おはようございます。
4/10の競馬で見事に勝ち上がりを決めてくれたキャロットのライリッズ(牡3・宮田)ですが、レースから引き上げて来た際に目を気にしていたという報告がありました。
当初はキックバックの影響と言われていましたが、状況が更新されました。
- 22/4/13 宮田厩舎 13日は軽めの調整を行いました。「レース後に気になった左目の状態を確認していると、黒目全体が膨張して白濁も見られ、角膜に傷が入っていることで内出血している状態です。当初はキックバックを気にしたのかな…と思いましたが、獣医師の話からすると通常のそれよりも炎症が強く出ていることから、手綱や鞭などが当たったことによる打撲による外傷と言えそうです。治療としては点眼を一日3回行い、消炎剤と抗生剤も用いて感染しないように対処しています。消炎剤等の量は少しずつ減らせてはいますが、もう少しトレセンで経過を観察し、感染のリスクを極力減らしてから放牧へ出す考えです。ご心配をおかけして申し訳ありません。レース後の脚元に関しては現状で気になる所見はありません」(宮田師)
- 22/4/21 宮田厩舎 20日、21日は軽めの調整を行いました。「左目の状態はまだ完全ではないものの、黒目の白濁自体は少しずつ落ち着いてきていて、ひとまず点眼に関しては終えられています。また、白目部分の充血や黒目の盛り上がりなど気になる部分はあるものの、これに関しても先週よりは良く見せており、何より感染などの症状がないのは幸いです。消炎剤については水曜から切っていたので、これで安定してくるか確認していたところ、水曜の夕方になって体温が40度近くまで上がってしまいました。直ぐに獣医師に診てもらったところ、白血球値が上がっていて風邪のような症状とのこと。目の影響がゼロとは言えず現状ではまだハッキリしないものの、熱発前後を比較して外傷部が見た目に悪くなっていることはありませんでしたし、もしかしたらそれまでは薬で隠れていた体調面が表面化した可能性もありそうとのことでした。運動は制限しているもののボロの状態は正常ですし、抗生剤を投与したことで今朝にはほぼ平熱まで下がっています。体調が問題なければ移動は可能とも言われていますから、体温の変化と目の状態を改めて確認しつつ放牧が可能か判断していきます」(宮田師)
角膜と言われると「はてどこだっけ?」となりますが、いわゆる黒目ですね。そこに傷がつき、内出血を起こしているということです。放っておけば感染症のリスクが高まります。そうなると最悪の場合失明となることもありますから、見過ごすことができない疾患です。今回はおそらく鞭か手綱が目に当たったことによる打撲が原因だろうとのことですが、この馬のズブさ故に岩田騎手もかなり激しいアクションで追っていましたから、それでぶつかってしまったんでしょうね。
感染症を起こすと人間の場合だと完治に早ければ1週間、長いと数ヶ月かかるということですから、感染をまず抑えて、ゆっくりと次走に向けて立ち上げてもらうしかありませんね。失明してしまっては競走馬として生きていく道も失われてしまいますからね。
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