おはようございます。
クラシックに直結することが多い重賞ながらG3であり、トライアルでもない共同通信杯ですが、今年も出走馬が活躍しています。
2022年の結果は⏬です。
2着のジオグリフが皐月賞を制覇、3着のビーストニッシドはスプリングSを制覇、7着のダノンスコーピオンがアーリントンCを制するなど後のG1馬、重賞馬を輩出。勝ったダノンベルーガもコース取りの差で皐月賞4着でしたので、ダービーでの巻き返しに期待です。
2021年は⏬
1着のエフフォーリアは皐月賞、天皇賞秋、有馬記念などこの勝利の後にG1を3勝して年度代表馬になりました。2着のヴィクティファルスはスプリングSを制覇、3着シャフリヤールはダービー、ドバイSCを制しました。5着のステラヴェローチェも神戸新聞杯を制していて、2021年日本ダービーの上位3頭はこのレースに出走していました。
2019年は⏬
1着のダノンキングリーは3歳時は毎日王冠を勝ちましたが、5歳で安田記念を制覇。2着のアドマイヤマーズは朝日杯FSを勝って臨んだここは2着でしたがNHKマイル、香港マイルとマイルG1を通算3勝しました。
最近でもこれだけの活躍馬がいる訳ですが、もっと遡ればスワーヴリチャード、ディーマジェスティ、リアルスティール、ドゥラメンテなど活躍馬が多数です。
皐月賞、ダービーの上位馬を多く輩出している印象がありますが、皐月賞を使う馬にとってはトライアルを使うよりも間隔を空けてレースに臨めるので調整もしやすいのでしょう。先々のダービーを見据えても疲労の蓄積も少なくて済むというのがメリットになるのでは無いででしょうか?
来年のクラシックを狙う馬はまずはこの共同通信杯を目指す。そしてここに出走してくるクラブ馬はそれだけ期待をされているということの裏付けだと思います。実際サンデーRは最近このレースには1頭(2015年はリアルスティール、ドゥラメンテの2頭でワンツー)、キャロットも基本は1頭の出走のみですから、2歳G1を勝っているような馬では無い限りここに出走して来る馬はその世代の現状上位の馬だということだと思います。
意外なのはシルクの出走馬が少ないということですね。少なくともこの10年出走がありません。ノーザン系の使い分けということもあるのでしょうが、シルクが牡馬クラシックを獲得できていない理由の一つには使い分けの優先度が低く、牡馬クラシックにとって重要な”共同通信杯を使えない”という問題が実は大きいのかもしれません。あくまで推測ですが…