おはようございます。
9/26に開催されたUCI世界選手権男子エリート。優勝候補は開催国ベルギーのワウト・ファンアールト、そしてライバルのマチュー・ファンデルプール(オランダ)、今大会大活躍のイタリアからソンニ・コロブレッリ、そして前回覇者のジュリアン・アラフィリップ(フランス)など。そして小さな自転車大国スロベニアはツール連覇のタディ・ポガチャル、ブエルタ3連覇のプリモシュ・ログリッチをアシストにスロベニア選手権覇者のマテイ・モホリッチがエースを務めるという豪華な陣容です。
レースは250km以上あるのですが、前半から動きが出ます。フランスが積極的に動き、集団の分裂を起こし、ライバルのイタリアに脚を使わせることに成功。イタリア、デンマークなど有力国が落車に巻き込まれるなどのハプニングもありつつでしたが、残り60kmを切ったところで大きくレースが動きます。
集団から有力選手が抜け出します。ベルギー、イタリア、フランスなどは3名ずつ、その他ファンデルプールやモホリッチなども含めた17名が先頭集団となり、後方集団は追走しなくなった為に、完全に優勝候補もこの17名に絞られました。
そして残り15kmで抜け出したのがアラフィリップ。何度も上り坂で仕掛けていたのですが、ついに抜け出し、追走に15秒、集団に35秒の差を付けます。ベルギーの観客の大ブーイングを受けながら走るアラフィリップ。
ファンアールト、ファンデルプールらはもう諦めムードで途中から追わなくなってしまいました。追走集団は無線が無いので後ろの状況もわからず、追っていいのか、待つのか中途半端な状況になり、アラフィリップの独走になります。
最後は後続に32秒の差を付けての連覇達成🎉
いやー感動のゴールでした。そしてアルカンシエルのアラフィリップをあと1年見られるのは嬉しいですね✨
1位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス) 5:56:34
2位 ディラン・ファンバーレ(オランダ)
3位 ミカエル・ヴァルグレン(デンマーク)
開催国のベルギーは表彰台にも上がれず。しかもワウトのレース内容も非常に消極的でしたので、批判の対象になってもおかしくありません。結局レースを制したのはレースを動かしたフランスでしたからね。まさにチームでの勝利だったと思います。レース後の会場は静まり返っていました。
無線がないレースを見ることは普段の大会ではありませんが、無線がないことでチームの状況も分からないので駆け引きがより面白くなって良かったと個人的には思いました。
ロードレースのメインシーズンは終わりましたが、今年はこれからパリ・ルーベが待っています。ぜひスカパー、そしてJSPOTSに加入して見てみて下さい❗️