おはようございます。
日本ダービーは武豊騎手騎乗のドウデュースが制しましたが、オークス同様に出走したクラブ馬について分析して、どのような馬ならダービー出走に近づけるのかを考えてみたいと思います。オークスには8頭のクラブ所属馬が出走しましたが、ダービーには5頭が出走しました。オークスに比べると寂しいですが個人馬主さんが複数頭出ししているように、個人馬主さんの所有馬がかなり今年の牡馬クラシック路線は賞金を獲得していましたね💡
3枠5番 ピースオブエイト シルク
厩舎:奥村豊(栗東) 生産:ノーザンファーム
募集価格:2,500万円(5万円×500口)
父:スクリーンヒーロー 母:トレジャーステイト(母父Oasis Dream)*シルク
母もシルク所属馬で地方含めてダートで5勝。準OPまで勝ち上がりました。母父Oasis DreamはDanzig系の短距離馬で英国G1を3勝しています。母母父にはサドラーズウェルズの血が入っており、スクリーンヒーローの最高傑作モーリスと同じですね(モーリスは母父父がサドラーズウェルズ)。今回は大敗してしまいましたが、2,000mくらいまでかも?
7枠15番 ジオグリフ サンデーR
厩舎:木村哲(美浦) 生産:ノーザンファーム
募集価格:3,200万円(80万円×40口)
父:ドレフォン 母:アロマティコ(母父キングカメハメハ)*サンデーR
2冠を狙った今回は力が及びませんでしたが、皐月賞馬であることに変わりありません。ドレフォンの初年度産駒ですが、牡馬でこの価格はかなりお得でしたね。母もサンデーR所属で一応G1で3着が2回ある実力馬でしたし、兄弟も堅実ですからね。父は短距離馬でしたし、スピードはあると思いますが距離が長かった?
8枠16番 キラーアビリティ キャロット
厩舎:斉藤崇(栗東) 生産:ノーザンファーム
募集価格:1億円(25万円×400口)
父:ディープインパクト 母:キラーグレイシス(母父Congaree)
母は米国ダートG1ホース。そこにディープですからディープのクラシックを狙う王道的な配合では無いでしょうか?クラシックを狙うなら今までは父ディープインパクトが1番の近道だったのでしょうが、もう産駒が出てくることはありません。ただやはりディープのような素軽い走りをする種牡馬の子が好走するのがダービーですよね。
8枠17番 ロードレゼル ロードHC
厩舎:中内田(栗東) 生産:ケイアイファーム
募集価格:8,000万円(16万円×500口)
父:ディープインパクト 母:エンジェルフェイス(母父キングカメハメハ)*ロードHC
父は割愛。母はロードの所属馬でフラワーCを制してオークス、秋華賞にも出走しています。ワンフォーローズの牝系でロードの牝馬の活躍が多いです。母のエンジェルフェイスの他にもレディアルバローザ、キャトルフィーユが重賞を制しています。祖母はカナダでダートの中距離で活躍。キンカメを挟んでのディープですが、配合相手の良さを出すキンカメと考えるとディープ×北米型。
8枠18番 イクイノックス シルク
厩舎:木村哲(美浦) 生産:ノーザンファーム
募集価格:4,000万円(8万円×500口)
父:キタサンブラック 母シャトーブランシュ(母父キングヘイロー)*シルク
父キタサンブラックはこの世代が初年度産駒ですが、本馬が現状の大将角。産駒は中距離以上のレースでよく走っています。母はシルクの所属でマーメイドSを制しています。そして半兄は私の出資馬ヴァイスメテオールです。あんまりスピード感を感じない血統ではあるのですが、母父は一応高松宮記念を制していますし、血統表にはサクラバクシンオーの名前も出てきます。
こう見るとあまり共通点を見つけることはできませんが、とりあえずノーザンファームは凄いですね。結局勝ち馬もノーザンファーム生産でしたからね。
価格帯はディープ産駒2頭はどうしても高くなりますが、今年の募集には出てきませんし、むしろ新種牡馬のドレフォン、キタサンブラックが名を連ねていますからやはり“新種牡馬の期待値が高い”と言うことは言えると思います。
そして何と言っても4頭/5頭は“母も同一クラブの所属の縁のある馬”の仔だと言うことです✨昨年のこの時期にシルクのダービー制覇のためには所属だった牝馬の仔の活躍がポイントだと挙げていました⏬
今回は2着でしたが、シルクも母シルクの募集馬が増えてきましたし、ダービー制覇の夢も近づいているような気がします。
今回はダービーに出走したクラブ馬を取り上げましたが、ポイントはダービー馬に出資することと変わりないと思います。
①生産はノーザンF
②母も同一クラブの所属 or 母が海外G1ホース
シルクには母馬優先がありませんから、例え母に出資していても産駒への出資は難しいですから悩ましい思いをされてきた方も多いと思います。ですが逆に言えば歴の浅い会員でもダービーに出走できる馬に出資できるチャンスはあるということになります。逆にキャロットのように母馬優先があるクラブは時間がかかるかもしれませんが、安定して馬を確保する意味も踏まえて意識的に牝馬に出資するという手もあると思います。そしてどのクラブにも共通して可能なこととしては母が海外G1ホースの馬を狙うというところですね。
2021年産の募集も始まりますからこの辺りも踏まえて考えてみたいと思います。