日本軽種馬協会(JBBA)が導入することが決定したシャープアステカ(牡10 米国産🇺🇸)ですが、正直全く聞き馴染みのない種牡馬だったのでなぜ?と思ったのでちょっと調べてみました。
まずは血統表から⏬
父はStorm Catの直子FreudでGlorious Song≒Saint Balladoの4×3を持つ血統です。父のFreudがアイアンホースGiant’s Causewayの全弟という血統。Giant’s Causeway産駒という意味では日本ではエイシンアポロンが活躍しましたが、今導入されている種牡馬ではブリックスアンドモルタルがいます。そして欧州ではシャマーダルが種牡馬として活躍しており、脈々と繁栄を続けている父系です。
本馬はG1勝利は4歳暮れのシガーマイルハンデのみでしたが、そのシガーマイルハンデでは3番手から早めに抜け出すと後方から追い上げるマインドユアビスケッツに5馬身1/4の差をつける圧勝。映像を見ましたが、黒い勝負服と黒鹿毛の馬体がカッコ良い馬でした。
既に米国で産駒が走っており、現3歳が初年度産駒でした。そこでいきなりファーストクロップサイアー、そしてそれどころか2歳総合でも勝馬数が1位という絶好のスタートを切っています。本馬の競争成績は2歳からというよりは4歳になって本格化という感じだったのですが、産駒は早めから始動できているようです。
母父のLiam’s Mapは種牡馬として1世代しか残すことができなかった貴重な血統。それでもエクリプス賞受賞のハーヴルドグラスを輩出しています。こういった希少な血をうまく残していきたいところですね。
正直これだけ活躍している種牡馬をよく導入できたな!というのが感想です。初年度産駒から活躍馬を出すというのは種牡馬としてとても大事ですし、特に競争が激しいアメリカでしっかりと結果を出している種牡馬なのでこの輸入には驚きなのですが、日本のダート路線の整備という点も大きいのでしょうね。そしてブリックスアンドモルタル同様にStorm Cat系ということでディープ系の牝馬との相性を求めた形かもしれません。ただブリックスアンドモルタルは芝で活躍した馬。本馬の産駒が日本のダートでどれだけの成績を残すのか?それとも母馬の良さを引き出して芝で活躍する馬が出てくるのか?楽しみです。
2024年からの種付け開始ですから産駒デビューは2027年ですね✨