フェアリーステークス 中山 芝1,600m
勝ったのは戸崎騎手騎乗の2番人気エリカエクスプレス(牝3/杉山晴)でした。先行して4コーナーでは早めに先頭に立つと一気に突き放して3馬身差の快勝で2戦2勝としました。
父エピファネイア 母エンタイスド(母父Galileo)という血統の三嶋牧場生産馬。母6歳の産駒で2番仔にあたります。近親には重賞、G1勝ち馬が多数。英セントレジャー、愛ダービーを制したCapriや昨年のドバイゴールドC、レッドシーターフHを制したTower of Londonなどがおじにあたります。Galileo産駒ということもありますが、母系はスタミナ色が強めの血統。そこにエピファネイアを重ねてちょっとスピードが足りないようにも思えますが、サンデーを持たない欧州系の繁殖にエピファということで出資馬のリリーズキャンドルの23にも近いものがあるかもしれません。リリーズキャンドルの23はGalileoは持ちませんがAnabaa-Danzigは持ちますし、よりスピード色のありそうの血統構成。調教も順調ですし、ちょっと自信が持てる今回の結果でした。
三嶋牧場生産馬は昨年JRAG1を2勝しましたが、今年も1月から重賞制覇。エリカエクスプレスもあまりに完勝だったので桜花賞路線非常に楽しみですね。
シンザン記念 中京 芝1,600m
勝ったのは浜中騎手騎乗の3番人気リラエンブレム(牡3/武幸四郎)でした。4、5番手からレースを進めて、最終コーナーではポジションを下げる形になりましたが、直線では各馬をすんなり交わして先頭でゴール。こちらもデビュー2連勝で重賞制覇となりました。
父キズナ 母デルフィニアⅡ(母父Galileo)という血統のノーザンファーム生産馬。2022年のミックスセールで約8,000万円で取引された馬ですが、なんといっても半姉は出資馬のシルクのベストミーエヴァー(牝4/国枝)です。昨年のスイートピーSでは3着。その後頓挫もあり、昨年6月以降はレースを使えていませんが、天栄でも1勝クラスにいるような馬ではないという評判馬。弟に重賞タイトルは先を越されてしまいましたが、復活すれば重賞路線での活躍も夢では無い馬。アドマイヤベル、コガネノソラと僅差の勝負を演じてきた馬ですからね。2月の東京での復帰を願いたいです。そんな姉を持つリラエンブレムは母6歳時の2番仔になります。
これで母父Galileoの産駒が2日連続での重賞勝利。ここ2年はシンエンペラーの活躍こそあったもののJRA重賞をBMSとして年間2勝以上するのは2018年以来。ちなみに3勝以上したことはありませんから、年始で2勝というのは記録更新の可能性が高いですね。キズナ×Galileoはひとつのニックスとも言われていますが、本馬も今日の勝ち方を見ると先々もっとタイトルを獲得しそうです。
そしてこの血統の最大の注目はセレクトセールで昨年約6億5,000万円で取引されたキタサンブラック産駒の弟でしょう。セレクトセール高額馬は決してその額面通りに走る訳ではありませんが、果たしてどうなるでしょうか?