武蔵野ステークス 東京 ダ1,600m
勝ったのは川田騎手騎乗の1番人気エンペラーワケア(牡4/杉山晴)でした。粘る馬の間を割って入るとそこからスパッと伸びて差し切り勝ち。今年の根岸S以来の重賞2勝目となりました。
父ロードカナロア 母カラズマッチポイント(母父Curlin)という血統の下河辺牧場生産馬。根岸Sの勝利後もフェブラリーSには向かわず、適距離のダート1,400mのみを走り、欅S2着、エニフS1着。ここまでデビュー戦以外はダート1,400mのみを使われて100%連対。ここも狙っての出走だったと思いますが見事な狙い撃ちでの勝利でした。近親には米G1勝ちのダンシングラグズ。ダンシングラグズといえば東サラで産駒が募集されていますね💡産駒2頭はダートで3勝していますが、完全にダート適性が高い牝系ですね。
問題はこの後のレース選択ですね。いかんせんダートの短距離にはビッグレースがありませんからね。
デイリー杯2歳ステークス 京都 芝1,600m
勝ったのは坂井騎手騎乗の1番人気ランフォーヴァウ(牝2/福永)でした。せっかくG2だというのに7頭立てというのも寂しい感じでしたが、牝馬ながら人気に応えての快勝で重賞初制覇で3戦2勝としました。
父ロードカナロア 母キネオダンサー(母父ディープインパクト)という血統の社台ファーム生産馬。母はパカパカファーム生産でJRA芝中距離で3勝。カナロア×ディープということでマイルよりも非根幹の方が向いていそうな印象。福永厩舎はこれで重賞2勝目。開業初年度から流石に良い馬が集まっているだけありますが、それで結果を残すというのも調教師の力ですね。
昨年の勝ち馬はジャンタルマンタル。それ以外にもセリフォス、アドマイヤマーズ、ジャンダルムなどG1ホースを近年多数輩出しているレースだけに今後どんな成長を遂げるのか楽しみです。
福島記念 福島 芝2,000m
秋の福島の名物重賞を制したのは大野騎手騎乗の7番人気アラタ(牡7/和田勇)でした。57.5kgのトップハンデでしたが、大外からの見事な差し切り勝ちで重賞初制覇を挙げました。21年の福島記念は4連勝で挑んで1番人気の3着。22年の福島記念も1番人気の3着。3度目の正直ですね！
父キングカメハメハ 母サンシャイン(母父ハーツクライ)という血統の社台ファーム生産馬。近親に重賞4勝のワンカラット、桜花賞馬のジュエラー、NHKマイルC勝ちのシャンパンカラーがいる社台Fお馴染みの血統。
ここを勝って世界に羽ばたいたパンサラッサなどもいますが、この馬は7歳馬。今後どんなキャリアを歩むのでしょうか？
エリザベス女王杯 京都 芝2,200m
勝ったのはC.デムーロ騎手騎乗の3番人気スタニングローズ(牝5/高野)でした。4コーナーの動きが一頭だけ違って見えるくらいのスピードでのコーナリング。最後の直線では思い切って馬場の良い外に持ち出すと後続を突き放す競馬で22年の秋華賞以来のG1制覇となりました🏆
父キングカメハメハ 母ローザブランカ(母父クロフネ)という血統のノーザンファーム生産馬でサンデーRで4,000万円募集された本馬。バラ一族も一時期陰っていた勢いも完全に戻りましたね。スタニングローズ自身も2年以上勝てていなかったとは思えないような今回の勝ちっぷりでした。秋華賞以来6戦馬券圏内にも来ていなかった馬とは思えないレースでした。
2着には12番人気のラヴェルが入り、波乱を演出しました。デビュー2連勝でアルテミスSを制した馬ですが、そこから9戦馬券圏内にも来れず完全に終わったかと思っていましたがここに来ての激走で賞金加算に成功しました。個人的は今回ダメならダートも試してみてもらいたいと思う血統だったので、それは持ち越しですね…
ということで先週の4つの重賞はロードカナロア(父キングカメハメハ)2勝、キングカメハメハ2勝とキングカメハメハ系の種牡馬が全勝でした✨