シルクから急遽発表された新制度💡キャロットの母馬優先には及びませんが、社台/サンデーで始まった制度に近い感じですかね。
元来シルクでは母優が無いことから牡馬が人気。牡馬は種牡馬入りの夢もありますし、その道が無くても長く現役を続けられるメリットがあります。一方で牝馬はどんなに活躍をしても募集金額の10%で牧場への買い戻しで現役も6歳3月までとなっています。もちろんその分募集価格も割安になっていますが、出資者が平等に持つ抽優の権利はどうしても牡馬に流れてしまします。そして牝馬の中でも良い馬は実績上位者しか買えません。今回の制度によって抽優の票が牝馬にも流れること、そして牝馬が売れ残る数を少なくしたいということがあるのかもしれませんが、ちょっと厳しいかもしれません。
何と言っても条件はG1 or Jpn1の勝利か海外でのG3以上の勝利。そもそも海外でG3以上となると現実的にはドバイ🇦🇪、サウジ🇸🇦、カタール🇶🇦、韓国🇰🇷、香港🇭🇰あたりでの勝利が必要。牝馬でダートで牡馬相手となるとそもそもが厳しいですから芝血統を選ぶ必要がありますし、海外遠征させてもらうにはまず国内で重賞を勝たなければならないですから、それだけでも十分なハードル。そしてG1級の勝利に関してはシルクでノーザン傘下となって以降にG1を勝った牝馬はそもそもローブティサージュとアーモンドアイのみ。これまた高いハードルだということがよく分かります。
そして優先を得られても初めて募集される産駒のみという激辛仕様。仮に初仔の牝馬となったら出資意欲は湧きませんからね…
実際この制度が発表になった以降も圧倒的に牡馬の方が人気な状況は変わらず。できればもうちょっと母優の基準を下げてもらいたいですし、3番仔くらいまでは優先出資権が欲しいですね。