アルテミスステークス 東京 芝1,600m
勝ったのはルメール騎手騎乗の3番人気ブラウンラチェット(牝2/手塚)でした。内側3番手を追走して直線追い出されると3F33.3の末脚で勝利。デビューから2連勝で重賞制覇となりました🏆前に行ってこの脚を使われたら後ろの馬には厳しかったですね。
父キズナ 母フォエヴァーダーリング(母父Congrats)という血統のノーザンファーム生産馬でサンデーRで5,000万円募集だった本馬。半兄はダートで世界を股に架けるフォーエバーヤングという良血。兄はBCクラシックに出走しますが、芝は未経験。父も違いますし、本馬は馬体重440kgと540kg近い兄とは100kgの体重差がありますから、適性の違いも出ているのでしょうね。
2着は人気薄7番人気のミストレル(牝2/矢作)が逃げて粘り込んで賞金加算に成功。新馬戦はTV観戦をしていましたが、古川奈穂騎手が51kgで騎乗して1番人気で逃げ切り勝ち。斤量の差はありましたが、後続に6馬身差をつけての楽勝でした。今回は斤量も増えたので嫌われたのかもしれませんが、力はあったということでしょうね。
出遅れたキャロットのマイエレメント(牝2/福永)は上がり最速の末脚を繰り出すも時既に遅し。あの位置からでは今日の展開では厳しかったですね。次走も人気になりそうですが、スタートが課題ですね。
スワンステークス 京都 芝1,400m
マイルCSの前哨戦を制したのは松山騎手騎乗の5番人気ダノンマッキンリー(牡3/藤原)でした。後方寄りからレースを進めると最後の直線は横一杯に広がる中で外から弾けて差し切り勝ち。
父モーリス 母ホームカミングクイーン(母父Holy Roman Emperor)という血統のノーザンファーム生産馬。今年のファルコンSに続いての重賞勝ち。勝利は全て1,400mということでマイルへの対応が今後の鍵になりそうですね。血統は世界的に活躍。半姉ShaleもG1モイグレアスタッドSを制していますし、母は英1000ギニーを制していて、本馬のセレクトセールの取引額は2億4,200万円ですから生まれた時から期待されていた馬なのは間違いありませんね。
2着オフトレイル、3着トラヴェスーラも後方から一気に脚を使って馬券圏内に来ました。オフトレイル(牡3/吉村)は今年のラジオNIKKEI賞を制したゴドルフィンの馬ですが、距離短縮で素晴らしい末脚を披露しました。初めての1,400mでしたが今後が楽しみになる内容。マイルでも対応できますし、マイルCSならこちらの方が面白そう。
3着トラヴェスーラ(牡9/高橋康)は上位が3歳馬の中で9歳馬ながら勝ち馬と0.1秒差。昨年の高松宮記念3着馬ですから古豪の力を見せつけましたね。
天皇賞・秋 東京 芝2,000m
勝ったのはレジェンド武豊騎手騎乗の2番人気ドウデュース(牡5/友道)でした。スローペースのレースを後方2番手からという厳しい流れでしたが、最後は1頭違う脚。上がり3F32.5の末脚を繰り出して差し切り勝ち。G1通算4勝目をあげました🥇しかも2歳から5歳まで4年連続での勝利ということでなかなかこういう馬は最近いないのでは無いでしょうか。
父ハーツクライ 母ダストアンドダイヤモンズ(母父Vindication)という血統のノーザンファーム生産馬。今更血統の紹介は特にいらないと思いますが、ドウデュース以外のきょうだいもなかなか活躍しています。22年産のリアルスティール産駒の牡馬はミックスセール経由でインゼルで1億2,000万円募集。23年産のシルバーステート産駒の牝馬はインゼルで7,000万円募集。24年産はコントレイル産駒で松島オーナー所有。兄以上の活躍はなかなか難しいと思いますがアベレージが高いきょうだいですから楽しみですね。
今年での引退が既に発表されており、残りは2戦。おそらくジャパンカップ、有馬記念と秋古馬三冠路線を歩むのだと思いますが、最後の最後にこの偉業を達成できるのか?
2着は4歳のダービー馬タスティエーラ(牡4/堀)でした。古馬になってから良いところが無く、9番人気とだいぶ評価も下がっていましたが4番手から粘り込み2着を確保したのは松山騎手の好判断でしたね。ダービー以来の東京コースで復活の兆しが見えました。
3着は逃げた8番人気のホウオウビスケッツ(牡4/奥村武)でした。絶妙な岩田望騎手のペース配分で最後の最後まで粘って見せて「あわや」というところまで行きました。
残念だったのは1番人気のリバティアイランドですね。動いていったのですが最後の直線ではもう余力が残っていませんでした。ドバイシーマクラシック以来のレースだったのでレース感の問題もあったのかもしれませんが、13着は負け過ぎですね。