おはようございます。
先週、今週と中1日で競馬がありましたので、まとめて重賞勝ち馬を紹介したいと思います。
中山大障害 中山 障害4,100m
いつもなら障害レースは取り上げませんが、今回はどうしても取り上げなければいけません。勝ったのはオジュウチョウサン（牡10・和田正）でした。中山大障害は2017年依頼4年ぶり3度目の勝利で、障害G1 8勝目となりました。終始前目のポジションを取り、最終コーナーを回ったところでは他の有力馬を相手にしない、横綱相撲でした。とてもではありませんが10歳馬のレースぶりには見えませんでした。私も思わずTwitterで呟いてしまいました。
ここ3戦はらしくない負け方でしたし、個人的にも無理をさせないで欲しいと思いましたが、今回の圧勝は外野の意見に「黙って見てろ❗️」と言わんばかりの強さでした。まさに脱帽の強さでした。
今回は昨年の大障害、今年の中山GJと連勝していたメイショウダッサイが怪我でいませんでしたが、春の再戦が叶うのであれば見たいですね。
阪神カップ 阪神 芝1,400m
勝ったのはグレナディアガーズ（牡3・中内田）でした。中段からレースを進めて直線は大外を回しての勝利でした。昨年の朝日杯FS勝ち馬ですが、それから惜しいレースをするものの勝ち星からは遠ざかっていました。母はBCフィリー＆メアスプリントの勝ち馬ですし、フランケル産駒の気性を考えると1,200m-1,400mくらいの方が合っているのかもしれませんね。今回はG1ホース含む、多くの重賞勝ち馬がいる豪華なメンバーで、レース名を隠せばG1なのかな？とも見えるメンバー構成でした。この距離にはG1がありませんから、今後の路線をどうするかですが、フランケル産駒ですし、思い切って欧州競馬に挑戦した方が面白いような気もするんですよね。
有馬記念 中山 芝2,500m
勝ったのはエフフォーリア（牡3・鹿戸）でした。これで皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念と今年G1 3勝となりました。最優秀3歳牡馬はもちろんですが、年度代表馬の行方も気になりますね。この馬が勝利するたびに、「申し込んでたんだよなぁ」と後悔が残ります。これは抽選なのでしょうがないですし、母馬優先の重要さをしみじみと感じます。
エピファネイア産駒は来年の募集馬21年産が5世代目となります。種牡馬は大体1、2世代目は好成績で3、4世代目は成績を落として5世代目から再び上昇という流れが多いです。ということで来年募集のエピファネイア産駒は個人的にはどうしても欲しいのですが、価格は高騰しそうですね。こうなると牡馬は難しいでしょうからキャロットの牝馬狙いかと…
この馬の血統表で気になるポイントととしてケイティーズ牝系というのは何度かお伝えしましたが、母父ハーツクライという点にも注目したいと思います。母父ハーツクライで1億円以上の賞金を稼いでいるのはエフフォーリア以外にケイデンスコール、トロワゼトワルがいます。両者とも4歳時以降に重賞を制覇し、ケイデンスコールは新潟2歳Sを勝った後しばらく勝てませんでしたが、5歳の今年京都金杯、マイラーズCと重賞2勝。トロワゼトワルは4歳時、5歳時と京成杯オータムHを連覇しています。その他にも4歳馬のアラタが4連勝でOPケフェウスSを制し、福島記念3着に入るなど古馬になってからの成長力が魅力です。そう考えるとエフフォーリアは早熟という馬では無さそうですし、来年以降も活躍が見れそうです。
ホープフルS 中山 芝2,000m
勝ったのは再び横山武騎手が騎乗のキラーアビリティ（牡2・齋藤崇）でした。3番手につけると持ったままの手応えで抜け出しての勝利でした。これで4戦2勝となりました。新馬戦ではレッドベルアームの5着でしたが、小倉の未勝利戦ではレコードで7馬身差の圧勝。前走の萩Sでは朝日杯FS3着のダノンスコーピオンとタイム差なしの2着に敗れましたが、3着以下は5馬身離していました。1勝馬でしたが、戦ってきた相手が強かったということが言えるかもしれませんね。口向きなどに課題もまだあるようですが、クラシックの主役候補となりました。母のキラーグレイシスはAWの米G1ハリウッドスターレットSの勝ち馬です。兄弟もノーザン系クラブで募集されJRAで勝利はあるものの上位クラスでの成績は残せていませんでした。母10歳の5番仔ということで走り期の産駒だったということでしょうね。募集時の資料を見ても私も一応上位候補に挙げていましたが、1億円の募集価格がネックとなり申し込みはしませんでした。ただグイグイと動く様子は私も評価していたので逃した魚は大きかったかも…
逆に1人気のコマンドラインは12着に沈みました。スタートからタイミングも合いませんでした。サウジアラビアRC組は2着のステルナティーアも阪神JFで2人気7着でしたし、レースレベルが高くないのかもしれませんね。出走馬のその後の目立った活躍もありません。こちらはさらに高い1億4000万円の募集額ですから、鍛え直してリベンジを果たしたいでしょうね。