先週の気になる馬【ソダシ】

  • 2020年11月2日
  • 競馬

先週は天皇賞秋でアーモンドアイが史上初の芝G1 8勝目をあげました。関係者の皆様、出資者の皆様おめでとうございます。アーモンドアイは競走生活が残り少ないですが、無理せず、無事に繁殖に上がって欲しいですね。

先週土曜10/31東京競馬の11RはアルテミスSでした。ここを勝ったのがソダシ(2牝・須貝尚介厩舎)でした。ソダシの血統がこちら

言わずと知れたシラユキヒメ牝系の白毛馬です。私が白毛馬の存在を初めて知ったのがホワイトベッセル(2004生・安田隆行厩舎)でした。ホワイトベッセルブチコの兄になるのでソダシから見ると叔父になります。ホワイトベッセル自身はダートの条件戦止まりでしたが、その妹のユキチャン(2005生・後藤由之厩舎/山崎尋美厩舎)が地方交流重賞の関東オークスなどを制覇。ユキチャンの孫には今年の小倉2歳Sを制したメイケイエール(2牝・武英智厩舎)がいます。母ブチコ(2012生・音無秀孝厩舎)は条件戦で堅実に走った馬でしたが、毛色は白毛に名前の通り斑模様と更なるインパクトが加わりました。一族には他にもハヤヤッコ(4牡・国枝栄厩舎)が2019年のレパードS、2020年ブラジルカップ(L)を制するなど日本で活躍している牝系といってもいいのでは無いでしょうか。このソダシとハヤヤッコの血統を比較してみると…

似ている…というか父と母父を入れ替えただけなのでほぼ同じ。それでも適性がこうも違うようになってしまうのが血統の面白いところですね。

私の尊敬する亀谷敬正さんによればキングカメハメハは引き出し型の種馬なので、母系の特徴を引き出した産駒が多いということである。ハヤヤッコは母父クロフネの影響を受けてダートを得意とした産駒となっているのだろう。父がキングカメハメハということもあり、成長力もあり、古馬になってもLレースを制したようにまだまだダート戦線でタフに活躍しそう。一方のソダシは父クロフネ。クロフネ=ダートと考えてしまうがクロフネ自身もNHKマイルを制していたり、敗れはしたがアグネスタキオン、ジャングルポケットと3歳前半まで凌ぎを削っていた点を踏まえると決してダート一辺倒の馬ではなっかた。亀谷さんも同じようなことを言っている。特にクロフネ産駒の芝の上級条件で活躍した馬は牝馬が多い(ホエールキャプチャ、アエロリット、カレンチャン、スリープレスナイトなど)。どちらかと言えばスプリント〜マイル前後での活躍が多いが、ソダシの母系にはサンデーサイレンス、キングカメハメハと日本の主流血統の血が流れていることから芝2000m、うまくいけば2400mまで対応してくれるのではないだろうか。これからも非常に注目の1頭だろう。

しかしよくよく考えてみたら、今まであげたシラユキヒメホワイトベッセルユキチャンマシュマロブチコクロフネキングカメハメハハヤヤッコソダシは金子オーナーの馬…リアルダビスタ状態、、、羨ましい限りです。