おはようございます。
現6歳世代の牝馬3強が昨年で引退しました。
桜花賞 グランアレグリア
オークス ラヴズオンリーユー
秋華賞 クロノジェネシス
と牝馬3冠を分け合いましたが、この3頭はその後に
グランアレグリア
2020年 安田記念、スプリンターズS、マイルCS
2021年 ヴィクトリアM、マイルCS
ラヴズオンリーユー
2021年 QE2C、BCフィリー&メアターフ、香港C
クロノジェネシス
2020年 宝塚記念、有馬記念
2021年 宝塚記念
とこの3頭で国内/国外合わせてトータル14ものG1を制しました。
いかに優秀な世代であったかがわかりますし、それぞれ棲み分けされた分野で結果を残しているからこその結果でもあると思います。この中だとクロノジェネシスのみが引退の花道を飾ることができませんでしたが、冬毛も出ていましたし、年末の有馬記念で引退となるとちょっとピークは過ぎてしまっていたのかもしれません。ただ全く悲観することはないと思いますし、クロノは他の2頭がディープ産駒なのとは違ってバゴ産駒でありながらこれだけの結果を残したというだけで本当に凄いと思います。
そしてそれゆえにこれからの繁殖生活で最も楽しみで、選択肢が広いのもクロノジェネシスであると思います。配合は当日決めるなんてコメントもありましたが、それだけどんな相手とでも配合が可能な血統です。
よくわからないのですが、社台SSの「受付を終了しました」のコメントが記載されている種牡馬はクロノなんかのノーザン所有の馬でもダメなんですかね?何となく大丈夫そうな気がするので、そうなると無難にエピファネイアが選ばれそうですが、それもそれで面白くないのでまだ種付け可能な種牡馬の中で違う相手で考えてみました。
現状日本で1番の種牡馬であるロードカナロアとの配合だとこんな感じになります。ヌレイエフのクロスを持つので、過去のロードカナロア産駒の成功例と合致しますが、サンデーの血が4代目のところにあるのがどうか?という感じですね。大体これまでのカナロア産駒の活躍馬は母父にサンデー系の種牡馬が来ていました。ただロードカナロアは母系を生かす種牡馬であると思うので、母父バゴでスタミナを補いながら、クロフネでスピードもプラスされて中距離馬になりそうな気がします。
クロノジェネシスの半姉ノームコアの父はハービンジャーなので、ハービンジャーとの組み合わせだとノームコアと近い血統となります。これはすでに半姉が結果を残しているので良さそうですが、だいぶ欧州寄りにシフトした血統とも言えるかもしれません。ただ主流血統を重ねるより、あえて欧州の血を重ねていくのもクロノジェネシスが見せたグランプリ適性を考えるとありな気もします。
最後は同じく凱旋門賞に挑戦して敗れたオルフェーヴルとの配合です。サンデー系なのであえてつける必要は無いとも思いますが、共に凱旋門賞で敗れた馬同士です。日本馬が凱旋門賞を勝つとすればステイゴールドの血を持った馬だと思いますし、オルフェーヴルは凱旋門賞制覇に最も近かった馬だと思います。ですので父母の悲願を達成して欲しい血統でもあります。ちなみにオルフェーヴルもグランプリ3勝していますので父母でグランプリ6勝という血統にもなります。
今回はクロノジェネシスを中心に書きましたが、この3頭はいずれもクラブの馬ですから出資者の方々は夢の続きを子供達に託しているのでしょうね。いずれの産駒も楽しみですし、日本の馬産の宝とも言える血統ですから楽しみです。