2歳馬は5頭いますが3頭が本州へ移動済み。ほとんどが年内デビューはできそうです。
ヴィントシュティレ(牝2/古賀)
23/6/13 ＮＦ天栄トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン１４～１５秒のキャンター調整を取り入れています。「先月末に帰ってきているので、再入場して約３週間というタイミングですが、適度に乗れていて、状況自体は悪くありません。夏のうちにデビューを考えられるかも…とは思えているものの、ピュアブリーゼの子どもらしく、やはりちょっとカッとするところを感じさせるので、慎重に対応していけたらと思っています」（天栄担当者）
23/6/6 ＮＦ天栄トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン１４～１５秒のキャンター調整を取り入れています。「先週から登坂こそしていましたが、序盤なのでいきなりドンと行くのではなく１５－１５をベースにして動かしていました。その後の様子に変わりはなかったので今週は少し進めて１５－１４を行ってみていますよ。フットワークは悪くないなと言う印象を抱けていますから、体力をつけてより充実させていきたいですね。あとは、この血統と言うことでメンタル面も気にしなければいけないと思いますから、慎重に進めていきます」（天栄担当者）
23/5/31 ＮＦ天栄トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン１４～１５秒のキャンター調整を取り入れています。「入厩前に天栄に少しの間いたこともあり、ゲート試験合格後返ってきてからもそこまで神経質にならずにいました。その様子を見て、乗り出し、週明けには坂路にも入り出せていますよ。もちろん大丈夫と決めつけるのは良くありませんが、対応できそうであればこのまま乗り進めていきたいですね」（天栄担当者）
こちらはゲート試験合格済み。キャロットのモーリス産駒はシュトラウスが強い勝ち方をしましたが、こちらはどうでしょう？体型を見ると距離も持ちそうですが、気性との兼ね合いですね。
ルフトクス(牝2/杉山晴)
23/6/14 ＮＦ空港馬体重：480kg
現在は週２日、９００ｍ屋内坂路コースをハロン１５～１７秒のキャンター２本駆け上がっており、残りの日は軽めの調整メニューをこなしています。フォームを一から作り直してきたことで、少しずつ求めるところに近づいてきているように感じられます。今後も無理のない形でペースを上げていき、より良い状態で移動させられるように取り組んでいきます。
23/5/31 ＮＦ空港現在は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週２日は９００ｍ屋内坂路コースでハロン１６～１７秒のキャンター２本登坂しています。脚元の状態を確認しながらではあるものの、少しずつメニューを強化することができているように順調に推移していると言えるでしょう。走行時のフォームを含めて、今は元から改善していく時と考えているので、じっくり動かすことで良化を促していきたいと思います。
頓挫がありましたが、順調に調教再開。走りのバランスを調整して良い成長の機会にしたいですね。
ベストミーエヴァー(牝2/国枝)
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は登坂回数を週3回に増やしており、その内の2回は14-14ペースで、残りの1回は15-14ペースで乗り込んでいます。先週よりも全体的な負荷を強めましたし、14-14での動きも徐々に良化してきています。さらなるペースアップも視野に入れつつ、乗り進めていきたいと思います。馬体重は473kgです」
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週も週2回坂路コースでの乗り込みを行っていますが、ペースは両日とも14-14に上げています。終いの手応えにはまだ甘さがあり、乗り役がフォローしてあげないといけない部分はあるものの、ペースアップにも戸惑うことなく対応できていますし、この感じで乗り進めていきたいですね。馬体重は467kgです」
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「坂路コースでの登坂開始後も特に異常が出て来ることは無かったので、今週は週2回ハロン15秒ペースで動かしています。まだ馬体には緩さを残すものの、まずまずの手応えで駆け上がることが出来ていますし、この調子でピッチを上げていければと思います。馬体重は456kgです」
こちらもゲート試験合格済み。ノーザンホースパークマラソンの景品の馬に選ばれていたことで期待感が一気にUP⏫デビユーは新潟あたりか？
フルスコア(牝2/田中博)
在厩場所：美浦トレセン
田中博康調教師「先週、ゲート試験を受けて、無事に合格しています。その後も疲れを見せることはありませんでしたし、14日に入厩後初の時計を南Ｗコースで出しました。前の馬を見ながら進めたのですが、折り合い自体はそこまで気になりませんでしたね。走りのバランスが非常に良いですから、まとまりがあります。ただ、ハミを取ることに対して抵抗があるのか、なかなか受け入れてくれない感じですし、普段から歯ぎしりをする仕草も見せていますね。それでも直線で肩ムチを1発入れるとしっかりと反応して進んでくれますので、今のところはパフォーマンスに大きな影響はありません。今の時期としては及第点の評価を与えて良いと思いますが、もう少し心身の成長を促していきたいですので、明日ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきたいと思います」
在厩場所：美浦トレセン
空港担当者「この中間も同様に、坂路コースではハロン15～16秒ペースで登坂して、その内の1回は終いハロン14秒まで負荷を強めていました。乗り込みを進めていくと、両前膝に張りが出るものの、負荷を強めている中でも良い意味で状態は変わりありませんでした。精神面では、気持ちが先行しやすい部分があり、前バランスで走ってしまうところがあるので、その点には注意して進めていました。ただ、脚元も徐々にしっかりしてきましたし、順調に乗り込みを積めていたことから、1日のトレセンへの入厩に向けて、無事にこちらを送り出しています。出発時の馬体重は460kgでした」
田中博康調教師「ノーザンファーム空港で順調に乗り込みを積めたようですから、1日の検疫でこちらへ入厩させていただきました。牧場からは我の強いところがあると聞いていますし、北海道からの輸送で疲れもあるでしょうから、まずはトレセンの環境にしっかりと慣らしてからゲート練習を開始いたします」
シルクの追加募集馬。馬名もフルスコアに決定！そして早速本州へ移動し、入厩、ゲートも合格しています。脚元の状況は気になりますが順調そうなのでこのまま行って募集時の低評価を覆して欲しいですね。
ストロングタイズ(牡2/萩原清)
在厩場所：ノーザンファーム早来
担当者「この中間も坂路コースと周回コースでの調教を行っており、坂路では週4回ハロン15～17秒ペースで登坂しています。状態が上がってきたので動きも軽快になってきているのですが、少し捌きの硬さが窺えますし、もう少しバランスも良くなって欲しいですね。また気が勝っていて、これからペースを上げて口向きの難しさが出てきそうですから、そこは最も注意が必要な部分でしょう。芝・ダートの適性はまだ掴みかねますが、先程の気性面を考えると今のところ短い距離の方が向いているのかなといった印象です。今後も定期的にリフレッシュを与え、心身共にフレッシュさを損なわないように調整していきます」馬体重484kg
在厩場所：ノーザンファーム早来
担当者「この中間は週3回坂路調教を行っており、周回コースでの調教も週2回取り入れています。冬毛が目立っていた馬体ですが、暖かくなってきたことからボディコンディションがグンと良化してきましたし、それに伴い動きの方もどんどん良くなってきていますね。走りに躍動感が生まれてきました。この半月で大きく変わってきた1頭ですが、ここで無理して負荷を強めて今の調子を崩すことだけは避けたいですから、定期的にリフレッシュを挟みながら進めていきたいと思います」馬体重485kg
やっと冬毛も抜けて良化してきてくれたみたいでよかったです。この世代の愛馬唯一の牡馬。キズナ産駒なので大きいところも目指して欲しいですが、まずは調教に耐えれるだけの基礎体力づくりですね。
この世代はキズナ、No Nay Never、ロードカナロア、ニューイヤーズデイ、モーリスという種牡馬のラインナップ。芝でもダートでもという血統の馬が多いですが、どんな過程を歩むのか楽しみです。
さてさて出資馬選びが忙しくなっている時期だと思いますが、その合間にぜひ堀田茂先生の「競馬サイエンス 生物学・遺伝学に基づくサラブレッドの血統入門」を読んでみて下さい⏬
日本の馬産はこれでいいのだろうか？という警鐘を鳴らしてくれている一冊では無いでしょうか？なぜ「3×4は大丈夫」と思ってしまっているのか？その根本を私たちは理解できていないことを分かりやすく解説してくれています。ぜひ馬選びの休憩時間に！