阪神JFといえば…

  • 2021年12月12日
  • 競馬

おはようございます。

昨日は阪神JFが開催されサークルオブライフ(牝2・国枝)が見事に勝利しました。

このレースを私が初めてみたのが2001年。過去の記事にもしたことがありますが、タムロチェリーが勝った年でした。その時のことについて書いた記事が↓

この前年まで、このレースの名前は阪神3歳牝馬Sでした。2001年から急に洒落た洋風の名前に様変わりした訳ですが、レースの勝ち馬も3歳牝馬S時代にはニシノフラワー、ヒシアマゾン、メジロドーベルなど後にG1勝利を重ねるような馬も出ていたのですが、2001年から2005年の勝ち馬は

2001 タムロチェリー(父セクレト) 7人気

2002 ピースオブワールド(父サンデーサイレンス) 1人気

2003 ヤマニンシュクル(父トウカイテイオー) 6人気

2004 ショウナンパントル(父サンデーサイレンス) 8人気

2005 テイエムプリキュア(父パラダイスクリーク) 8人気

お世辞にもその後大活躍という感じではありません。もちろんピースオブザワールドは怪我もありましたので順調だったらわかりませんが…ご覧いただいてわかるようにピースオブザワールド以外は人気薄でした。当時は阪神競馬場に外回りが無かったので紛れが起こりやすいということもあったのかもしれません。そしてサンデーサイレンス全盛期にも関わらずこの時期の勝ち馬の内の3頭は上位の種牡馬ではありません。テイエムプリキュアはその後大逃げから大穴を開けるという個性的な馬になりましたが、阪神JFのレースで私が覚えているのは2003年です。この年の勝ち馬は上記のヤマニンシュクルで、父トウカイテイオーの産駒としては2頭目のG1ウイナーとなりました。このレースで2着に入ったのがヤマニンアルシオン。こちらは新馬を勝ち上がったばかりの1戦1勝の馬で10番人気でした。しかし血統は申し分なく、母ヤマニンパラダイスは阪神3歳牝馬S勝ち馬で、兄のヤマニンセラフィムも重賞を勝っていました。(後にヤマニンシュクルの近親からもヤマニンメルベイユ、ヤマニンキングリーが活躍)

ヤマニン冠名の土井肇オーナーのワンツーで調教師も同じく浅見秀一調教師、しかもどちらも8枠の染分け帽といういくつもの「どんぶり」が重なった面白いレースでした。

2006年以降は阪神競馬場に外回りコースが新設。するとこのレースの勝ち馬のレベルが一気に上昇します。2006-2010の勝ち馬は

2006 ウオッカ(父タニノギムレット)4人気

2007 トールポピー(父ジャングルポケット)3人気

2008 ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)1人気

2009 アパパネ(父キングカメハメハ)2人気

2010 レーヴディソール(父アグネスタキオン)1人気

ウオッカは日本ダービー含むG1 7勝。トールポピーはオークスを勝利。ブエナビスタは牝馬2冠含むG1 6勝。アパパネは牝馬3冠含むG1 5勝で母としてもG1ホースを産みました。レーヴディソールは故障がありその後思ったような活躍ができませんでしたが、チューリップ賞の4馬身差は圧巻でした。故障さえ無ければ牝馬クラシックも…と思える馬でした。このレース自体は1600mですが2400mで活躍した馬を多く輩出しています。

2011年以降は

2011 ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)4人気

2012 ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)5人気

2013 レッドリヴェール(父ステイゴールド)5人気

2014 ショウナンアデラ(父ディープインパクト)5人気

2015 メジャーエンブレム(父ダイワメジャー)1人気

2016 ソウルスターリング(父フランケル)1人気

2017 ラッキーライラック(父オルフェーヴル)2人気

2018 ダノンファンタジー(父ディープインパクト)1人気

2019 レシステンシア(父ダイワメジャー)4人気

2020 ソダシ(父クロフネ)1人気

2021 サークルオブライフ(父エピファネイア)3人気

ここ10年の勝ち馬からも2016ソウルスターリング(オークス)や2017ラッキーライラック(エリザベス女王杯連覇)など中距離路線で活躍している馬を出していますが、ちょっと2006-2010と傾向が変わっているのか短距離〜マイルで活躍する馬の方が多い印象です。2015メジャーエンブレム(NHKマイル)、2018ダノンファンタジー(スワンSなど)、2019レシステンシア(セントウルSなど)、2020ソダシ(桜花賞)が当てはまります。決して中距離でダメという訳では無いですが主な勝ち鞍が短めにシフトしているという感じです。

こう見ると4番人気以内でこのレースを勝った馬はその後もある程度の未来が保証されている感じがしませんか?もちろんG1勝利に届いていない馬もいますが、4番人気以内でこのレースを勝ったにも関わらず後にG1を勝てていない馬の世代にはブッ壊れ級の馬が同世代にいます。ジョワドヴィーヴルの世代には3冠牝馬ジェンティルドンナ。ダノンファンタジーの世代にはグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス。そしてレシステンシアの世代には3冠牝馬デアリングタクトとたまたま同世代にとてつもない馬たちがいただけです。

来年以降サークルオブライフがどんな競走生活を歩むのか注目ですね。

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