兵庫ゴールドトロフィー 園田 ダ1,400m
勝ったのは吉原騎手騎乗の4番人気フォーヴィスム(牡6/内田)でした。後方4番手からのレースでしたが、3コーナーで仕掛けると一気に先頭に。最後はサンライズホークとの激戦をハナ差制してダートグレード競走初制覇。レース史上初めて地方馬の制覇となりました。とは言ってもキャロットの元JRA所属馬ですが💡
父ドゥラメンテ 母アートプリンセス(母父Officer)という血統のノーザンファーム生産馬でキャロットクラブで3,600万円募集。近親ザズーは北米でG1を2勝し、現在はノーザンファームで繁殖生活を送っていますね。JRA所属時代はOPまで行きましたが、出走機会を確保するために地方に移籍し、見事に交流重賞を制しました。
- 24/12/25 ミッドウェイF25日の園田競馬ではやや遅れ気味のスタートから道中は中団を追走。勝負どころから早めに仕掛けていき、直線では差を詰める2着馬の追い上げを凌いで優勝。「着差は僅かでしたが、しっかり凌いでくれました。ずっとポテンシャルの高さを感じていた馬ですから、交流重賞で勝利を掴むことができて良かったです。ありがとうございます。返し馬から雰囲気が良く、使うごとに無駄な力みが取れてきている印象です。コントロール性が向上したことで、遅れ気味のスタートから理想的な形で運ぶことができました。ペースが速くなることを想定していたので、前が苦しくなるタイミングで仕掛けていきました。最後まで本当によく頑張ってくれましたね。まだ上を目指すことができる馬だと思っているので、来年はさらなる飛躍を目指していきたいです」(吉原騎手)「ありがとうございました。スタートから想定の形ではありませんでしたが、吉原が上手く導いてくれましたね。先行勢が苦しくなるドンピシャのタイミングで仕掛けてくれましたし、勝つなら今日の形しかなかったでしょう。状態自体はマイルグランプリの時から悪くないと感じていましたので、しっかり力を証明することができて良かったです。これもミッドウェイFのスタッフ、そして中間の調整を施してくれている天栄のスタッフの協力があってこそです。鞍上が話しているように、まだまだ良くなる可能性を秘めた馬です。来年はさらに大きなタイトルを掴めるように改めて取り組んでいこうと思います」(内田師)スタートこそ遅れ気味でしたが、しっかり脚を溜めていき、ここしかないタイミングで仕掛けた鞍上の手腕が光った印象です。長距離輸送、走り慣れているとは言えない右回りを克服し、待望の交流重賞での勝利を掴んだフォーヴィスムの底力には驚かされました。まだまだポテンシャルを秘めた馬でしょうから、来年の活躍にも期待したいです。今後についてはミッドウェイFへ戻っての状態をしっかり確認してから判断していければと考えています。
ホープフルステークス 中山 芝2,000m
2024年最後のJRAG1を勝ったのは北村友一騎手騎乗の1番人気クロワデュノール(牡2/斉藤崇)でした。中団からレースを進めると最終コーナーでは3番手まで進出。最後は力強く抜け出して3連勝でG1制覇となりました🥇
父キタサンブラック 母ライジングクロス(母父Cape Cross)という血統のノーザンファーム生産馬でサンデーRで5,000万円募集だった本馬。母19歳時の産駒ということで常識的に考えれば母の活力も失われて、大物は出にくそうなんですが、そこからG1ホースが誕生したのは父の力なんでしょうかね?通常成績を落とす4世代目ながらG1ホースを誕生させるキタサンブラックはもはや規格外の種牡馬なのかもしれません。
2着にはジョバンニが入りましたが、本馬はここ2戦エリキングの2着でしたが、これで3戦連続の2着。エリキングが出走していたらどうなったのか?ますます楽しみになる結果でした。
3着はブービー人気のファウストラーゼン。レース中盤に自分から動いていって2番手につけた杉原騎手の好騎乗も光りました。モズアスコット産駒ながら2,000mの前走を勝ち上がり、今回もG1で3着。モズアスコット産駒も2歳世代で地味に活躍馬を送り出していたので新種牡馬の産駒がここで結果を残したのは大きいですね。
東京大賞典 大井 ダ2,000m
2024年の最後のビッグレースを制したのは坂井騎手騎乗の圧倒的1番人気フォーエバーヤング(牡3/矢作)でした。逃げたクラウンプライドの2番手につけ終始絶好のポジション取り。直線では堂々早め先頭からの押し切り勝ちでG1級レース3勝目。重賞は6勝目となりました。
父リアルスティール 母フォエヴァーダーリング(母父Congrats)という血統のノーザンファーム生産馬。半妹のブラウンラチェットもアルテミスSを制して重賞勝ち馬となり阪神JFでも1番人気に推されていました(結果は16着)。通算9戦7勝で世界を舞台に戦ってきた本馬。敗れた2戦はケンタッキーダービーとBCクラシックというアメリカの最高峰のレース。しかも僅差の勝負で敗れての3着ですからね。逆にJRAのレースはデビュー戦以外走っておらず、なかなか中央競馬ではお目にかかれないという非常に珍しい馬です。来年もおそらく世界中を飛び回るんだと思いますが、サウジカップ→ドバイWCの流れは固そうですね。世界の高額賞金のレースにどんどんチャレンジしみてみてもらいたいですし、これで明け4歳ですから、どこまで行くのか楽しみです。無事なら種牡馬入りも堅いですが、社台SSを追い出されたリアルスティールがまさかこんな化け物の後継馬を残していくとは恐れ入りましたね。リアルスティールのラインもこのままいけばダート系のディープのラインとして残っていくのでしょう💡
レースは中央勢が上位独占。ビックリしたのは元キャロットのグランデマーレですね。いつの間にかサラオクからの地方移籍していたんですね。グランデフィオーレの兄でもありましたが、前走も11着でしたし、ダートの適性はどうなのか?というところですね。
さてこれで2024年の重賞も終了しました。
しかし日曜日にはまたJRAの開催がスタート!金杯が待っています。
競馬って本当に休みが無いですね💡