未入厩2歳馬の近況_7月②【シルクディヴェール&レイナサグラーダ&ワスカル】

シルクディヴェール(牝2/杉山晴)

2024.7.1 在厩場所:ノーザンファーム空港

担当者「馬体の変化に注意しながら継続的に調教を行って来ましたが、相変わらず馬体重はなかなか増えて来ませんし、シルエットの変化にも乏しいですね。良化スピードが他の馬と比較すると遅い状況でしたので、思い切ってこの中間から騎乗調教を取りやめて放牧のみ行っています。以前、調教を進めて行ってもこの馬と同じようになかなか変わって来なかった馬を、日中放牧のみにして心身ともにリフレッシュさせてあげたところ、見違えるような馬体になった経験がありますので、この馬にもいい変化があることを期待したいと思います」馬体重424kg

2024.6.15 在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「この中間は週1回坂路コースにてハロン16秒、週2回周回コースにて2,500mのキャンターを行っています。トモに弱さを抱えている馬で前に頼る走りがウィークポイントとなっていますので、そこを修正しながら調教を進めています。現状はまだ力が付ききっていない部分がありますし、本当に良くなるのはもう少し先なのでしょうが、この馬なりに良い方へ変わってきていますよ。また、この中間からは日中放牧を取り入れるようにしており、まだ日が浅いので目に見えてグンと良くなってきた感触はありませんが、飼い葉を食べる量が増えて、もっと体が膨らんできてくれると良いですね。そうなれば、走りにも力強さが出てくるのではないかなと思います。冬場からしっかりと乗り込めているように体調自体はとても安定していますから、今後も馬体の成長に合わせて調教メニューを組み立てていきます」馬体重416kg

ものすごく心配な更新ですね。月末にアップされた動画がなぜか放牧地でのシーンのみだったので、どういうことだろうと思ったらまさかの騎乗調教をストップして日中放牧のみという1歳馬のような扱いに。果たしてちゃんとデビューできるのか?

レイナサグラーダ(牝2/小栗)

2024.7.1 在厩場所:ノーザンファーム空港

担当者「この中間は坂路調教を週3回行っており、1本目はハロン15~16秒、2本目もハロン15~16秒で登坂しています。コンスタントに乗り込んでいますが、脚元に不安が出るようなことはありませんね。騎乗調教を継続しながらでも少しずつ馬体重が増えているように、だいぶ身が入ってきて全体的な成長を感じています。移動に関しては夏の後半を目標にしていますので、それまで気性面の変化には特に注意しながら調教に取り組んで行きたいと思います」馬体重438kg

2024.6.15 在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「この中間は坂路調教を週4回行っており、そのうち3回は2本ずつ登坂しています。1本目はハロン16秒、2本目はハロン15~16秒で登坂し、残りの1回はハロン16秒で1本登坂しています。依然として腰回りに薄さはあるのですが、体幹がしっかりしてきてバランス良く走れていますね。元々乗り味はいい馬ですし、ポテンシャルを秘めていますから、しっかりと成長を促したいです。先日は日頃の疲れを癒すためにリフレッシュを取り入れたのですが、その効果もあって馬体重も増えて幾らかフックラと見せるようになりましたから、少しずつ成長を感じることが出来ています。あとは腰回りの筋肉がパンとしてくると、動きの質も含めてもう一段階上向いてくると思いますから、引き続き下地を固めつつ成長を促していきます」馬体重435kg

順調に体重も増えてきて一安心。夏後半の移動ということですから8月末までは北海道で乗り込むということでしょう。上がドゥレッツア以外の活躍が無いだけに心配ではありますが、兄同様の成長曲線を描いて3歳秋に花開いてくれたら嬉しいですね。

ワスカル(牡2/森一)

2024.7.1 在厩場所:ノーザンファーム空港

担当者「現在は坂路調教を週4回行っており、そのうち2回は2本ずつ登坂し1本目ハロン16秒、2本目にはハロン15秒~16秒で登坂しています。残りの2回はハロン16秒で1本登坂しています。左飛節の腫れで休んでいた期間はありましたが、その後の経過は良好で、この中間からハロン15秒ほどの調教を再開しています。それに伴って馬体の緩さも少しずつ解消されてきましたね。馬体重は増えていましたが、それほど形が崩れていた訳ではありませんし、このまま順調に1ヶ月ほど15秒ペースで乗り込むことができれば、すぐに休む前の体つきに戻ってくれるのではないかと思います。今後は8月末から9月中の移動を目指して、改めてしっかりと乗り込んでいければと考えています」馬体重538kg

2024.6.15 在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「この中間は坂路調教を週に3回行っており、ハロン16秒で2本登坂しています。それ以外の日には周回コース2,500mを軽めのキャンターで週に2回乗り込んでいます。その後も左飛節の状態は安定していますので、坂路調教のペース・本数ともに上げて徐々に負荷を高めています。さらに、周回コースでも乗り込んで運動量を確保していますが、息遣いなどは少しずつ良化しているものの、まだまだ運動不足といった印象も残りますので、脚元には注意しながらトレーニングを積み重ねて行きたいと思います」馬体重534kg

移動の時期の目安が出ていますが、この感じなら年内には間違いなくデビューできそう。馬体重もあるので慎重な立ち上げになると思いますが、血統的にダートは厳しいと思うので、脚元を考慮してダートデビューということにはならないで欲しいですね。

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