おはようございます。
今日は現2歳馬の最新の状況をお伝えしたいと思います。徐々に順調に早期デビューできそうな組とゆっくり組が別れて来ました。まずはキャロット🥕からです。
《順調組》
ステファニーズキトゥン20(牝2・久保田)
- 21/12/27 NF早来
- 馬体重 477kg
- この中間は週3日、坂路でハロン16~17秒のキャンター調整を行い、それ以外の日は周回コースでのキャンター1800mやトレッドミル調整を取り入れています。捌きに少し硬さを見せることはあるものの脚元の状態は落ち着いており、乗り込む中で以前よりも筋肉の張り感が出てきたことで馬体のシルエットをよく見せるようになっています。骨格を考えるともう少し重厚感が出てきても良いくらいですが、現状では幾分胴体に比べて脚の比率が長く見せるため、上物が重くなりすぎないようカイバや運動量のバランスには気をつけつつ進めています。
ハロン16秒で進められていますし順調です。捌きの硬さが今後どういった影響が出てくるかが気がかりですが、現状問題なさそうです。写真を見てもスラットした馬で、それでいて470kg台の体重があるのでコメントにもあるようにあまり重くはなり過ぎないようにして欲しいですね。特にドゥラメンテの仔なので脚元は要注意⚠️
ウィープノーモア20(牝2・武井)
- 21/12/27 NF早来
- 馬体重 536kg
- 現在は週2~3日、坂路でハロン16~18秒のキャンター調整を行い、それ以外の日は周回コースでのキャンター1800mやウォーキングマシン調整を取り入れています。脚元や体調に問題はなく、順調に坂路での調教ペースを速めることができています。馬体重の変動はそこまでありませんが、継続して乗っていることで以前よりも全体のバランスが整い、徐々に競走馬らしいシルエットへと変わりつつあります。このまま坂路での15-15へスムーズに移行できるよう、日々のケアはしっかりと行っていきたいと思います。
こちらも16秒で乗れていますし、15秒も見えて来ているようなので至って順調です。相変わらず大きな馬体ですが、ダートなのは間違い無いので小さいよりはOK👍あとは脚元への負担を考慮して絞って行って欲しいです。
《まずまず》
グランデアモーレ20(牝2・池添学)
- 21/12/27 NF早来
- 馬体重 470kg
- この中間は週3日、坂路でハロン17~18秒のキャンター調整を行い、それ以外の日は周回コースでのキャンター1800mやウォーキングマシン調整を取り入れています。先月までは重たさの残る馬体、そして動きでしたが、坂路調教を重ねてきたことで以前よりしっかり汗をかけるようになって毛ヅヤが良くなり、馬体のシルエットもいい意味でスッキリしてきています。調教の動きに関してはもっとスピード感を出していきたいものの、少しずつ体力も付いて動けるようにはなっているので、このままジックリ本数を重ねながら更なるペースアップに備えていきたいところです。
こちらは17秒台です。馬体重が徐々に減っていますが、これは無駄な部分が減っているということのようです。モーリス産駒ですからスピード感ある走りを期待していますが、もう少しスピード感が欲しいとコメントされています。まだ体力不足ということもあるでしょうが、兄弟のように早期からのデビューは難しいかもしれません。
《遅れそう》
エレガントマナー20(牡2・藤岡)
- 21/12/27 NF空港
- 馬体重 435kg
- 現在は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週3日は900m屋内坂路コースでハロン18秒のキャンター1本登坂しています。本質的に良くなるには時間が必要なタイプかもしれませんが、現状で悪いところは見当たらず、順調に日々のメニューをこなすことができています。将来の完成型を目指して、じっくり調教をこなしていければと考えています。
正直この馬が馬体重でこんなに苦戦するとは思いませんでした。まだハロン18秒ですし、時間がかかるというコメントもあります。悪いところがないということですが、良いところについてのコメントもありません。一族特有の気性面の問題もあるようなので騸馬になりそうな予感が…
インナーレルム20(牝2・安田隆)
- 21/12/27 NF早来
- 馬体重 481kg
- この中間は週2日、坂路でハロン18~19秒のキャンター調整を行い、それ以外の日は周回コースでのキャンター1800mかトレッドミル調整を取り入れています。継続して乗り運動を行えていますが、馬体の成長の過程で少し繋が立ってきており、それに伴って前腕が張りやすく、球節まわりにも疲れが出やすくなっています。また、馬体のバランスが変わってきていることが影響してか、手前を替えるタイミングでトモを捻じってみるなど、少し体の使い方が安定しないことがあります。現状では馬体各所に負担が掛かり過ぎないよう状況を見ながら軽めの調整に留めるなど緩急を付け、馬体の成長を阻害しないようジックリ乗り進めていく考えです。
今回1番ショックだったのがこの馬です。ハーツクライ産駒なのでトモの緩さは仕方ないと思っていたのですが、今度は前繋が立ってきたとのこと❗️これは前脚への負担が大きくなりますし、数は使えない可能性が高まってきます。サパーダ(牡3・木村哲)も成長の過程でかなり前繋が立ってきてしまい、デビュー直前で骨折となり、デビューも危うい状況です。自分の中ではこの立繋というのは不吉なワードでしかありません。慎重に進めていくことになると思いますが、大怪我だけは避けてもらいたいですね。そして立繋でもダートなら問題ないのですが、この馬は母父Galileoですからまずダートは無理だと思います。そうなると選択肢が狭まるのでとにかく繋の角度はこれ以上立たないで欲しいです🙏
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