先日ジャパンスタッドブックインターナショナルが発表した種牡馬別の繁殖牝馬。既存の繁殖牝馬は牝馬名を入れれば検索が簡単にできるのですが、初年度の繁殖牝馬の場合は種牡馬から配合相手を探さなければならないのがネック🫤それでも元出資馬で2024年が繁殖初年度だった2頭を発見することができました。
グランデフィオーレ(牝6)
現役時代の成績は21戦2勝(藤岡厩舎→西園翔厩舎)。全く目立たない成績ですが、デビュー3戦目で芝1,400mで勝ち上がると後の桜花賞2着馬サトノレイナスやスプリンターズSの覇者ピクシーナイトとも1勝クラスで好勝負。2歳のうちに6戦消化したところで骨折し、3歳シーズンを棒に振ることに。3歳秋に復帰するも良い結果を残せずに4歳春に再び骨折で復帰は5歳1月となりました。そして西園翔太厩舎に転厩し、ダート短距離戦に活路を見出だすと連続2着に好走。そして5歳9月の阪神ダート1,200m戦で約3年ぶりの勝利を鮫島駿騎手とのコンビであげました。2勝クラスでは目処を立てられず引退となりました。2度の骨折を乗り越えての勝利で感動を与えてくれました。
引退後の詳細が全く不明でしたが、白老F出身にも関わらずまさかのノーザンファームに繋養されている様子。そして初年度の配合相手はサリオスとなりました。
グランデフィオーレ自身がサンデーサイレンスの3×3を持つだけにサンデー系の血を持つ馬は避けるのかと思っていましたが、重ねてきたことで産駒はサンデーサイレンスの3×4×4。ただあくまでクロスは父方と母方とで重なっている部分なので実質は3×4という考えなのでしょうか？トニービンの4×5のクロスも持ち合わせており、古馬になっても長く活躍してくれそう。
初子は小さくでがちですが、グランデフィオーレは460-470kgの牝馬。サリオスも530kg台の大型馬でしたからサイズはそんなに心配いらないかもしれません。
気になるのはグレイトフィーヴァー系は本来白老Fの系統。にも関わらずノーザンF繋養というのはノーザンが取り入れたかったのか？白老F的には溢れているので渡したのか？(言うほど残っていませんが…) 繁殖セールにも載っていなかったのでしばらくは残るということでしょうからね。
一応キャロットの馬だったのでアワブラ募集されて欲しいものの2勝のみだったことから、募集は確約されていません。一応2勝以下の馬でも血統によっては募集されていたりしますが、この馬の場合はあくまで産駒はセール行きで、そこでの購入が必要になるかもしれませんね…
スティクス(牝6)
現役時代の成績は21戦4勝(武幸四郎厩舎)。2歳10月に京都ダート1,400mでデビューして、初勝利は3歳1月の小倉芝1,200mの未勝利戦。初めての芝のレースを快勝しました。その後フィリーズレビューにも挑戦しましたが7着。ただ夏の小倉、秋の中山と1勝クラス、2勝クラスを連勝。暮れには3勝クラスの知立Sを制して年間4勝を挙げる大活躍で未勝利からOPまで一気に駆け上がりました。OPクラスでは1度も馬券圏内には絡むことができず、唯一の見せ場は2022年のアイビスSDの5着。藤田菜七子騎手とのコンビで千直のレースを内側を選択して粘っての5着でした。道悪が苦手で、尚且つ右回りの方が得意という馬で好走条件が限られていることもあって大成はできませんでしたが、5歳10月まで大きなアクシデントも無く走り切ってくれました。
引退後はノーザンファームにて繁殖生活を送ることになり、初年度の交配相手はスワーヴリチャードとなりました。
数多くの名馬を送り出すソニンク牝系の出身。しかも近親にはダービー馬ロジユニヴァースなどもいる訳ですからポテンシャルはなかなか高そう。
スティクス自身は現役時代500kg台でも走ったことがあるように牝馬としては大柄な部類。ということでそれだけでも繁殖牝馬としての価値があります。体高が低いという特徴もあり、距離適性も短く、道悪が得意ではありませんでしたが、この配合でどういった産駒が出てくるのか？距離適性的には真逆な印象ですが、どういった狙いがあるのか気になりますね。シルクで募集があるのでしょうか？
出資していた牝馬で2勝以上挙げた馬で確認できる繁殖牝馬はレッドルピナスとこの2頭。レッドルピナスは吉田ファーム繋養ということで果たして東サラでの募集があるのかも謎ですが、1年目モーリス産駒の牡馬が誕生し、今はサトノクラウンの仔がお腹にいるようです。一応東サラで募集されれば母馬優先の権利がありますが、東サラは撤退方針ですし、目立った成績を挙げたわけでもないのでスルーかなぁと。
シルクも実質母馬優先は無いので一番はキャロットでグランデフィオーレ産駒が募集されるかどうかですね💡
まずは無事に出産を終えなければなりませんが、あと数ヶ月で誕生するはずですし、キャロットのレポートで報告があれば募集の可能性が上がりますが果たして…