今年の春の福島開催は2019年以来の有観客開催になりました。出資馬のレースがあれば顔を出そうかと思っていましたが、あいにく出走が無く、今回は参戦できませんでした。そんな今回の春の福島開催の個人的トピックスを取り上げます。
①キタサンブラック半弟が藤田菜七子騎手とのコンビでJRA初勝利
4/8の8R 4歳以上1勝クラスのダート1,150m戦を勝ったのはキングクー(牡4/村山)でした。3歳でJRAでは勝ち上がれず、地方転出となりましたが3連勝でJRA再転入。前走は3着でしたが、今回はテン乗りの菜七子騎手がうまく勝利に導きました。本馬の父はロードカナロアですが半兄にはキタサンブラックがいます。タイプが全く異なりますが、兄弟には他にも重賞クラスで活躍している馬もいますからここからのステップアップに期待です。そして血統以上に菜七子騎手の今年ようやくの2勝目というのも嬉しかったですね。4/9には奥の細道特別で11番人気を勝利に導いて今年3勝目&久々の特別勝ち。最近は女性騎手の数も増えたので注目度は下がっていますが、同期の活躍もありますし先輩の威厳を見せて欲しいです。
②小林美駒騎手JRA初勝利
4/9の5R 3歳未勝利で小林美駒騎手騎乗のアシャカタカが1着となり、JRAでの初勝利となりました。川崎では既に勝利があったもののJRAでは2着1回、3着3回と勝利にあと一歩というところでしたが、今回は逃げて4馬身差の快勝。2016年の藤田菜七子騎手のJRA初勝利もこの春の福島開催でした。今回は若手騎手限定戦ではありましたが、見習いの減量+女性騎手の減量もありますから今まで以上に女性騎手の活躍には期待できます。
③永島まなみ騎手1日3勝の固め打ち
昨年は21勝と活躍した永島騎手。特にローカルの平場では頼りになる騎手の1人になっているかと思いますが、4/9の福島競馬では2R(1番人気)、6R(1番人気)、12R(6番人気)と1日3勝の固め打ちを決めて、2023年10勝目を達成。これまで1日2勝はありましたが、3勝は初の出来事。4月2週終了時点で10勝ですから、このまま行けば昨年の21勝以上の成績を期待したくなります。そして以前は人気薄を持ってくるイメージでしたが、1番人気で2勝ということで馬の質も向上しているのか?ファンの皆さんの期待か?
④2年目土田真翔騎手が地元福島で初勝利
4/9の12Rでサノノヒーロー(セン5/尾形)が1着となり、昨年デビューの2年目土田真翔騎手が地元福島でJRA初勝利を挙げました。通算111戦目での1勝目🥇それを地元で挙げるのですからある意味持ってる騎手ではないでしょうか?2022年デビューの騎手は西の今村聖奈騎手と角田大河騎手が活躍しましたが、東の騎手も負けてられませんよ。なかなか勝負事ですし、難しいところもあると思いますが馬主さんの協力も得ながら、調教師の先生には騎手も育ててもらいたいですね。
⑤2年目水沼元輝騎手が障害レースに騎乗開始
4/22の5Rで水沼騎手が障害レースに初騎乗しました。デビュー2年目。通算5勝という成績ですが、いい挑戦ではないでしょうか?障害騎手は落馬が多いので危険と隣り合わせです。なかなか新に障害に挑戦する騎手は少ないですが、いいきっかけにして欲しいですね。デビュー戦は9着に敗れましたが翌日も騎乗。今後は平地/障害の二刀流で勝利を積み重ねて欲しいですね。
⑥女性騎手5人が集結
4/23の7RにはJRA所属の女性騎手6人中5人が参戦。藤田菜七子騎手、永島まなみ騎手、古川奈穂騎手、河原田菜々騎手、小林美駒騎手の5人が集結しましたが、これまでの最高は4人。今年の新人に2人の女性騎手がいましたし、最近は毎年女性騎手が加わっているので徐々にこんなことは普通になるんでしょうね。そしてこのレースを勝ったのは古川奈穂騎手騎乗のアイヲツグモノでした。斤量50kgになるのは魅力ですよね。
⑦春の福島リーディングが決定
春の福島リーディングは永島まなみ騎手が獲得。6日間騎乗して7勝、2着8回と圧巻の成績。最終日も1R、6Rで勝利。1Rで勝ったキイロノトマトはマローディープ(セン3/木村哲)が2着だった中山ダート1,200m戦で3着だった馬。ということはマローディープも減量騎手を上手く使えば十分勝てると思うんですよね。女性騎手の開催リーディングは2019年第3回新潟開催の藤田菜七子騎手以来となりました。
*写真の掲載についてはシルクホースクラブより許可を得ています。