、ここは順調に通過。ただ先頭ではジャンニ・モスコン(イネオス・グレナディアーズ)が抜け出して単独先頭。2番手集団と1分30秒の差を付けます。しかし残り30kmでモスコンが痛恨のリアタイヤのパンク。そしてバイク交換により元々のバイクとの感触が変わってしまったのか落車していまい、追走集団に10秒まで詰められます。途中バイクモトまで倒れるハプニング❗️

残り17.2km★★★★★カルフール・ド・ラルブルは最後の難関区間。ここでモスコンとマチュー、コルブレッリの集団まで10秒。しかし残り16km付近でモスコンが吸収、脱落。先頭はマチュー、コルブレッリ、フロリアン・フェルメールス(ロット・スーダル)の3人になり、ここまで目立った動きのなかった優勝候補筆頭ワウトは追走集団で動きのないままで先頭から1分差。

先頭3人はそのまま結局ヴェロドロームへ入りスプリント勝負へ。最後は流石にスプリント能力の差でソンニ・コルブレッリが勝利❗️ゴール後は大号泣でした。

そもそもこのレースがなぜ「北の地獄」と呼ばれるのかと言うと晴れれば砂埃が眼、口に激しく襲いかかり、スピードも出るのでハンドルコントロールが難しく落車に繋がりやすくなります。かといって雨になると泥が口や擦り傷に入り、感染症を起こしたり、滑るので大落車に繋がったりして怪我をする選手が続出することから北の地獄という異名が付けられました。石畳で跳ねる自転車を押さえつけながら走るので走り終えた選手の手は皮が剥けて大変な状態になるとのこと。ですので完走することだけでも名誉なことと称えられるレースです。今年も選手の前からの映像は泥だらけで、判別するのが難しい状態でしたし、目に泥が入って痛そうな選手も何人もいましたね。

最終結果は

1位 ソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)

2位 フロリアン・フェルメールス(ロット・スーダル)

3位 マチュー・ファンデルプール(アルぺシン・フェニックス)

コルブレッリはイタリア選手権、ヨーロッパ選手権、そして「クラシックの女王」パリ〜ルーベを制してモニュメント初制覇と2021年は輝かしい成績をあげました。

ロードレース🚴‍♀️選手名鑑はciclissimoで✨

ciclissimo No.64(2021)価格:1,540円

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です